2005年11月11日

アオギリの実

風に乗る木の実達、最後は、超☆変わり者のアオギリです。

実の形が独特なので、目にする機会もあるかと思われますが、
どうやって花が咲いて 実になるのか まるっきり想像のつかない形ですよね。

05_1111_aogiri01.jpg

これは先日、上野へ絵を見に行った時に 少しもらってきたものです。



アオギリは、都会の公園や街路樹の中に時々見かける、
緑の幹、大きな葉っぱの 背の高い木です。 
幹が青くて、葉っぱが桐に似ているから、アオギリ。
でも、アオギリ科アオギリ属で、
タンスや下駄の材料になる桐とは 全く違う種類です

05_1111_aogiri02.jpg


中国名は「梧桐」。なんと、鳳凰が住むと言われる聖なる木ですって。



あのへんてこな実は、枝の上の方に付くので、花の様子も実が付く様子も
全然観察出来ません。ただ、
ひとつひとつの花は小さく、房状に付くというのと、
実の落ちた後の形が星形 と言うのは解ります。

05_1111_aogiri03.jpg

どうやら、あのへんてこなスプーンの先っぽみたいなものが5つ、
向かい合わせになってくっついていたらしいのです。
(一応、種が付いている方が上です。)
でも、図鑑の説明を読んでも、全然 わけがわかんないんですよ。

困っていたら、素晴らしいページを見つけちゃいました。

「白岩先生の植物教室」で、ものすごく詳しく解説していただけます。
興味のある方は、↓こちらのURLから行ってみてください。感動しますよ。

http://www2.kobe-c.ed.jp/shimin/shiraiwa/aogiri/aogi0.html




簡単に言っちゃうと、このひらひら、
最初は、めしべの下の子房という部分だったんですって。

途中までは、
1つめばなに、5部屋に別れる部品が付いているのかな?と言う姿だったものが、
見る見るうちに大きくなって、まるで 5本のグリンピースみたいになるんです。
もちろん中には、お豆のように見える種入りで。
しかもこのグリンピースっぽいもの、中にお水が入っているそうです。

種が完成すると、今度は サヤが開いて、まるっきり
最初から葉っぱだったんだよ〜んと言うように 開いちゃうんですよ。
このとき、中のお水もこぼれるみたいです。
このサヤが開く瞬間が本当にグリンピースそっくり!

それまでみずみずしかった種も、これを機に、乾いてシワシワになっていきます。
サヤの端っこに 豆を付けたまま、サヤもお豆も乾きながら、開いていく感じです。
良く見ると葉脈まであって、お豆のサヤよりは、どんどん葉っぱっぽく見えてきます。



この、めしべの一部かな?と思っている間に、葉っぱかな?っていう姿に
なってしまうところが、
シダ類が、花も実もある植物へと進化した際に、
めしべは 葉っぱを二つ折りにして出来たのだ!と言う説を説明するのに
とても良い材料になるそうです。



初夏の花から、夏の終わりの実の完成まで、わずか2〜3ヶ月。
よほど気を付けていないと変化に追いつけませんね。
完成した種は、その場でぽろぽろ落とすほかに、風に乗せて遠くへ飛ばします。

戦時中の物の無い頃は、これを集めて炒って コーヒーの代用にしたそうですよ。
美味しかったのかな?

今回は、思い切って調べてみて、永年の疑問が解けました。
ネットって本当に便利ですね。(しみじみ)
でも、今回ばかりは、白岩先生とその 手間のかかった観察記録に感謝です。
お手軽に解っちゃってごめんなさい。どうもありがとうございました。


posted by はもよう at 18:20| Comment(6) | TrackBack(1) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
実も面白く、落ちたあとも面白いんですね。
アオギリがどこにあるか探してみたいです。
幹も特徴があるようですが、どこかで見たか記憶がありません。
いいものを教えていただきました。
Posted by 横浜のおーちゃん at 2005年11月11日 19:47
そうですね。かなり面白い木です、アオギリ。

先日、朝日新聞のコラム「花おりおり」に出ていたので、
ちょうどタイムリーに実をもらって来ることが出来ました。

山より、街の木です。意外に そこら辺にあったりしますよ。
ただ、なにぶん大きくなる木ですので、
花の様子を見ることなどは、出来ないものと思います。
だから「白石先生」に見せていただいたときには、感激しました。

昭和記念公園にはありましたよ。そちらでも見つかると良いですね。
Posted by はもよう at 2005年11月11日 23:35
こんにちは。
上野で絵。中学校の頃よく行きました。ピカソとかミレーとかゴッホとか。ほとんど覚えていないんですけどね。本当は東大病院に通っていて、そのついでが多かったんで。
田舎者のクロには、上野は都会の入り口でした。
長い病院の薬の待ち時間に、三四郎の池なんかで、時間をつぶしたりして、都会の中の緑にほっとしたり、群れ飛ぶカラスがミンミンゼミを捕らえるのを見て、ほんとの自然じゃないような複雑な心境になったりした思い出の地です。
Posted by クロアジサシ at 2005年11月15日 17:38
こんばんは、クロアジサシさん。

へぇ〜、思い出の地なんだ。
東大?って本郷じゃ…ああ、そうか、上野を越えたあっち側ですね。
すると…動物園って言うか、は虫類館よりだなぁ…←偏った認識。

私にとって上野は、ほぼ、ホームタウンです。
山手線内の最寄り駅だったし、
博物館にも美術館にも、何度も何度も行きました。
買い物も勉強もみんな、一番近かったから上野が多かったな。
ふるさとっぽい…場所ですね。

カラスがセミ捕まえちゃだめすか?
私にとってはそれこそが 普通のことでしたが…。
Posted by はもよう at 2005年11月15日 23:20
初めまして。アオギリの実をはじめてジックリとみました。おもしろいものですね・・・。たまたまアオギリについて書きましたので、失礼ながら、TBさせていただきます。
Posted by nakamura at 2005年12月10日 12:25
nakamuraさん、いらっしゃいませ。
TBとコメント ありがとうございました。

横芝は 駅前にアオギリがあるんですね。
結構、身近に有る木なんですけれど、駅前に、
周りに何の囲いもなく植えられているのは珍しいかもしれませんね。

この実は、とてもユニークですよね。
実り方も面白いので、ぜひ、
白石先生の植物教室の方もご覧下さいませ。オススメです。
Posted by はもよう at 2005年12月10日 20:58
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心温まる駅広場のアオギリ一本
Excerpt:    小さな駅の広場はアスファルト舗装・・・いつも車が出入りする。  駅前ゆえに、この木は「じゃま」である。  車は、木の両側をゆっくりと走り、ぶつける人もいない。どんな理由で残したの..
Weblog: 土のうた
Tracked: 2005-12-10 12:26
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