2005年11月02日

サンショウの木の上で

いつもおさんぽしている公園には、小さなサンショウの木があるんですよ。
花も実もまだ付かない 小さな木なんですが、

大好きな↓奇数羽状複葉なので、

05_1102_sansho01.jpg

毎回その側を通るたびに 可愛いな♪と思って眺めてきました。


ところが、先月の終わりの金曜日(10/28)、こんな事になっていたんです。
05_1102_sansho02.jpg

ええ、あれです。この後、虫の写真が出ますから、
お嫌いな方は、このままお帰り下さい。


お好きな方は、↓クリックしてくださいね〜。





サンショウは、和のスパイス「山椒」のこと。
「小粒でもぴりりと辛い」と言われたり、
種を粉にしてウナギの蒲焼きにかけたり、
若葉を 田楽の飾りにしたり、木の芽和えを作ったり…。

でも、そんな高級な和食とは 縁の薄い私にとって、サンショウといえば、
アゲハの幼虫が食べる木!!ですよ。
サンショウの木が丸坊主。すなわち、アゲハの幼虫を探せ〜。



はい、見つけました。
まぁ、こんなに食べたんですからね、
季節も10月の末ですからね。
もう、さなぎになってました。

05_1102_sansho03.jpg

まあ、当然ですよね。
クールに、モノトーンでキメたヤツが、枝にしっかりくっついてました。
これで冬越し出来ます。
来年、春一番に飛ぶ アゲハの一員になれます。よしよし。

でも…、いくらちっちゃい木とは言え、一匹で丸坊主には出来ないでしょう。
もちろん、継続調査です。



い、居ました。枝の上の方。
ぎゃーっす(←うちの娘のまね・笑)、あんた何してんの〜。
まださなぎになってないじゃん。

05_1102_sansho04.jpg

なりかけで止まってます。(−−;)

この子の代わりに 冷や汗タラリンしちゃいましたよ。
もう、結構寒いんですよ。
黒さなぎの子でも、滑り込みセーフかな?と思う気温なのに、
え〜、この子このままかよ。
なりかけで死んじゃうのかよ〜とあわてました。


でもね、いつまでもこんな所で観察しては居られないじゃないですか。
私だって、一応は主婦だし。(一応ね。)
心残りなまま、なりかけちゃんをあとに、家に帰りました。

土曜、日曜日は何かとやることがあって見に行かれず。

夜中に冷たい雨も降って、やきもきしましたが、
月曜日は良く晴れたので、虫より家事を優先せざるを得ないし…。
(やっぱり、一応、主婦だから。)

火曜日(11/1)になって、やっと様子を見に行かれたんですよ。
そしたらね。



ほら、

05_1102_sansho05.jpg

…無事にさなぎになっていました。良かった良かった♪



アゲハの幼虫って、(この場合は、一番ありふれたナミアゲハね。)
黒と緑の 2タイプのさなぎになるんですって。

以前、テレビで見たんですが、蜜柑の木のナミアゲハの幼虫は、
古くて黒い枝には、黒いさなぎ、若くて緑の枝には 緑のさなぎになって、
木の芽かトゲのようにして 目立たないようにしているんですよ。
間違いなく、ちゃんと保護色になってる様子がテレビで紹介されました。

いや〜、一寸の虫にも五分の魂って言うか、
賢いなぁと感心しましたよ。
間違えちゃったら、目立っちゃってしょうがないですからね。



その番組は、実験をして、どうやってアゲハの幼虫が 
自分の居る枝の色を見分けているのかを 見せてくれました。

結論から言っちゃうと、目ではなく、触感で判断していたんです。
ザラザラの枝の幼虫は 全て黒のさなぎに、
つるつるの枝の幼虫は 全て緑のさなぎになりました。



そこで解説の先生(たぶんどっかの教授)が、
昆虫というのは、ときどき、ものすごく知恵があるように見えるが、
その仕組みは、意外なほど、単純であるということ。

人間なら、いろいろな知識を総動員して、複雑な判断を下すけれど、
昆虫はそうではない。
周りを見回して、保護色を選ぶのではなく、
触感という 一つの情報だけで、保護色を選んでいる。

そのシステムがすぐれていれば、その種は長く生き残ることができるって
解説してくれたんですよ。



これは、これからのロボット分野などに応用可能なんですって。
すごいなぁ〜!と、くちあんぐりで感心した覚えがあるんですが…。

さて、目の前のこの アゲハのさなぎ。
教授〜、サンショウでは、この方法、役に立ちません〜。
緑のさなぎちゃん目立つちゃって心配ですぅ。

無事に大人になれるのかなぁ?




この記事、トラックバックピープルの「インセクトピープル」と「身近な生き物」に初トラバです。
よろしく〜。



posted by はもよう at 11:17| Comment(14) | TrackBack(0) | 身近な生き物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わー、凄い観察でしたね。
最初のサナギは古い幹で黒くなり、心配されたサナギは比較的若いツルツルした枝で緑色になったと言うことですか。面白いですね。
さて、今後の運命は? 気にまります。
Posted by 横浜のおーちゃん at 2005年11月02日 19:01
さすが、はもようさん。
サイバネティックスまで登場しましたね。
原理は単純でも非常に複雑で巧妙なシステムですね。
難しいけど面白い、生き物の不思議ですね。

ところで虫のうんちは、食べた草の匂いがするそうです。
兵庫県の昆虫館の研究員が虫のうんちで染色をされています。
アゲハのうんちの染物は、山椒の匂いだそうです。
Posted by ごまのはぐさ at 2005年11月02日 20:35
こんばんは、横浜のおーちゃんさん。

そうですよね。ここまで書いて気づいたんですけど、
枝、触ってこなかったけれど、たぶん緑のさなぎが付いているところは
つるつるしているはずですよね。
今度ちゃんと見て来なきゃ。

コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2005年11月03日 01:01
ごまのはぐささん、いらっしゃいませ。

へぇ〜、「サイバネティックス」って言うんですか。
そんな言葉も知らない私が、お褒め頂いて良いのでしょうか?

この番組は、おもしろくて印象に残りました。
結構こういう理科系の番組♪良くわかりもしないくせに好きなんですよ。


虫のうんちの染色♪検索して見ました。伊丹ですね。
興味深い試みですね…っていうより、
子どもが喜びそう〜。
でも、作品が、HPでは見られないのが残念でした。
う〜ん、これはいずれ現地に赴かねば。

コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2005年11月03日 01:10
はじめまして(かな)。
(すでにブラウザ上ではブックマークされているので)

最後から2番目の写真は前蛹(ぜんよう)といって、どのアゲハも1日くらいはその姿です。1枚皮を脱いで最後の写真のような蛹になります。
Posted by 混沌 at 2005年11月03日 19:51
わあ、混沌さんだ。あ、失礼しました。
はい、こちらこそ、いつも読み逃げでスミマセン。はじめまして。(ぺこり)

前蛹とかはね〜、一応、知ってるんですよ。
子どもらが、授業の一環として、イモムシを蝶まで育てましたから。

ただね、本当に急に冷え込んだので、ちょっとあせっちゃいました。(^^;)
ま、取り越し苦労でしたけどね。

育てたイモムシの中でも、糸がはずれて前蛹のまま落下したのとかも、
ちゃんと成虫になれたし…ダメかな〜と思うと大丈夫で、
大丈夫だろーと たかくくってるとダメだったり…しましたねぇ。

生き物の観察は、意外性にあふれてて楽しいです。(^^)


コメントありがとうございました。
今後は私も読み逃げしてばかり居ないで、たまにはコメント残さなきゃ。
今度おじゃましますね〜。
Posted by はもよう at 2005年11月03日 22:23
>育てたイモムシの中でも、糸がはずれて前蛹のまま落下したのとかも、

以前、実家で、網戸の下の部分で蛹になってしまったアゲハがいて、春になるまでに絶対に振り落とされるよな、どうしようと思っていたら、やっぱりそのうち糸が切れて落下した奴がいます。
しかし、春に無事羽化して飛び立っていきました。けっこう驚きました。
Posted by 混沌 at 2005年11月04日 00:51
はもようさん、こんばんは〜(*^o^*)
うわっ!さなぎになってる!
それに、とてもためになる解説、ありがとうございました〜<(_ _)>

実は、うちの庭の明日葉の葉に、
夏頃から、何度もキアゲハの幼虫が大発生!
でも、いつも、サナギになることなく、
どうやら鳥に食べられてしまっているようなのです。
そして、全滅だ、と思っていると、
しばらくしてまた大発生!

鳥に喰われるてしまう前に、捕獲して
飼育ケースでサナギにさせられないか
と試みたのだけど、それもうまくいかず・・・。

数日前、最後の一匹が、下の方の葉に
隠れるようにしているのを発見したので、
このまま鳥に喰われずサナギになれるよう
さらに葉っぱで隠してみたところです。
でも、夫には、もうかなり寒くなっているので
どうかな〜、サナギになれるかどうか・・・
と心配してました。

明日また様子を見てみます!
無事、サナギになってくれているといいのですが・・・・。

この緑のサナギちゃんも、無事に大人になれますように!
Posted by asuka at 2005年11月04日 01:01
混沌さん、おはようございます。

網戸で蛹化しちゃダメですよねぇ。
でも、羽化出来たんだ。すごい!

落ちた前蛹事件の時は、
多摩動物園の昆虫館で見た ホルダーを作って、
事なきを得ましたが、
そっか、放って置いても大丈夫だったかも知れませんね。

コメントありがとうございました。
幼虫育て、楽しかったので、またやりたくなっちゃいました。(^^)
Posted by はもよう at 2005年11月04日 09:36
asukaさん、いらっしゃいませ〜。

おお!キアゲハですか。しましまイモムシですな。
へぇ〜、アシタバってセリ科なんだ。知らなかった。

幼虫って、鳥もさることながら、
蜂にやられちゃうことが多いように感じているんですけど、
どうでしょう?

写真の緑のさなぎちゃんは、ものすごく目立つところにいるので、
ものすご〜く心配です。
子どもの目の高さだし、鳥からもよく見えるし…。
私があんまりのぞき込んでいて、
鳥の目を引いたらいけないかな?なんて思って遠慮したり、
気になって、またのぞいたり…。(^^;)てへへ〜
↑ばかですね〜。

asukaさんちのキアゲハちゃん♪無事に蝶々になれると良いですね。
コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2005年11月04日 10:02
>多摩動物園の昆虫館で見た ホルダーを作って、

これ、私も見たことあります。何だ、ああすりゃいいのかと思いました。

>そっか、放って置いても大丈夫だったかも知れませんね。

うまくいかなかったこともあります。以下の「アゲハのさなぎ」以上を良ければ読んで下さい。
http://konton.cside.com/zatsuzen/mui2001_5.html

去年の初夏に105円でサンショウを買って、庭に植えましたが、未だアゲハは1匹も蛹になれず。全部食われちゃってます。今年の最後は食糧危機で、結局最後に残ったアオムシ2匹も消えました。葉っぱは確か2枚しか残っていません。この1週間くらいで新芽もまた出てきましたけども。
Posted by 混沌 at 2005年11月06日 02:00
混沌さん、こんばんは。
休日は 何かと子どもの用事があって、こちらへのお返事が
遅くなりました。

放置自転車で蛹化しちゃったアゲハの話ですね。
うーん、手を出して良かったものやらと
後悔したりもするでしょうねぇ。
羽化に失敗した姿を見ちゃったら、ちょっと辛いですよね。

ミカンかサンショウの鉢 買ってきて、蝶々育てるのも良いかななんて思ったけど、
もう少し考えてからにしようかな。(^^;)

我が家では、毎年のようにシャクガの幼虫がでるんだけど、
5cmくらいになると、いつの間にやら居なくなってますねぇ。
犯人は誰なんでしょう?
今は、鳥よりも、アシナガバチを疑っているんですけど…。

コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2005年11月06日 22:43
鳥も狩バチも両方ありでしょう。
あと、蛹になったというのもあるでしょう。

アシナガバチはうちの庭にもよく来ます。
肉団子を作っているのは見たことありますが、実際にアシナガバチを見ていると、じれったいほど幼虫を探すのが下手です。
参考までに。
http://konton57.blog8.fc2.com/index.php?search=%A5%A2%A5%B7%A5%CA%A5%AC%A5%D0%A5%C1
Posted by 混沌 at 2005年11月07日 01:04
混沌さん、こんばんは。
あはは…(^^;)、アシナガバチも、すでに観察してるぅ。
へぇ〜、そんなに幼虫さがしがヘタなんだ。

うちへは、一時、毎日のようにパトロールに来ていたんだけど、
その飛び方が、なかなかかっこよくて、
何者も見逃しませんよ〜って いう感じに見えたので、
シャクトリ君を食べちゃうのは、鳥だとばっかり思っていたけど、
アシナガバチだったのかも???と思い直したんだけど、
やっぱり鳥かしら?

現場を押さえるまで、うちでも観察を続けてみますね。
コメントありがとうございました。
Posted by はもよう at 2005年11月08日 21:16
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