2005年09月20日

アオツヅラフジ

8/31に 写真だけご紹介したきれいな青い実のなるつる性植物、
アオツヅラフジです。

d_top_050920_aotudurafuji.jpg

デパートの駐車場の植え込みという 交通量も人通りも多いところで色づいていました。小さなうす緑の花、産毛のおおい三角形の葉、そしてちょっと粉を吹いた、青い実。
アオツヅラフジ
ツヅラフジ科の落葉つる性植物。巻き付いてからんでいくタイプ。
樹木の図鑑に載ってました。

おかぶとめかぶに分かれる木だそうなので、あちこちのつるをたどって、
おかぶか めかぶか 確かめて、花の写真を撮ってきました。
5mm程度の花なので、写真に撮るのは とっても大変でしたが、
拡大してみたら、複雑な造りのとってもきれいな花でした。

05_0920_a_tudura02.jpg

中央に黄色いおしべが見えるのが、おばな。
がく(萼片)、花びら(花弁)ともに6枚…と、図鑑には書いてあったのですが、
ちょっとよく見えませんね。

次がめばな↓。

05_0920_a_tudura03.jpg

めばなの真ん中にあるのは、先が6つに分かれためしべです。



花は 穂になってつきますが、おばなは咲いたそばから散ってしまうので、
おかぶには 花が落ちた後のある くき(茎)が残っていました。

05_0920_a_tudura04.jpg

実は6〜7mm。残念ながら、食べられません。
でもこの実の中から、ちょっと面白いものが見つかります。
それがこの種。↓実、一つに一個ずつ。

05_0920_a_tudura05.jpg

先が6つに割れていためしべから、
どうして、アンモナイトの化石みたいな形の 種が出てくるんでしょうねえ。
この種は直径5mmほど。



分布は、北海道以外の日本全土。中国、韓国、インドなどにも。
漢方では、くき(茎)と根を乾燥させたものを「木防已:もくぼうい」と呼んで、
消炎、利尿、鎮痛薬として利用するそうです。
実も、乾燥させて 薬として利用するそうです。



人との関わりも古いようで、web検索で別名も多く見つかりました。
あおかづら、青蔓(あおづる)、葛篭葛(つづらかづら)など…。
なかでも、図鑑にも載っていた別名が"カミエビ"。

"神様のエビヅル"と言う意味だということですが、
神様のエビヅルってどういう意味なのかよく解らなくて、気になっていたんですよね。

ところが、
いつも(一方的に)お世話になっている 青木教授の仮想電子植物園
「植物園へようこそ!」の記述に寄れば、

アオツヅラフジ

別名のカミエビは、"カミ"は実に付いた白い粉を カビとみてつけられた名で、
そのうえ”エビ”は、ブドウの古名だと説明されています。

つまり、カミエビとは、神様の海老蔓ではなくて、
"カビの生えた"っぽい"ブドウ"   と言う意味だと言うことになります。
意外だし、カビに見立てるとは気の毒にとは思うけれど、納得です。

そうすると、エビヅルも 
"ツルの所々に入る赤みを 海老の色に見立てて"海老ヅル…という説明よりも、
ブドウの古名で、果汁の色の呼び名でもある えび色がツルのあちこちにみられるから
えび色のツルでエビヅル…の説明の方が納得しやすいなあと思いました。

本当のところはどうなのかな?




青木教授の仮装電子植物園は 素晴らしいです。
しょっちゅう自分の図鑑代わりに利用させていただいております。
青木教授は、社会情報学部の教授なので、植物学は専門外ですが、
膨大な登録数、見やすい写真、解りやすい説明で、
植物好きな人たちなら、皆さんきっと一度はお世話になっていると思います。



「植物園へようこそ!」






posted by はもよう at 14:52| Comment(5) | TrackBack(2) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちは。
見事にアンモナイトですね。
試しに種蒔きしてみてはいかがですか?
翌春発芽すると思いますが。
もっとも、よく見る盆栽仕立てにするには何年もかかるでしょうけど。
クロもけっこう好きな実です。食べられたらもっと好きなんだけど。一度食べてみましたが、まずーい。
Posted by クロアジサシ at 2005年09月20日 15:19
蒔きたいです。
でも、ただでも場所がないところへ ノブドウとノイバラを育てているので、
置ききれないんです。

クロアジサシさんちみたいに お庭があったらいいのになぁ。

食べたんですか?
じつは 私もなめてみました。苦くも渋くもなかったけど、
美味しくはなかったですね(^^)。
種は、とりあえず乾かしてコレクションします。
そんなお宝が棚にいっぱい有るんですよ♪
Posted by はもよう at 2005年09月20日 15:31
ノブドウ、ノイバラ 渋くていいですね。
クロの庭(といっても借地ですが)にも、両方あります。
テリハノイバラもあるのですが、蔓延る過ぎると恐いので、鉢植えにしてます。
ノブドウは食べられないけど、複雑な色合いに染まる実が綺麗でいいですよね。
時間があったら、じっくり盆栽風に育てたいところです。今は、たんに伸びるに任せて、邪魔になったら、ビシビシちぎるっていう感じですが。
Posted by クロアジサシ at 2005年09月20日 18:04
はもようは、ネットでデパートを紹介しなかった?


Posted by BlogPetのコロン at 2005年09月21日 09:38
クロアジサシさんへ

余所の雑草はすぐに刈られてしまうんですよね。

自分のものなら、誰にも邪魔されずに、思う存分 
きれいな花や実を楽しめるだろうと、鉢に植えてみたのですが、
ノイバラは 枝が伸びるだけで花が咲かず、
ノブドウは ちっとも実が色づかなくて やきもき…。
なかなか、思うようには行かないものです。

野のものだから丈夫で、私の試行錯誤にもつきあってくれそうなのが、
唯一の救いですかね。(^^;)

Posted by はもよう at 2005年09月21日 11:55
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ヤマネの通り道 秋 アオツヅラフジ
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Weblog: ひたきのつぶやき
Tracked: 2005-10-05 15:28

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