2008年06月04日

イボタノキの花

今日は朝方 少し雨が降りました。
「日中、日が差すことがあります。わずかな時間でも日差しは強いので、ご注意下さい」と、
お天気お姉さんが言っていたのでちょっと期待していたのですが、ほとんど日が差さなくて
やっぱり、肌寒かったです。

さて、この時期咲く白い花でおよそのブログではよく見るのに、自分の家の近所ではまだ
見たことのなかった木を、先日、隣町の公園で見つけました。

08_0604_ibotanoki1.jpg

ほらっ、花嫁さんのブーケみたいな イボタノキ。やっと会えました。(^^*)




じつは、去年のうちに、あれちゃうか?って言う花は見かけていたんですよ。
場所は、お気に入りの観察スポット「隣町の公園裏の北向きの斜面」。

08_0604_ibotanoki2.jpg

でも、斜面の上の方で近づけず、確認は出来ませんでした。
ネズミモチのそっくりな白い花…。



それから今年は、フェンスの向こうの近づけない場所で、背の高い木に白いお花を発見。
似てる〜。でも、高すぎて ちょっとよく見えない。

08_0604_ibotanoki3.jpg

しかも、この日は風があって枝が揺れて、精一杯の望遠もピントが合いません。(T^T)



翌日、去年見つけた場所へ もう一度行ってみると…
少しは背の高かったはずのその木が…有りません。春先にたくさん伐採された場所です。

もしかして…伐られちゃってもうお花咲かないのかしら? きょろきょろしてたら、
チョウチョがふわりと飛んできて白いお花に止まりました。おっ!探しているお花に似てるよっ。

08_0604_ibotanoki4.jpg

草に埋もれかけて居ますが、ひとかたまりの葉っぱと枝の先の白いお花が見えます。
初めからこの低さだったら、違う花と思うでしょうが、去年このあたりで見ていることだし、
切られて残った株から 枝とお花をのばして居るのかも…。
家に戻って画像を拡大してみました。う〜ん、微妙だけれど、似ている。

08_0604_ibotanoki5.jpg

もう少し近くで見られたらなぁ…。
でも、ありがとうチョウチョさん、おかげで白いお花が見られたよ。(^v^)ノ

あーぁ、なかなかうまくいかないものですねぇ。
似ているのに…、確認したいのに…、近くまで行かれないなんて。
気を持たせてくれるなぁ、イボタノキ。(``;)とほほ…



ところが、6/1にもう一度、隣の町の公園に行ったら、いつもは歩かない場所に
白い花を咲かせた木があったんですよ。
おっ、こんなところにも ♪ と ばかりに近づいてみたら、それがこのお花。

08_0604_ibotanoki6.jpg

ねぇ、これ、いいんじゃないですか? イボタノキ ですよね。
いやぁ、やっと手に取って見ることが出来ましたよ。嬉しいなぁ。

ではここで図鑑の記述を確認です。
『イボタノキ(水蝋の木)はモクセイ科イボタノキ属、山野に生え、高さ2〜3mになる落葉低木。
葉は対生し、長さ2〜7cmの長楕円形でふちは全縁。5〜6月、本年枝の先に白い花が総状に多数咲く。
花冠の長さは7〜10mmの筒状漏斗型で先は4列する。』

うん、木の高さは3mくらいだった。
葉っぱは2つずつ向き合っていた。花のそばの枝が毛深かった。葉っぱは長めの長丸。
ふちのギザギザは無し。

08_0604_ibotanoki7.jpg

お花は先が4つに分かれている。中をのぞくとおしべが2つ、めしべが1つ見える。
あとでここに 黒っぽくて長さが7mmくらいの実が付けばOKですね。
忘れないで見に来なくっちゃ。



今、垣根で綺麗な白いお花を咲かせている、ネズミモチによく似たお花ですよ。

08_0604_nezumimoti1.jpg

でも、ネズミモチは常緑の木。葉っぱはもっとずっとしっかり厚みがあります。

08_0604_nezumimoti2.jpg

その代わりと言っては何ですが、ネズミモチのお花はイボタノキよりも花冠が薄いですよね。
大きさも、イボタノキが7〜10mmのところ、ネズミモチのお花は5mmほどだそうです。



お花の房の様子も、イボタノキの方がお花が大きくて 花数が少ないんだ…。
うん、こんな風に近くで見てからもう一度、去年と今年、遠くで見ていた写真を見直すと…、
やっぱり、あれもイボタノキだったみたい。

ずっと 会いたくて会えなかった木に、やっと会えました、イボタノキ。
嬉しいな、良かったな。(^^*)



ところで、図鑑には『イボタノキの仲間の樹皮にはイボタロウムシがつき、イボタロウがとれる。』
と、書いてあります。イボタロウって何でしょう?

検索してみたら、とんでもないものが ↓ ヒットしちゃいました。

http://www.j-tokkyo.com/1999/C09D/JP11092700.shtml

プリンターのトナーに配合しちゃうという技術の特許出願書です。
は、ハイテク? ←死語?  新しい方からヒットしちゃいました。ビックリだな。

普通の用途としては…ロウですから、ろうそく。あ、無煙ろうそくの特許もみっけ。

http://www.j-tokkyo.com/2000/C11C/JP2000-212592.shtml


それから、ふすまの敷居などに塗るワックス。滑りが良くなりますって。

http://shitoya.com/?pid=6665796

他にも、桐だんすのつや出し、木材の仕上げにも使えるそうです。

それから、「イボタ」にはイボ取りの意味があると言う記述も見かけました。
イボの根元を絹糸で縛って、
上から溶かした熱いイボタ蝋を1〜2滴落とす…を繰り替えしてイボを取るんですって。
他にも、傷口の保護や止血にも使われたそうです。



現物を見つけることは出来ませんでしたが、イボタロウの写真もヒットしたので
勝手にリンクを張っておきます。

これは神戸市教育委員会の「市民研究員デジタルコンテンツ」のひとつ、
『市街地のいきもの』を紹介してくださるページの一部です。

http://www.kobe-c.ed.jp/shimin/hirose/insects/page0222.html#ibotaro

イボタロウは、イボタロウムシというカイガラムシの仲間の幼虫が作った虫こぶの一つですので、
写真は虫こぶのページです。他にもいろんな虫こぶが紹介されてて面白いです。




ブログ内関連ページ:
モクセイ科イボタノキ属のお仲間
2007/ 7/ 9付 「トウネズミモチ」
2007/ 6/17付 「ナツツバキなど…」 ネズミモチの花
2007/ 5/26付 「公園の白い花」 セイヨウイボタノキの「プリベット(privet)」





シリーズ「木に咲く白い花」2008年

2008/ 5/26付 「ガマズミの花」
2008/ 5/17付 「トチノキの花」
2008/ 5/16付 「ハクウンボク」
2008/ 5/15付 「木に咲く白い花」 ハリエンジュ、ノイバラ、エゴノキ、ヤマボウシ、ハコネウツギ
2008/ 5/ 8付 「アオハダなど…」 アオハダ、サワフタギ、コゴメウツギ
2008/ 5/ 2付 「ナナカマドの花」
2008/ 5/ 1付 「マルバアオダモの花」 

2008/ 4/27付 「いろんな木のつぼみと花」 ミズキ、カマツカ
2008/ 4/22付 「オトコヨウゾメとウワミズザクラ」
2008/ 4/21付 「ニワトコについて」


2007年版と2006年版は こちらの過去記事から


2007/ 7/ 2付 リョウブの花



posted by はもよう at 23:00| Comment(12) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
イボタノキは真っ白な花がいいですね。ネズミモチとは近縁でしょうね。唐ネズミモチというのもありますね。トネリコとも近いのでしょうか。
Posted by 蛙太郎 at 2008年06月05日 06:34
蛙太郎さん、こんにちは。
はい、イボタノキ ♪ 名前の語感は今ひとつですが、お花の白さはすばらしいです。(^^*)
見られて幸せです。(*▽*)〜♪

はい、ネズミモチとイボタノキは、同じイボタノキ属で、近縁です。
webで見た説明の中には、落葉するネズミモチと例えた説明もありました。
トウネズミモチはネズミモチの中国版。だいぶ大らかで、大陸的です。
過去記事 ↑ に詳しく出ています。

トネリコも、同じモクセイ科ですが、属は違います。
花も実もずいぶん印象が違いますが、そういえば、同じ科なんですね。
面白いですね。(^ー^)
Posted by はもよう at 2008年06月05日 12:43
こんにちは
イボタノキ 赤毛のアンをはじめ モンゴメリの作品に出てきていて、どんな木なんだろうと思っていました。
カナダのものとは厳密には違うかもしれませんけど 女の子っぽい可愛い花ですね。
Posted by kayo at 2008年06月05日 16:46
モクセイ科ですか…。花が集まって咲く様子が特徴的でおもしろいですね。
Posted by ディック at 2008年06月05日 21:43
kayoさん、こんばんは。
おお、赤毛のアンですか?
あら、私も結構熱心な読者だったけれど…
イボタノキが出てきたところは思い出せません。どこで出て来ました?
あ、それを確かめながら読み返すのも楽しいかしら…(’’?)

はい、名前はあまりにそのまんまで「想像の余地」が無いかもしれませんが、
イボタノキ、姿はとっても優しげな木で、お花も可憐ですよ。(^v^)

アン達なら、髪に飾ったかもしれませんね。(^^*)

Posted by はもよう at 2008年06月05日 22:37
ディックさん、こんばんは。
はい、モクセイ科です。
あ、そうですよね、枝先の円錐花序が似てますね。

やっと会えました。良かった良かった ♪ (^^*)
Posted by はもよう at 2008年06月05日 22:39
こんばんは
イボタノキと相性のよいチョウは「ウラゴマダラシジミ」。
今年はいつもより見かけますが、ここに写っているのは「ダイミョウセセリ」。
これも今年大発生しているようです。
Posted by ひろし at 2008年06月05日 23:31
すみません もしかしたら他のと勘違いしてるかも…です(汗)
翻訳者の方の植物の知識のあるなしで、目に浮かぶ景色が随分違ってくるでしょうね。おらんだせり→ぱせりとか?どっちにしろ 変なあだ名ですね。
Posted by kayo at 2008年06月06日 00:12
いえいえ、kayoさん、かまいませんって。
久しぶりに少女時代を思い出し懐かしかったです。(^^*)

本を開くより手っ取り早いかなと思ってweb検索したら、
興味深いページを見つけてしまいました。
こんなページですが、ご存じですか?

http://www.h3.dion.ne.jp/~a-garden/index.html

こちらの「幻のサンザシとメイフラワー」という記事が大変面白かったです。
まさに、翻訳者さんがあてがった名前が違っていたという記事です。
本を読んで思い浮かべる絵が、全く変わってしまいますよ。(^^*)
Posted by はもよう at 2008年06月06日 17:37
ややこしいですね。
違うものなのに同じ名前で…
でも、なんか推理小説みたいにいろいろな手掛かりで犯人を追いつめる楽しさってありますね。
Posted by kayo at 2008年06月07日 00:41
kayoさん、こんばんは。
はい、翻訳物は難しいですね。日本には無いものを 出来るだけ自然な形で
物語に織り込まなくちゃならないのですから。

でも、それで飽きたらず、作者が実祭に見たお花を探してくださった方のおかげで、
私たちは本当の意味を知ることが出来るんですね。
ありがたいことです。(^^*)
Posted by はもよう at 2008年06月07日 21:33
あーっ、すみません、ひろしさんにお返事書いてませんでした。

ええっと…、ひろしさん、このチョウチョ、ダイミョウセセリって言うんですか?
わぁ、こんな小さな写真でも分かっちゃうんだ。すごい。

ありがとうございました。(^^)ノ
「ウラゴマダラシジミ」見せていただきに、そちらのブログへもお邪魔しますね。
Posted by はもよう at 2008年06月07日 21:48
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