近所でお祭りもあるのに残念だわぁ。
前回の記事のイスノキは、図鑑を眺めていて その姿の異様さにちょっと驚いた樹木でしたが、
コクサギは、葉の付き方に特徴があり、一度近くで見てみたいものでした。
コクサギの葉の付き方は、その名もコクサギ型葉序と呼ばれ、身近なところでは、
サルスベリしかない、珍しい葉の付き方だったんですよ。
一度見てみたいなぁと思っていたのですが…

4/23に出会った初めての木、3本目は、この可愛いゾウムシちゃんが乗っかっている
コクサギという木です。
木の名前調べには、実が付いているか、お花が咲いているときがチャンスなんです。
樹形や葉っぱの形に 特徴の無い木って多いですからね。
で、隣町の公園で、カマツカのつぼみのふくらみ具合なんか確かめていると…
すぐそばのこんもりした茂みが気になりました。

カマツカと同じように球状になった低木。根元から何本もの細い木が立ち上がって
茂みのようになっています。ちょっと艶のある緑の葉っぱ。でも、形はふつう。
ふと見ると、枝に目立たない小さな花が付いています。
あちゃ〜、これも名前調べなきゃ。←いや、仕事じゃないから。(^^A)

まずは、お花の写真。うわぁ、ちっちゃくて緑色で、地味〜。
花かな?でも、花びらだかガク(萼)だかのヒラヒラが8つ付いてるよ。

こっちのは、真ん中の固まりとヒラヒラが4つ…ガク(萼)かな?
この真ん中の感じは子房?するとこれは…めばなとか…かな?
次は…葉っぱだな。特徴的じゃないんだから、せめて葉っぱの付き方ぐらい
ちゃんと解るように撮らなくちゃ。
ええっと、互い違いかな?それとも、2つずつ向かい合わせかな?

あれ〜?2つずつ互い違いだよ。これって…コクサギ型葉序!ってことはこれ、
コクサギじゃないのっ!! あー、びっくりした。
以前、「クサギ」という木をご紹介したことがあります。
クマツヅラ科クサギ属の落葉小高木で、
冬芽が可愛くて、こびとのサーカス団を連想したり、
夏に咲くお花の百合のような良い香りを楽しんだり、
秋の実る、赤いガク(萼)と青い実の斬新なコントラストに目を見張ったりした木です。
お花はよい香りでも、葉や枝を傷つけるとやるせないほど青臭いので、
臭い木…クサギというのだそうですが、このクサギとは分類学上の関係は有りません。
コクサギと言っても、小柄な「クサギ」ではないのです。
たぶん、名前の由来は、同じような発想からだろうと思うのですが、
コクサギは クマツヅラ科ではなくて、
なんと、ミカン科なんです。分類学上はあの果物のお蜜柑に近い種類です。
図鑑によれば、コクサギはミカン科コクサギ属の落葉低木。
『山野の林下や谷間などに生え、下部から良く分枝して、高さ1.5〜3mになる。
枝や葉には独特の臭気がある』そうです。
で、やっぱり最大の特徴は、この、コクサギ型葉序。

葉っぱ2つずつの互生って…コクサギとサルスベリくらいしかないですよ。

ああ、でも残念なのは、雌雄異株、
つまり、オスの木とメスの木に分かれる種類だったんですよ。
これはめばなが咲くメスの株でした。
どこかに、もう少しににぎやかにおばなの咲く、オスの株があるはず…。
っていうか、有ってくれないと実が実らないかもしれません。
ううん、どこかなぁ?
また今度、探してみます。
とりあえずは同じ株の中…。それから公園のそば…。
今度は お花じゃなくて「独特の臭気」でも探してみよう。
図鑑を見て、気になっていた「木」。自分の身近にはないと思っていた「木」。
今回も3種確認、1種は…期待大。(^^*)
いやぁ、ほんとに、木や草の名前調べって おもしろいですねぇ。
真夏になると、草木が茂り過ぎちゃって、虫も増えるし、動きにくくなるから、
今のうちに精一杯、公園とお気に入りの観察スポットを回ってみたいと思います。
頑張ろう、マイペースで。(^^*)
ブログ内関連ページ:
2005/ 9/27付 「クサギの実」
2007/ 7/31付 「サルスベリ」
よくわかりました。
これだけ丁寧に解説するわけが。
コクサギのこと、よくわかりました。
コクサギは之が花ですか?
あはは(^^A)…、ご理解いただけて、大変嬉しいです。
ここで叫んでいる分には、家族の迷惑にはならないので、
お時間とご興味のお有りのせつは、「聞いて聞いて…」戴けましたら、
幸いでございます。(^v−)☆
コクサギの記事も読んでくださってありがとうございます。\(^▽^)/
はい、「コクサギ」は、有ります。葉の付き方が変わっています。
で、「クサギ」とは、名前は似ていても、全く違う種類です
クサギは花も実もきれいでしたが、このコクサギは、お花が地味ですね。
共通点は葉や枝を傷つけると「くさい」ところだけのようですが、
クサギは青臭く、コクサギはほんのちょっと柑橘系っぽさの混じる匂いでした。
後ほど、蜜柑の仲間とは思えない実が付く予定です。楽しみ〜♪
コクサギは見分けが難しいから、サルスベリで確認しましょう。
はい、ややこしい互生の仕方でしょ。
私が持っている本の中には「千鳥足」にたとえる記述もありました。
おっとっとっ…と よろけながら家路をたどる
ほろ酔いおじさんの足取りに似ていますかしら…?(^v^)
サルスベリの千鳥足は、ものすごく対生っぽくみえますので
だまされないように観察してみてくださいね。(^^;)←だまされた奴