2008年05月23日

アラカシとシラカシの花

今日も暑かったですねぇ。日が落ちても気温が下がらず、このまま熱帯夜?
まさかね(^^A)…っていう空気感です。
こんな日に、うちのお嬢さんは学校行事で長距離を歩いてきたんですよ。
部活をして帰った来た息子は水をかぶったようだったし…。
みなさま、熱中症にはご注意下さいね。

さて、公園に、街路樹にマンションや役所の玄関に、お屋敷の垣根に庭木に…
とにかく至る所に植えられている樫の木。
クズクズする間に、お花の方は散ってしまったのですが、
花後中心に、新しい枝の先に注目してみました。

08_0523_arakasi1.jpg

これが初夏のアラカシの枝先。赤っぽい新芽が おいでおいでしています。

 




私が住んでいる場所では、シラカシとアラカシが圧倒的に多いのですが、
樫の木も 初夏がお花の季節。
ちょっと前まで、あちこちで新芽と共に長いおばなの穂を下げていました。

アラカシも、シラカシも、おばなはもうみんな散っちゃったなぁ…と、
出遅れを嘆いていたら、なんと、一本だけ、待っててくれたシラカシがありました。
ええ、確かにもう、ほぼ、終わりかけなんですけれど、
残っててくれただけでもめっけもの。喜び勇んで詳細を撮影で〜す。それが5/18のこと。

08_0523_sirakasi1.jpg

アラカシもシラカシも、ブナ科コナラ属の常緑高木。
山野に生え、高さ20mにもなります。黒っぽい樹皮に、厚くて色の濃い葉っぱ。
縞々のはかま(殻斗)をはいた 丸こいどんぐりが実る木。
建材や楽器の材料などに利用されて来ました。

08_0523_sirakasi2.jpg

木の姿としては、シラカシの方がすんなり優しい姿で、刈り込みへの強さを買われて、
垣根などにも多用されています
関東の農村部では北風よけに、四角に刈り込んで塀のように仕立てるんですよ。

はい、これが散り残っていたシラカシのおばなの穂です。

08_0523_sirakasi3.jpg

今年の春に出た 新しい枝の付け根や去年の枝からも たくさん下がるんですよ。

もっと近づいて…。

08_0523_sirakasi4.jpg

ひとつのお花のおしべは3〜6本。穂には1〜3個ずつ固まって咲いて、ぎっしり並びます。
シラカシのめばなも見えてはいるんですが、小さいのでうまく写せませんでした。




リベンジを誓って5/20にもう一度出かけました。今度は強い風の吹いた直後。
風にたたき落とされた若い枝がたくさん落ちていました。

よし、チャンスっとばかりにまずはアラカシの木の下へ…。

アラカシは、樹皮もごつめで、名前の通り荒々しい印象を与えますが、そのほかには、
葉っぱの先の方が 広がった形になりがちなこと、葉の先の方半分に入った荒い鋸歯などが
見分けのポイントです。

08_0523_arakasi2.jpg

ハイ、雨でびしょびしょですが、贅沢言っちゃいけません。

図鑑によればアラカシのめばなの花の穂は、今年出た枝の先の先に、新芽と一緒に出るはず
なんですが、もう、こんなに育っちゃうと、新芽のようには見えませんねぇ。(^^;)
たぶんこれ全部が、この記事の一枚目の写真の「おいでおいでしている新芽」のように
芽吹いたはずなんですよ。

今年の枝の根元に下がっていたはずの おばな こそ もう 付いていませんが、
白い矢印のところに受粉済みのめばなが付いていましたよ。

08_0523_arakasi3.jpg

3つ有る柱頭の部分、色が変わっていますね。一番外側に見えている部分がのちに
はかま(殻斗)になるところです。
樫どんぐりのはかま(殻斗)は縞々模様が特徴ですよ。一年で実るどんぐりですから、
夏の間にぐんぐん大きくなりますので、お楽しみに。(^^*)



ついでに、シラカシの枝も落ちていましたので、めばなを狙ってみます。

08_0523_sirakasi5.jpg

シラカシは葉っぱも優しげです。
すんなり細い形で、細かい鋸歯が葉っぱ全体に有るのが特徴です。

ただ、アラカシとシラカシが自然交配してしまって、中間種が出来ている事も多いそうです。
葉っぱを眺めても、???はてなと首をかしげたくなることが多いです。

私の住んでいる地域は、圧倒的にシラカシとアラカシが多いのですが、
他の樫の木も育っている可能性の有る土地では、見分けに苦労しそうですね。

さて、シラカシのめばな。黄色矢印の方が、

08_0523_sirakasi6.jpg

ぐっと めばなっぽく。

オレンジ矢印の方は、もう少し進んでどんぐりになる準備に入った感じがします。

08_0523_sirakasi7.jpg

いずれにしても、これはもう、落ちてしまった枝なんですけれど、
頭上の遙か上の方でも、これと同じ事が行われて居るんですよね。

コナラやスダジイのどんぐりよりも、短くてコロコロしている樫の木どんぐり。
シラカシも、一年で実るどんぐりですから、これからどんどんと大きくなりますね。
秋に会えるのが楽しみです。


手っ取り早く会いたい方は、HPの「どんぐりアルバム」のページで見られますよ。
他の木の芽よりも、少し遅くに現れる 可愛い芽生えを見たいときには、
「芽生えアルバム」2ページ目をどうぞ。なかなか可愛いですよ。(^^*)





ブログ内関連ページ: 

2007/10/ 6付 「木の実 準備中(10月の1)」
2007/ 8/ 3付 「樫の木どんぐりの今」
2005/10/16付 「シラカシの葉」
2005/10/15付 「アラカシの葉」
2005/ 9/ 8付 「どんぐりの木の様子」


posted by はもよう at 22:02| Comment(2) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
シイ、カシの仲間は、なかなか見分けにくくて…。根岸森林公園にも、まだ「これはこれ」とはっきり区別の付かない木がたくさんあります。
Posted by ディック at 2008年05月26日 22:13
ディックさん、こんばんは。
あ、確かに、そうですよね。シイ、カシの仲間は難しいです。
私もアラカシ、シラカシとスダジイ、マテバシイを確認するのに
何年もかかりました。

いくら図鑑を見ても特徴を覚えにくいですよね。
やっぱり、植物園などで、一度本物を見るのが 早道かもしれないですね。
Posted by はもよう at 2008年05月27日 22:22
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