今日のうちの方。お布団、出したり引っ込めたり…。乾いたかしら?
さて、図鑑を見ていて、とってもユニークで、一度見たら忘れられない木って…
いくつかあるんですけれど。
その中で唯一、あんまり実物を見たくないなぁ…って思う木が有りまして…。
でも、そんな木の方が、有っちゃったりするものなんですよね。
猛烈に虫こぶだらけになる木、イスノキを隣町の公園の植栽の中から発見です。

ひょんなことから、お気に入り観察スポットにイスノキを見つけちゃいました。
発見ついでに調べてみたら、いろんな役に立つ木だって事もわかりました。
イスノキはマンサク科イスノキ属。漢字で表すと「柞の木」。
家具の椅子とは何の関係もなく、もとの「ユスノキ」と言う名から変化したものです。
今でも「ユスノキ」と呼んでいる土地もあるそうです。
…でもじゃあ、「ユスノキ」の意味は? と説明している文章は見つかりませんでした。
静岡以西の 暖かい土地の山に自生し、高さは25mほどになる常緑高木。
葉は5〜8cmで互生し、長楕円形で革質、鋸歯は無く全縁…。
葉が立つように付くという以外に特徴のなさそうな木の、最大の特徴は、
いろんな種類のアブラムシによるたくさんの虫こぶが出来ると言うこと。
はい、こちらの葉っぱも こぶだらけです。

この虫こぶの名前は「イスノキ ハ タマ フシ」、作者は「ヤノ イス アブラムシ」。
気味悪いですか?すみません。まだまだ出てきますので、お嫌いな方は読みとばしてください。(^^;)
見つけたのは4/11。ちょうど枝先が真っ赤になっていて目をひきました。

これは、イスノキの花です。
マンサク科のお花…思い出してください…似てないですね。(^^;)
2年目の枝にお花の穂を出し、上の方におしべとめしべの揃った両性花を、
下の方には おばなを数個付けるそうです。
花びらは無く、おしべの赤いヤク(葯)が目立つ…と書いてあるのですが、
4/11の時点ではまだ つぼみのように見えました。
でも、4/23にもう一度見に行ったときには、おしべの花粉はみんな飛んだ後でした。

2つの柱頭がくるりんしていて可愛いめしべと、
すでに残骸になっちゃたおしべの写真です。↑ とほほ…。
若い実が可愛いので、また、見に行きます。(^^*)
図鑑を見ていて、この木の異様な姿に目をとめ、葉っぱ中、虫こぶになるこの木の用途が
“庭木”としか書いていないことに驚いたのですが、調べてみたら違いました。
まずは材木として、日本産の木の中でも一番という緻密さと堅さで、加工は難しいけれども、
他の木では果たせない用途に使われると言うこと。
くし(櫛)としてはツゲ(柘植)に次ぐ良いものになり、紫檀や黒檀の代役も果たすそうです。
赤っぽい木地はとっても綺麗で、寄せ木細工や木象眼にも利用されるとか、たいしたものですねぇ。
樹皮の灰は「いすばい」と呼ばれ、陶磁器の釉薬(うわぐすり)を作るのに使われるそうです。
↓ウッドショップ関口 さんのもっと詳しい解説
イスノキ
何だ、庭木以外にも役に立っているじゃないですか、ねぇ。

乾燥に強いので、街路樹としても良く植えられるし、生け垣にも向いていて、
葉のぽこぽこ虫こぶには、タンニンが多く含まれているので、染料にもしたそうです。
すごーい、大活躍ですねぇ。(^^*)
それから、神社によく大木が有る…との紹介も見かけました。良く木登りしたとか…(^^*)
虫こぶも、葉のぽこぽこではなく、大きくて茶色いものを笛代わりにして遊んだそうです。

この手の虫こぶは「イスノキ エダ ナガタマ フシ」と呼ばれ、作ったのは「イス オオムネ アブラムシ」ですって。
穴が開いているのは中の虫が出ていった証拠で、子供たちはこれを採って、
穴から息を吹き込んで鳴らして遊んだそうです。吹けば「ひょん」と鳴る実の付く「木」なので、
「ひょんの木」という別名もあるそうです。
可愛い笛の作り方は、木のおもちゃ工房さんに↓ 説明していただきましょう。
「イスノキの虫こぶで笛を作る」
うーん、この↓虫こぶはまだ出来たてですねぇ…。
すると中は…。いや、考えないようにしよう。(−−;)

虫こぶの興味のある方は、↓ 福岡教育大の福原先生のページ。詳しいぞぉ。(^^A)
「イスノキ(マンサク科)」
ても、虫が嫌いな人はクリックしてはいけません。
知らないうちは、ちょっと気味が悪かったイスノキ。
こんな変な木、庭に植える人の 気が知れれないよと思った木。
でも、ちょっと web検索しただけで、
いろんな用途で人々に利用された来た木なんだって事がわかりました。

猛烈に虫こぶだらけになるへんてこな木、イスノキに初めて会いました。
またの名を ひょんの木ちゃん、これからもよろしくね。(^▽^)ノ
虫こぶだらけの変な木ですが、調べてみるといろいろなことが判るものですね。
でも、調べたことを丁寧に記事にする、くどいようでも読者に説明して理解してもらう、ここが写真を載せっぱなしの私との違いです。
そうそう、ひろしさんのところで見た直後だったからすぐに 見たこと有るぞ!って思いました。
ありがとうございました。
でも、虫こぶだらけで気持ち悪い木、用途は庭木…だけじゃ記事に出来なかったので
webで調べてみたんですけど。
してみて良かったです。本当にいろんな事が解って ♪
私の場合は、読者の理解と言うより、
自分が面白いと思ったことを誰かに言いたくて仕方ないんですよね。
ねぇ、聞いて聞いて…のレベルですよ。(^v^*)へへっ
花はやはり蕾でしたが、エダナガタマフシの穴の開いたのと出来立ての緑色のとがありました。
近いうちまた機会があるので、他の虫こぶにも会えるといいなと思っています。
花は終わっているでしょうか。
朝から長編小説は、頭が付いていけません・・・(笑い)。
ひょんな木ですが、大いに役立つ、人間にもいそうです・・・(笑い)。
あ、そちらにもイスノキ、有りましたか。
詳しく紹介されているページを見ると、開花すればちゃんとおしべらしいおしべが
見えるようなんですけれど…、まだ咲いているかしら?
その後の若い実が、まん丸に角2本の可愛い姿で写真撮りたいな ♪ と思って
居るんですよね。
お花がもう終わっちゃってたら、その可愛い実の写真はいかがですか?
あはは…、朝から こってりしすぎでしたか?
はい、有るところでは子どもに人気の「ひょんの木」です。
ひょんなのに、役に立ってくれてた木だったんですよ。
ありがたいことです。(^v^)
でも、見てあんまり気分の良い姿ではなかったですが…(^^A)
目印は、猛烈な虫こぶです。(^^;)