
春の雑木林の草むらで ちょこっと背伸びして、くねらせた茎の両側に
花火みたいな緑色のお花を咲かせる タチシオデ。今年会えたお花の記録です。
ユリ科シオデ属の多年草。 お仲間の「シオデ」は芽吹いてすぐに 巻きひげを出して
他の植物にからみつくんですが、このタチシオデは、一度 まっすぐに伸びて、
お花を咲かせてから巻きひげを出して他の植物にからみつきます。
そんな訳で シオデのお花は夏(7〜8月)に咲きますが、
このタチシオデのお花は春(5〜6月)、先に咲いちゃうんですね。

葉っぱは、シオデよりタチシオデの方が 薄くて光沢がないそうですが、
まだ比べたことが無くてよく解りません。(^^;)
…っていうか、シオデが花咲く頃って、こう、あちこち葉っぱだらけで、
なかなか見つけることが出来ないんですよね。←おいっ!
これが一番の特徴、直立して茎の両側に花を咲かせているタチシオデ。

オスの株とメスの株に分かれる植物で、こんなに花を咲かせているのはみんなオスの株です。
綺麗でしょう、タチシオデの↓雄花。花びらがぱぁっと開いているのがタチシオデの印。
シオデのお花は 花びら(花被片)が強くそりかえるので、印象が違います。

地味な緑色なんですけれど、大好きで、毎年たくさんの写真を撮っちゃいます。(^^;)
何となく半透明なように見えるところがいいんですよねぇ。あぁ、綺麗だなぁ。
メスの株のめばなはこんな感じ。花数はオスの株とは比べものにならないほど少なめです。

めしべは、子房に柱頭が3つ、直接乗っかっているような姿。
これがあとで、黒っぽくて粉を吹いたような 丸いみになります。

4月の終わりが5月のはじめくらいまで、結構長い間咲いていたんですよ。
でも、記事にするのが遅れました。

結局、お花の時期は終わっちゃって、実がふくらみ出しちゃいました。(^^;)
結構 重量感のある実になるんですよ。今年も会えると良いな。
シオデもタチシオデも芽吹き立てのつるの先は 牛のしっぽのような形をしていて、
美味しいんですって。アスパラガスの味に似ていて、人気の山菜らしいですよ。
この辺でも時々、刃物で先を切り取られている株を見かけます。
ブログ内関連ページ:
2005/ 5/ 1付 「タチシオデ」
2005/11/17付 「シオデの実など」