朝は曇りでしたので、息子は部活動に行きましたし、午後からは娘が 隣町の公園で行われる
野外のイベントに向かいました。お天気の早い回復を願っていたのですが、
回復するどころか一日中降ったりやんだりで、とうとう夕方には雷まで鳴る始末…あらら(^^;)
さて、記事の方は、11/6に長年 名前不明であった木がシロダモと解ったのを受けて、
もう一本の名無しの権兵衛の 木の名前を調べてみたと言う記事です。

場所は、いつもおさんぽしている公園の芝生広場の片隅。
ここにキンモクセイそっくりな花の咲く、
イヌツゲそっくりな細かい葉っぱの常緑樹があるんです。
キンモクセイ、ヒイラギモクセイの花のあと、
この時期になると枝いっぱいに花が咲くこの木。
もちろん、手元の図鑑は何度も見ました。
でも、こんな木、どこにも出てません。
ずっと解らないままでしたが、
この度の「シロダモ」の成功を受けて、
再挑戦してみることにしました。
この木、名前が解らないわりにはすごく目立つところにあるんです。芝生の端と言うことは、
いつもおさんぽしている遊歩道の脇。必ず目にはいるのに解らないんですよ、名前。

桜の若木やハナミズキとたいして変わらない樹高、う〜ん、3〜4mくらい?

ぶっとい幹が一本↑、たくましい枝↓が バラバラっと広がって まあるい樹冠を支えている形。

初めて見たときは、まだ、木の名前調べも始めたばかりでなんにも解らないときで、
花の付き方や 木全体の姿が似いてるから、ギンモクセイなんじゃないの?と思ったものでした。
でも、葉っぱが決定的に違うんです。だからギンモクセイはあえなく候補からはずされました。
花↓は枝の両脇、葉の付け根あたりにまとまってついて、

花付き↓は、すこぶる良し。

ほら、この付き方、キンモクセイにそっくりでしょう?これで白いんだもの、花の時期は少し遅いけど、
ギンモクセイかと思いますよねぇ。
でも違うんですよ。この木の大きな特徴は 葉っぱが小さくて丸いこと。

ほら↑、葉っぱに付いている葉脈の くるりん模様も愛らしい、ちっちゃい丸い葉です。
園内、他の場所に有るイヌツゲの葉に似ているので、そちらも見に行ったくらいです。
今、イヌツゲは実の時期ですが、偶然お花も咲いていました。
でもお花の形は違いました。イヌツゲはツゲの親戚ではなくてモチノキ科の木、
お花もモチノキのお花に良く似た地味な花でした。
名前の解らないこの木のお花はキンモクセイのお花と同じような造りです。
今年眺めた キンモクセイ、ウスギモクセイ、ヒイラギモクセイ…みんなに似ています。
一昨年眺めたヒイラギにもそっくりです。
多分モクセイ科だよと当たりを付けて、「11月に咲くモクセイ科の木」でweb検索です。
…でもね、全然ヒットしないんですよ。11月に咲くモクセイ科はトゲトゲ葉っぱのヒイラギだけ。
ヒイラギって、生け垣なんかによく植えられている、
ちっちゃくて か細くて、何よりトゲトゲ葉っぱの木じゃないですか、名前の解らないこの木とは、
似ても似つかないと、最初は思ったんですが…
図鑑とにらめっこし続けていたら…あれれ?ヒイラギの樹高は4〜8mって書いてあるんですよ。
えっ?!そんなにでっかくなれるの? ここだけに期待を込めて 一か八かで、
丸い葉っぱのヒイラギ…という、既存のイメージをひっくり返すようなキーワードで検索してみました。
いやぁ、世の中、何が起きるか解ったものじゃありませんね。
有りました。ヒットしちゃったんです。「マルバヒイラギ」!!
どうやら園芸種のようです。
ヒイラギはもともと、老木になると葉のトゲトゲが減って、丸っこい葉っぱになるのですが、
その性質をとりだし固定した園芸用の品種のひとつに「マルバヒイラギ」と言うものがあるそうです。
園芸界の名前と植物学界の名前は必ずしも一致しませんし、web検索で見つけた記述には
一部 否定するものや食い違うものなど有って、はっきりしない部分も多いのですが、
でもどうやら、葉っぱがトゲトゲしていないヒイラギは実在するようです。
私がずっと眺めてきて、名前が解らなかったこの木は、トゲトゲしない葉っぱのヒイラギであるという…、
しかも、生け垣でしか見たことないヒイラギが 樹高3〜4mの堂々たる姿で立っていたという…
可能性が大きいと思うんですよ。
なんかすごいなぁと思いました。とっても意外で びっくりしました。
あ、忘れていました。これが、この木のお花です。11月に咲くヒイラギのお花そっくりな
花びらの反りかえりの強いこのお花。

多分、マルバヒイラギという名前です。奇麗でしょ。(^^*)ほんのり良い香りもするんですよ。
ヒイラギは雌雄異株、この木…実も付いたような気がします。また後日、見に行ってみますね。
ブログ内関連ページ:
2007/10/18付 「金木犀の散る頃」
2007/10/17付 「ヒイラギモクセイの花」
2007/10/ 5付 「キンとウスギのモクセイの花」
2005/11/15付 「ヒイラギの花」
2006/ 9/21付 「9月の公園樹」
2005/10/ 8付 「キンモクセイとカツラと「桂」」 中国の伝説について少し触れています。
2005/10/ 8付 「ウスギモクセイ」
2005/10/ 1付 「キンモクセイのつぼみ」
この気長さ、追求心を見習いたいものです。
根気のない私だったら、
「こんなに大木になっている古木なので、
トゲが出現しなくなってしまったヒイラギだろう。
クワもカクレミノも、
古木になると切れ込みがなくなってマルバになるものな」と
屁理屈をつけてお仕舞いにしそうです。
お花を見せていただいて、ヒイラギのお花だとおもいました。
家にもしばらく前に咲いていて、
今散歩道にも咲いています。
でも、葉っぱがぜんぜん違うから、
わたしだったら、あきらめちゃうけれど、
さすが、はもようさん!
マルバくんにまでたどりつくところがすごい!
そうなんですか。
そういう種類もあるのですね。
勉強になりましたよぉ〜
でも、マルバくんの葉脈、かわいいですねぇ〜
今日の現場で、マルバヒイラギを見ました。
はもようさんだ!
というわけで、写真を撮ってきましたが、こちらの最後の写真はスゴイではないですか!
マクロ??
はい、まだ完全ではありませんが、マルバヒイラギまでたどり着きました。
はぁ、感心して頂き(呆れた?)恐縮です。(^^A)
気が長いというか…自分が気になったことは、結構長く覚えているものです。
何年も経って、突然、答えに行き着くこともあります。そこがまた、楽しいんですよ。(^^*)
で…今回は、これがそうです!と 言い切れないでいます。
というのも、この木が「園芸種のマルバヒイラギ」なのか、「単なるヒイラギの古木」なのか
だんだん迷って来ちゃっているのです。(^^;)
まぁ、それもそのうち ちゃんと解る日が来るかな?来ると良いなと思います。
ねぇ、可愛いでしょ、この葉脈。
まだね、ちょっと…マルバヒイラギと言い切って良いものか迷っています。
いずれにしても、ヒイラギであることに変わりはないんですけどね。
香りも良いし、奇麗だし、なかなか素敵な木ですよ、この木。
最初、歯が立たなくてあきらめていましたが、
今年はこれで2種類、長い間名前が解らなかった木の名前が解るようになりました。
また少しずつ、身の回りの木を眺めて過ごしていこうと思います。
マルバヒイラギに会われたんですね。
今度写真見せてくださいね。(^^)
楽しみだなぁ〜♪
最後の写真ってお花のですか?
はい、マクロです。コンパクトデジカメのマクロ機能を駆使しました。
スゴイ、ですか?(^^?)
ぼくはまず、ヒイラギそのものを見つけたいんだけど、それすら出会えません。
あ、この木、もしかしたら普通のヒイラギの木で、
老木だから葉っぱが丸いのかもしれないんです。
どっちかな? 解んないな と言うことにしておいてください。(^^;)
とっても上品でよい香りのお花ですよ。
会えると良いですね。
やはりいろいろと実例を集めたいですね。
クリスマスホーリーの老木はあるのですが…。
それと、馬の博物館の垣根のトゲトゲの葉はなんだろうと、ときどき見に行くのですが、花も実もなくて、いつも濃い緑の葉ばかり。なんかちょっとヒイラギとは違うような…。
良く垣根に利用される木です。
刈り込みが強いと花が咲きませんし、交配種の為か 実が付かないんです。
クリスマス・ホーリーの老木ですか…。
なんか 素敵そうですね。
ヒイラギはもう少し材料を集めてから、判断したいと思います。