
今日の写真、まずは↑ボタンヅル。
粗いギザギザ(鋸歯)の有る葉っぱが、牡丹の葉っぱに似ている ボタンヅル。
戸隠の 山にも里にも、たくさん咲いていました。
下界では秋口の花ですから、少しばかり季節の進みが早かったのかもしれません。
キンポウゲ科センニンソウ属、日当たりによい山野に生える つる性の半低木。
図鑑によると、
4枚の 花びらに見えるものは ガク(萼片)で、花びらは無いそうです。
実には 長くて白いおひげがつきます。

↑続いてお花の部分。
この日は雨上がりでしたので、長いおしべに 水玉がいっぱいついていました。
化石掘りの途中に急いで撮った写真です。
同じ仲間の センニンソウとそっくりなので、センニンソウの写真も
ご紹介しておきます↓。

こちらは3年前、近所で撮影したものです。街路樹にからみついていました。
とってもきれいだったのに、いつの間にか無くなってました(しゅん)。
ボタンヅルとセンニンソウの大きな違いは、葉っぱです。
ボタンヅルの葉は ふちにギザギザ(鋸歯)がついているのに、
センニンソウの葉っぱは ふちがつるつる。しかも少し厚手で、ピカピカ☆つやがあります。
3年も前なのに、何故かこの日も雨上がりですが…、写真の様子でわかりますか?
センニンソウの茎や葉っぱは、触るとかぶれるそうですから、
いくら気に入っても、素手では触らない方が無難かな?と思います。
でも、漢方の世界では、センニンソウの根を 威霊仙(いれいせん)と呼んで、
利尿や鎮痛などに用いるそうです。
もう一枚はセンニンソウのお花のアップ↓。

お花だけ見ちゃうと 本当によく似ているんですが、
いくつかの茂みを見比べるとセンニンソウの方が、
花が大きくて、純白で、4つの花びらのようなもの(萼片)が長くて 華やかです。
センニンソウも、実には長くて白いおひげが付きます↓。

センニンソウは「仙人草」と書き、実の姿からの連想じゃないか?と言う説もあるようですが、
詳しいことはよく解らないのだそうです。
同じ仲間の 園芸種には、クレマチスやテッセンなども含まれます。
ですから、クレマチスもテッセンも、実が 意外な形になって 楽しいですよ。
それから初夏に、赤い 半鐘(はんしょう)型の花を下げる ハンショウヅルも、お仲間です。
一度見てみたいようなチャーミングな花なんですよねぇ。 いつか出会えると良いな。
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