大げさなものじゃなくて、毎月一枚ずつ新しくしている「季節のご挨拶」カードなんですが、
今月の分の出来ましたのでよかったら、右のリンク先から→見てやってください。(^^)
すんごく可愛いヒメオドリコソウに会えたので♪
さてさて、今日の記事の方はクヌギについてです。
前回の記事はコナラについてでしたが、どんぐりはたくさん落ちていても枝の方は
素っ気なかったコナラに対して、クヌギの方はどんぐりはあまり目に付かなかったものの、
枝先はにぎやかでした。

何でにぎやかだったのか…。それは記事の方でご紹介します。
おさらいしておきますね。こちらはコナラの枝。

はい、素っ気ないです。拡大しても↓この程度。

まだ堅いです。

コナラの冬芽は、赤茶色の鱗のような皮(鱗片)に包まれています。
私が見た範囲では、コナラは、
まず、葉っぱが出てそれから花の穂が下がるという順番の木が多かったです。
図鑑にはそんなことは書かれていないので、あくまでも私が見た範囲での話です。
それに対してクヌギの方は、葉と花の芽が同時に動き出すのを何度も見かけました。
ですからこのにぎやかな枝先も…もう少しズームアップすると…

花の芽、葉の芽、ついでに去年受粉したどんぐりまで、にぎやかに勢揃いして
もう、動き出しています。
一つ一つ見ていきましょう。
はい、この↓とんがり頭の芽は、たぶん…葉の芽ですね。ことによると、花の芽も
はいっているかもしれませんが…。

てっぺんの芽からは、葉と花と 今年分の新しい枝まで 全部込みコミで出てくる予定です。
こちらの帽子をかぶったような丸い頭の芽は…

去年受粉しためばな…つまり、今年の夏に丸っこいどんぐりになる予定の赤ちゃんです。
クヌギは2年かけて実るどんぐり、一年目は、このような姿でやり過ごし、
2年目の夏に大きくなります。鳥の巣に収まった卵みたいな可愛いどんぐりになるんですよ。
なにやら↓ホロホロほどけているのは、おばなの花の穂です。
まだ芽から出たばかり、つぼみですね。
根元にめばながあるらしいのですが、この距離では確認できません。

覚えていらっしゃいますか? 二つ前の夏…つまり一昨年は記録的な冷夏で、
春から夏にかけて雨の日が多くて、風媒花たちは満足に受粉が出来ませんでした。
虫媒花の樫どんぐりたちの中には なんとか実をつけてくれるものもありましたが、
お山には実りが少なくて、熊などの生き物たちが食べ物に困りました。
うってかわって去年は記録的な猛暑で、一年で実ることの出来るコナラどんぐりなどは
大豊作でした。そのときは、クヌギどんぐりも心なしか豊作のような気がして…
でも、クヌギは2年かけて実るのにおかしいな…と思ってはいたのですが、
今年の枝を見て納得です。
去年も多いような気がしましたが、今年の比じゃないもようです。
別の枝も見てみましょう。

ね、こちらにも、どんぐり赤ちゃんがたくさん付いていますね。
今年のクヌギどんぐりは2年ぶりの豊作の予感♪ 楽しみだな。(^^*)
誰も見向きもしない 早春の枝先。枯れ木にしか見えなくてもちゃんと、復活の準備が進んでいます。
映画やドラマも良いけれど、今年の森のにぎわいや秋の実りの分も、こうして予告が並んでますよ。
たまには見あげて、今年の行楽の予定を立ててみるっていうのも 良いんじゃないでしょうか?
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