昨日、久しぶりの日の光に誘われて、ちょこっと足を伸ばしていつもは行かない方の公園に
行ってきました。その公園は自転車で10分ほど、隣町の公園とさほど変わらない距離ですが、
あんまりなじみのない公園です。
ただ、この公園には…私にとってはここでしか会えない…特別な木があるんです。
それがこれ、

エゴノキ科エゴノキ属の落葉高木、ハクウンボク。花の盛りを迎えていました。
山野に生え、高さ6〜15mになる落葉高木。白い花を、まるで雲のごとく密集させるから、
白い雲の木で、ハクウンボク(白雲木)です。
エゴノキも花付きは良いのですが、
この木の花から雲をイメージさせたのには、ちょっとした仕掛けがあります。
一つは、エゴノキと違ってこの木は背が高くなること、
そして、高いところに好んで花を付けるところ。だから、この木のお花の写真を撮るのは
結構大変なんです。(首が痛くなりますよ。)
ふたつめの仕掛けは花の付き方。

この通り、枝先にお花が穂になって付くんですよ。
これはエゴノキと見分けるためにも大きな特徴です。
お花自体はエゴノキと見分けられないほどそっくりです。

基本、ものすごく高いところにしかつかないお花が、手の届くところで咲いていましたので、
アップ写真が撮れました。
今まで見たこと無かったですよ、こんなに低い枝。(^^*)ラッキー♪
手が届かないくらい高いところに白いお花が固まりで、ふわぁー、ふわぁーっと咲いているんですもの、
これは、見た人が白い雲を連想するのも 不思議はないですよね。
お花の盛りでしたから、風が吹くと少し散ったりもしまして、頭上 遙か上も花盛りなら、
地面にも散った花がいっぱいという…もお、エゴノキ好きには(*▽*)〜♪ パラダイスっ!でした。
お花の穂はこんな感じ、

枝先の長さ10〜20cmの花の穂(総状花序)にたくさんの白いお花を下向きに咲かせます(下垂する)。
お花の大きさは直径2cmほど、花冠の先が五裂する合弁花です。
ね、エゴノキのお花そっくりでしょう?このあと出来る実も、エゴノキとほとんど変わりません。
違うのは その付き方です。
次の大きな違いは葉っぱです。
エゴノキの別名は「チシャノキ」、で、この木の別名は「大葉ヂシャ」。
偶然、2つの木が隣り合って枝を広げている場所があったので、写真を撮ってきました。

画面左下の細かい方の葉っぱがエゴノキです。
エゴノキだって頑張れば 同じ高さまで枝を伸ばせるのですが、あんまり無理しない木なんですよね。
っていうか、耐陰性が高いのかな?
一段低い空間に枝を広げていました。
大きい葉っぱ方がハクウンボク。
図鑑によれば、エゴノキの葉は『4.5〜8cmほどの長楕円形で先が尖り…』、
ハクウンボクの葉は『10〜20cmで円形、ふちの上部にわずかに鋸歯がある』そうです。
見間違いようのない大きさの違いですが、
同じ画面に並べて見ることで さらに良くおわかりいただけると思います。
ハクウンボクはお花の盛りでしたが、ここのエゴノキは、ほとんどがまだつぼみのままでした。
両方一度に咲いたら…壮観でしょうね。
ただ、一つだけ気になることがあります。
この2つの木の別名に入っている「チシャ」ってどういう意味でしょう。
チシャって確かレタスの和名…でも、この2つの木のどこかに似ているところがあるでしょうか?
それとも全然違う言葉がもとになっているのかしら?
図鑑で見て知ってからずっと 気になっているんですけれど、未だに手がかりなしです。(’’?)
ま、謎も、有った方が楽しいか ♪
シリーズ「木に咲く白い花」2008年
2008/ 5/15付 「木に咲く白い花」 ハリエンジュ、ノイバラ、エゴノキ、ヤマボウシ、ハコネウツギ
2008/ 5/ 8付 「アオハダなど…」 アオハダ、サワフタギ、コゴメウツギ
2008/ 5/ 2付 「ナナカマドの花」
2008/ 5/ 1付 「マルバアオダモの花」
2008/ 4/27付 「いろんな木のつぼみと花」 ミズキ、カマツカ
2008/ 4/22付 「オトコヨウゾメとウワミズザクラ」
2008/ 4/21付 「ニワトコについて」
2007年版と2006年版は こちらの過去記事から
2007/ 7/ 2付 リョウブの花
木の花も大分終わりましたね。
やっぱりハクウンボクのほうが早いですね。
白い花がたくさんついた花穂が素敵で好きな花です。
後を追ってエゴノキも咲き始めました。
名前の由来とされているものの中には、ううん?と考えてしまうものも多いですね。
あら、そちらでは、ハクウンボクはもう終わってしまいましたか。
アカバナエゴノキ…最近人気の庭木ですね。
ピンクのお花がいっぱい下がって可愛らしい木ですよね。(^^*)
木の花の季節 ♪ あと少しですが、まだ大御所が残っています。
楽しみです。(^v^)
はい、ハクウンボクの方がエゴノキよりも少し早めに咲き出したようです。
はい、白いお花の穂が素敵ですよね。(^^*)
エゴノキもどんどん 咲き進んでいますね。
ああ、もったいない。(^^A)
そんなことにこだわらなくてもイイかなと思いつつも、
気になってしまうんですよ。
名前の由来には、時々?はてな?なものが隠されていますよね。
お見事!ハクウンボク。
うらやましいですね。
なお、ほかのサイトで、沙羅双樹の代わりにこれを植えるお寺さんが多いとかありました。
おかげさまでハクウンボクの特徴も憶えました。
はい、ハクウンボク ♪ 良いでしょ。わざわざ見に行ったんですよ。(^^*)
えっ?このお花を「沙羅双樹」の代わりにですか?夏ツバキじゃなくて?
大きくなる木ですけど…、でも、お寺ならいいっか。
ハクウンボクのあるお寺…行ってみたいです。(^v^)
はい、エゴノキとハクウンボクを覚えてくださって ありがとうございます。
お山の方には、また少し 違う形のお花の穂を出すお仲間も咲いているそうです。
あと、人気の出てきた庭木で、ピンク色のお花の咲く
エゴノキの園芸種もあるそうです。(^^*)
これでまた、見分けられる木の種類が増えますね(^v^)。