2005年10月08日

キンモクセイとカツラと「桂」

今年のはじめに書いた日記の中から、
キンモクセイに関する話を載せておきます。
その時は季節はずれだったので、もう一度、
キンモクセイが咲いている最中に、お話ししたかったんです。


05_1008_kinmokus.jpg




カツラと「桂」の違いという話を 載せておきましょう。



えー、植物図鑑に「カツラ」と言う名前で載っている
可愛らしいハート形の葉っぱの落葉高木は、
カツラ科カツラ属、学名にも日本と入っているくらい 日本固有の木なのだそうです。
英語に翻訳する時だって カツラツリー(kastura-tree)で通用しちゃうんですって。
葉っぱをお香の原料に使うことから「香の木」とも呼ばれたり、
器具剤や鉛筆の軸なんかに使われたり、
アイヌの人々は この木から 舟を造ったりと、人々との関わりも深い木です。

1017_katura.jpg

一方、漢字の「桂」の方は、他の木の名前でもよく見かけます。
お料理に使う月桂樹とか、肉桂とか…、
キンモクセイを表す丹桂、ギンモクセイを表す桂花にも「桂」の字が使われます。
こちらはみんな、常緑樹。幹も葉っぱも全然 似ていません。

そう、ここでも漢字が、間違って伝わっちゃってたんですね。
まったく〜、そそっかしい人 多すぎですよ(笑)。
中国では「桂」といえば なんと キンモクセイ(金木犀)のなかまの事だそうです。



中国の伝説では、
お月様の上には 高さ五百丈(1500m以上)の「桂」の木が生えているのだそうで、
「月の桂」とか、「月の桂の花」とか言えば、
お月様やら月の光やらを表す 風流な表現になるそうです。

ちょっとweb検索しただけでも、
お酒と梅とサボテンに「月の桂」と言う名前がつけられているのが見つかりました。

それから日本では、お月様にはウサギが居て、お餅をついていることになっていますが、
中国では、仙人とも罪人とも言われる男が、償いのために「桂」の木を切り倒せと命じられ、
住まわされていると、伝えられているのだそうです。
月に生えている「桂」は切ったそばから再生してしまうので、
男は いつまでも斧を振り続けなければ ならないんですって。



ここに出てきた「桂」は、みんな キンモクセイのなかまのことなんでしょうね。
似た木はあっても、日本のカツラと同じ木は、中国には無いそうですから…。
ただ、web上で「月の桂」について紹介していらっしゃる方で、

…お酒と梅とサボテンの 関係者の皆さんのことですよ。…

それをハッキリと認識していらっしゃる方は、残念ながら 見受けられませんでした。
ご存じでしたか?…なんて、聞けませんけどね(^^;)。ご存じかしら。
ちょっと気になりました。



まぁ、名はどうあれ、
カツラの新緑も、キンモクセイの良い香りの花も 
どっちも素敵なことに変わりはありませんがね。



*****2005/02/20の日記一部再掲*****終了


posted by はもよう at 13:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。