今日が息子の先輩たちは修学旅行。
雨の中の出発でしたが、旅行先はお天気に恵まれそうです。
来年はうちの息子たちかぁ…と思うと、時の流れの早さにちょっとめまいがしそう。(^^A)
昨日の記事にも書いたとおり、ぐずつく中 おさんぽに出たら、
ちょうどポプラが綿毛を飛ばしている最中でした。
去年はヤナギでしたが、今年はポプラの柳絮(りゅうじょ)にタイミングが合いました。

数日前に撮った写真も織り交ぜて、ポプラの綿毛のご紹介をします。
先週から今週にかけて公園の、道にも芝生にもわたぼこりが絡んで
誰がいたずらしたの…って聞きたくなっちゃうような景色でになっています。
カモが遊ぶ池にも…

綿のかけらがふわふわ浮いていました。 これは良く晴れていた、5/8の写真です。
地面には、前日の強い風で引きちぎられた小枝が落ちていました。

背の高い木のてっぺんの方で、今年もポプラの綿毛が飛び始めたことが解ります。
中国ではこの現象のことを「柳絮(りゅうじょ)」と呼び、季節の風物詩になっているそうです。
でも実際は息をするのも大変なくらいたくさん飛んで、迷惑なものらしいんですけれどね。
いつもお散歩している公園には、ほっそりのっぽな ヨーロッパ出身の「ポプラ」と、

ポプラ 別名:セイヨウハコヤナギ、イタリアポプラ
ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木。高さ15〜25m。雌雄異種。花期:3〜4月。
北アメリカ出身のカロリナポプラの2種が植えられています。

カロリナポプラは 別名:カロライナポプラともいい、
同様に、ヤナギ科ヤマナラシ属の落葉高木ですが、枝がやや横に広がる傾向があり、
樹形は明らかに違って見えます。
オスの木とメスの木に分かれる種類で、この公園にはどちらの雌株もあったのですが、
ポプラ(セイヨウハコヤナギ)の方の雌株は2〜3年前に枯れて、
切り倒されてしまったんですよね。
だから、今年飛んでいる綿毛はみんな、カロリナポプラのものだと思います。
公園で一番大きなカロリナポプラの前に立って、見上げてみたら、
おお、高い枝の先に、つぶつぶした実が割れて白い綿を吹いているのが見えますよ。

この写真で解りますか? カメラの機能いっぱいの望遠でも、そんなに鮮明には撮れない…
そのくらい、この木は背が高くなる木なんですよね。
ちょっと離れたら、↓大きな枝が落ちていました。

ああ、あの大きな木の高いところにある枝は、↓こんな感じですよ。
ちょっと雨に打たれちゃって、みすぼらしい姿にはなっているけど…

これを踏まえて、さっきの画像を拡大してみますね↓。

今度はもっと解りやすいですか?
背の高い木で、なかなか実っているところを見られないせいか、
あまり知名度は高くないようで、
web検索していたら、ポプラの実の写真と称して、モミジバフウのとげとげの実と、
プラタナスのぽんぽんのような実の写真を載せているブログがヒットしちゃいました。
枝に下がっているのは、こんな実です。

これが割れて、中から綿が出てくるんですね。
ヤナギやポプラの綿は、私たちがお布団や何かに入れて防寒用に使う綿と比べて、
保温性が低いそうです。
たくさん吹き出すけれど、利用価値はないのかな?
成長が早く、あっという間に背が高くなってしまう木ですが、
根はさほど深くなく、風に吹き倒されてしまうことも多々あるそうです。
北海道大学の有名なポプラ並木が平成16年の台風の風に倒されたのは記憶に新しいところですよね。
材木としての利用は 軽くて柔らかく加工が容易だけれど堅牢性には欠けるそうです。
セイヨウハコヤナギは、マッチの軸が有名ですが、箱を作ったから、箱柳と呼ばれたとも書いてありました。
カロリナポプラは「コットンウッド」とも呼ばれ、家具や内装材に使われるそうです。
去年は落ちてきたおばなの写真を載せました。今年は落ちていた実と綿毛を載せました。
手かがりの少ない木で、なかなか全容がつかめませんが、少しずつ観察して、
成果をまとめていきたいと思っています。
参考資料の少ない中、大変助かった、東京農工大の先生のお話はこちら↓
「オンラインマガジンゑれきてる」 内:シリーズ自然を読む
「樹木の個性を知る、生活を知る:ポプラ」
ブログ内関連ページ:
2007/ 5/24付 「我が街の「柳絮(りゅうじょ)」」