日本列島の上空に 強烈な寒気が居座っているそうですから、もうしばらく寒い日が続きそうです。
でもね、良いんですよ、冬は寒い方が。
作物は美味しくなるし、やっかいな虫やばい菌は冬越し出来ずに数を減らすだろうから。
さて、水曜日の雪の日に近所で撮ってきたのはエナガの写真ばかりではありません。
ちょこっとだけですが、お花と花の芽も撮ってきました。
今日は晴れていましたが、写真の中は雪の日です。

寒の時期に花をつける 寒椿。その中でも背が3mくらいまで高くなるのは
タチカンツバキ(立寒椿)というそうです。これ、多分そうです。
近所の生け垣がこの木なんです。何しろ園芸種は数が多くて 見分けきれませんので、
違うかもしれませんが、図鑑に出ている説明通りなので、たぶん、あっていると思います。

名前に「椿」と付いていますが、サザンカの園芸種と言うことになっています。
なっているというのは、図鑑にも「異説もある」と紹介されているくらいで、
はっきりしないそうです。…それもどうなんでしょう?
例外ばかりで、説明すると どんどんややこしくなっちゃうのですが、一応、
晩秋に咲いて、おしべがバラバラで、花びらもバラバラに散るのがサザンカ。
春先咲いて、おしべが根元で筒状にくっつき、散るときには花が丸ごとぽとりと落ちるのがツバキ…と、
区分けされています。
で、「寒椿」はサザンカの園芸種で、人の膝丈程度の低木で、サザンカに良く似た花だけれど、
晩秋ではなくて、寒の時期…つまり12月から2月に咲いて、名前だけは「椿」…です。一応。
ここまででも十分ややこしいですよね。で、その寒椿の中で、背が高くなるのがタチカンツバキ。
人の背丈くらいのものも多いですが、もうちょっと伸びて3mくらいになるそうです。

雪を乗せた花びらを見ていると、冷たくて可愛そうって思っちゃいますが…
他の花の少ないこの時期に咲かせるために改良された品種なんでしょうね。
雪に埋もれていたら、お似合いよと声をかけてあげるべきなのかもしれません。
がんばれ、冬の花。
雪の降る中をお散歩していくと、あたりの木々は黒い線ばかりになって、
子どもの頃、学校で作った白黒の 木版画のようでした。
モノトーンの世界の中で、目立っていたのは、

素敵なファーのコートをまとったセレブな女性…じゃなくて、木の花の芽です。
ハクモクレンの花芽にも、雪が積もっていました。

葉っぱの付け根に守られて、ぬくぬくしていた花の芽も、雪をかぶって震えているのかな?
それとも、案外水弾きが良くて 毛皮ふわふわのこの芽のコートは結構、性能が良くて、
あんまり寒くないとか?

まさかね。
ハクモクレンの芽の素敵なコート。このあと何度かお着替えして春を待ちます。
今年の春はどんなかな?綺麗なお花になれると良いね。
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サザンカって呼んだらいけないのかなあ…。
どうもすっきりしませんね。
ね、園芸種は難しいですよ。
人気の品種があれば 今度は掛け合わせて無いものをどんどん作っていって、
出来たそばから いろんな名前を付けて…
挙げ句の果てにはなんだか ワケわかんなくなっちゃって…。
公園の名札も「サザンカ」までしか付いてませんし、
本当に「タチカンツバキ」なのかも 良くは解らないんですけどね。(^^;)
困った困った。(^^*)