
キャンプ場を取り巻く林のふちに、この、白い花がたくさん咲いていました。
花の付き方は すこし崩れた感じですが、アジサイの花によく似た造りです。
夏の山には、けっこうあちらこちらに アジサイの仲間が咲いていますよね。
図鑑を見ると、実にさまざまな姿の アジサイの仲間がいるのだと言うことが解ります。
みんな、それぞれの生育環境に合わせた姿をしているのかなと思います。
この木は落葉低木で、2〜4m程に成長します。花だんで見るアジサイよりは
少し薄めで、先のとがった葉っぱを2〜3枚ずつ出して、
ガクアジサイと同じような造りの花を、三角形の穂の形(円錐花序)に開きます。
穂の先の方には細かい両性花をびっしり、元の方には大きな装飾花をまばらに付けます。
きれいな花ですよ。
木に咲く花が少なくなる頃ですから、キャンプ場でも ひときわ目立ちます。
ノリウツギ(糊空木)と言う名は、和紙をすく時にこの木の樹液を糊にしたことから、
こう呼ばれるようになったのだそうです。
スギやヒノキのの薄暗い林の中で、幹にからみつくようにして咲いているのも見たんですが、
ノリウツギがツル状になるなんて、どの図鑑にも書いてありません。
…って言うことは、近くに行って確かめられなかったけれど、あれはツル性のアジサイ、
ゴトウヅル(別名:ツルアジサイ・ツルデマリ)って言うことに…。←有るんですよ。
図鑑にはゴトウヅルの花の時期は 6〜7月と書いてあるけれど、きっとそうですよね。
そばに行って見たかったなぁ。
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