2005年11月10日

シデ三兄弟 アカシデ

並木のケヤキが、大量の実を散らしています。
落ち葉の季節の前に、木の種まきシーズンがやってきました。
しばらく、風に舞う木の実達をご紹介します。

まずは、シデと名の付く三種の木から。

シデとは、「四手」と書き、稲妻形などに折り畳んだ和紙のこと。
神社や神棚のしめなわに下がっている あの白い紙です。

枝先に長い実の穂を下げるのを見て、「四手」を連想したのでしょう。
カバノキ科の落葉高木に アカシデ、イヌシデ、クマシデと呼ばれる
よく似た三種の木があります。
ちょうど今、つばさの付いた種を盛んに散らしていますので、ご紹介しますね。



まずは、アカシデ。

05_1110_aka_s01.jpg

左端が実の穂(果穂)、中央がつばさ(果苞)の付いた実です。
アカシデの実は、翼の両脇が出ているのがポイント。
そして、三種中、一番小さくてきゃしゃです。




05_1110_aka_inu_s.jpg

ちょうど、同じ場所にイヌシデの実も落ちていましたので、
並べて大きさを比較してみました。
イヌシデは2〜2.5cmになるのに、アカシデは1〜1.8cm程度。
かわいいでしょ。


春、赤い新芽を吹くのでアカシデと呼ばれますが、
「シデノキ」「ソロ」「コソネ」など、別名も多彩。

ただ、「ソロ」というのは、このシデ三兄弟をひっくるめて、
"粗末で役に立たない"と言う意味で、
これらの木が、もろくて折れやすいことを表す呼び名です。
ですが、建築材や家具材には使われなかったけれど、
床材、器具材、シイタケのホダ木にたきぎ等々、
昔から利用されてきた木 でもあるんですよ。



やさしい樹形、春先の 組みひものような花の穂、
初夏の可愛らしい実の穂、↓秋の黄葉と茶色に熟した実の穂。

05_1110_aka_s02.jpg

繊細な細い枝先に 花の芽、葉の芽を複雑に並べた 冬枯れの姿の良さ…
などが愛されて、好きな木に アカシデをあげる方、結構多いですよ。



葉の柄、花の穂にも赤みがかかっている、まさに"アカシデ"です。

幹の様子は、比較的なめらかで 灰色なのですが、傷などがあると
こぶになりやすく、時にものすごく個性的な姿になったりもします。
そんなところも楽しい木です。


posted by はもよう at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。