2008年03月28日

カタクリの花

今日はだいたいは穏やかに晴れて、良いお天気でした。
でも、お天気は不安定で雲が多く、夕方少しの時間ながら 雨も降りました。
雨が多くなるのも、春が来たって言う印ですね。

昨日出かけて、あちこちの気になっていた場所をいろいろ回ってきました。
写真もたくさん撮りましたし、記事にしてご紹介したいことはたくさんあるのですが、
まずは、隣町の保護地に咲くカタクリのお花をご紹介します。

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桜の咲くほんのちょっと前に咲き始める このカタクリの花。
毎年眺めていますが、今年もちゃんと、お花を見ることが出来ました。



カタクリは ユリ科カタクリ属、林内に群生する多年草。

どこか自然の豊かな場所にだけ咲いて、街中に住む私には縁のない花とずっと思っていました。
でも、自転車で行かれる場所に咲いてたんですよね。
うれしくて毎年通っています。保護して増やしてくださった皆さんには感謝してるんですよ。

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いっぱい眺めて興味がわいて、少しずつ いろんな記事を読むようになりますと、
カタクリって、自分が思っていたような
「どこか自然の豊かな場所にだけ咲」く花 ではないことがわかりました。

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カタクリは、いわゆる‘里山’という環境…
人が 常に自然と関わり、干渉し、共生してきた場所…にしか生きられない、
人気のない場所には繁栄できない植物の一つ だったんですね。

だから、都市化が進み、従来の‘里山’が減るのに伴って数を減らして来たんです。

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カタクリは、雑木林の木々の根元に生えるのが好きです。
春先の、落葉樹がまだ葉を広げないうちに現れ、大急ぎで花を咲かせます。

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花には、成虫のまま冬越しした大型の蝶々たちがやってきて蜜と引き替えに受粉を手伝います。
花は大急ぎで実を結び、本格的な夏になって 辺り一面が木陰になる前にタネをこぼして、
とろけるように草むらに消えていきます。

08_0328_katakuri06.jpg

タネにはアリの好むおまけが付いていて、アリの巣へ運ばれます。
アリたちはおまけだけもらって、タネ本体は巣の外のゴミ捨て場に捨ててしまいます。

受粉もタネまきも、虫たちを上手に利用していますね。

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種からは、ひょろひょろした芽が出て、一年目はそのままで過ごします。
2年目からは少し丸い葉になりますが、葉は一枚だけ。
一枚だけの葉で7〜8年を過ごし、それからようやく花を咲かせます。
花を咲かせるようになると、葉っぱも2枚に増えますが、それ以上にはなりません。
葉をたくさん用意するよりは、さっと現れて、さっと消えていかれるように
なっているのかもしれません。

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もしも、人の手が入らなければ、雑木林はいつの間にか原生林になり、
うっそうとした森では、カタクリのような生活をする植物は、
他の草や木に覆われてしまい、生きていくことは出来ません。

時折、薪を取りに人が入り、山菜やキノコが欲しくてうろうろし、
歩くのに邪魔な下草を刈り、落ち葉を片付け、時には大きな木を切り出したりして
雑木林を維持してくれる事が、カタクリ達にとってはありがたいんです。
欠かせないんです。
人がいなかったら、
もっとずっと昔に絶滅していたかもしれないような、そんな種なんですって、カタクリは。

虫だけじゃなくて、人も利用して生き延びてきた、なかなか したたかなお花です。
しかも、この姿が愛されて、手厚く保護されちゃっているんですもの、たいしたものですよ。



さてさて、短期決戦用の葉と茎は、大変にみずみずしくてもろいので、
この時期に踏まれると大打撃です。
何せ、一年のうちのこの時期だけ、しかも一枚しかない葉っぱですからね。とっても大切です。
保護していらっしゃる方も、とにかく踏まないで欲しいとおっしゃっていました。

今年はまだ手の届く範囲に咲いている株が少なくて、大きな画像が撮れていません。
再挑戦できれば、もう少し近くで写真に納めたいです。
とりあえずは、この↓、のどかな群生地のようすで ご勘弁下さい。(^^;)

08_0328_katakuri09.jpg

頭上の桜もそろそろ満開を迎えようと言うところ。
今年は観光協会も動いて、無料で茶菓の接待もおつけしちゃおうという力の入れっぷりです。

サクラとカタクリのお花見 ♪
あぁ、上見たり、下見たり 忙しいや(^^A) やっぱり、春ですね。
お花見にいらっしゃる方は、お足元には十分ご注意の上、楽しんでらしてくださいね。



ブログ内関連ページ:

2008/ 3/ 7付 「カタクリの葉」
2007/ 3/17付 「カタクリなど」
2006/ 4/ 7付 「カタクリ まとめ」
2006/ 3/23付 「カタクリの開花」
2006/ 3/13付 「カタクリのつぼみ」
2006/ 3/13付 「カタクリの葉」
2006/ 3/ 5付 「春の妖精」



posted by はもよう at 21:45| Comment(4) | TrackBack(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おはようございます。

朝から、カタクリ物語を聞かせていただきました。

健気で、したたか、そしてかわいい・・・

そうでした! はもようさんではないですか(笑い)。
Posted by nakamura at 2008年03月29日 06:51
nakamuraさん、こんにちは。

…あぁ…過分なお言葉(^^;)ありがたいのですが、
わぁたしじゃぁないでしょおぅ!と、画面に向かってつっこんでしまいました。(^^A)

なかなかね…、花と言っても、侮れませんわ。(^^*)
Posted by はもよう at 2008年03月29日 17:01
新聞で、どこだったか、群生の写真を見ましたが…、
>隣町の保護地
そうか、なかなかむずかしいんですねぇ…。
Posted by ディック at 2008年03月30日 14:04
ディックさん、こんにちは。
そうですね、
保護していらっしゃる皆さんにはいろいろとご苦労はお有りのようですが、
まぁ、数ある、保護が必要な動植物のうちでは
まぁまぁ、うまくいっている方じゃないでしょうか…。(^^*)

もっとご苦労されている、ほかの種類の保護地域も多々あるようですので。
Posted by はもよう at 2008年04月01日 13:02
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