2005年08月06日

トウゴマ(ヒマ)

05_0806_tohgoma01.jpg



去年の夏、いつもの公園の花だんで、奇妙な植物を見かけました。
それがこのトウゴマ。
あの、強力下剤 ヒマシ(蓖麻子)油を採る 別名:ヒマ です。




ものすごい勢いで伸びて、あっと言う間に背の丈を超え…
7つに分かれる掌状葉は、30〜40cm とかなり大型。
樹木のように太い茎も、葉の軸も葉脈も あちこちみんな朱色で、
花らしからぬ花には たくさんのアリが行列を作り…、
強烈な夏の日差しの元、
なんともエキゾチックな雰囲気を あたりに漂わせていました。

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秋にはいると、朱色のウニみたいなトゲトゲの実が付いて、
それが乾いて茶色になると、中からきれいな豆のような種が出てくるんですよ。

05_0806_tohgoma3.jpg

ただし、この種 猛毒です。
ぎゅっと絞ってヒマシ(蓖麻子)油にしてもまだ、
強力下剤として役に立つくらいですから、
そのまま口に入れたら取り返しの付かないことになります。
油も今は、ほとんど工業用にしか使われていないそうです。
種、きれいで魅力的ですが、お気を付けください。



トウゴマは、ハツユキソウと同じトウダイグサ科の一年草。
(ただしこれは、日本の冬が寒すぎるためで、
熱帯では電信柱をしのぐほどの 常緑樹になるそうです。)

もともとは 北アフリカの植物ですが、
油を取り出しやすいことから、古くから世界各地で栽培されてきたようです。
古いエジプトの文献にも登場するようですし、
和名は、中国から日本に渡来したことを伺わせます。(トウゴマ:唐から来たゴマの仲間?)

種を絞るだけで 比較的簡単に採取できる油は、低温でも固まりにくい性質を持ち、
空の、高くて寒いところを飛ぶ飛行機の 潤滑油としても利用したそうです。
第二次世界大戦の前後、日本でも大量に生産されたそうです。

その当時のトウゴマは、もっと緑色の種類で、
この赤いのは"ベニヒマ"又は、"アカトウゴマ"と呼ばれるそうですが、
この草でも、見れば当時を思い出すという方が いらっしゃることでしょう。



今年も猛烈な日差しの中、トウゴマ(ヒマ)がぐんぐん育ちはじめました。
去年ほど大きくはありませんが、
葉っぱの間からは、花が咲いているのが見えるようになりました。
この花はめばなの下に、おばなが開く形です。(逆の植物が多いんですけどね。)
うす黄色で 細かくふわふわしている部分がおばな。
赤くて長いひらひらが、めばなの先です。
花は咲き進むそばから実り、
黄色いふわふわ、赤いひらひら(花)と朱色のトゲトゲ(実)が同居することも 良くあります。
ただ眺めている分には、面白い植物なんですよ…。




web検索してみると、
毒草であるトウゴマ(ヒマ)のまわりには、嫌な話がいろいろ見つかります。
植物は自分のために毒をもち、自分のために油分を蓄えます。
それを悪用するのは、人の身勝手。
トウゴマの実がいつまでも、悪いこと、人を悲しませることに使われませんようにと
願わずには居られません。
おりしも今日は、広島に原爆が落とされた日。
この後、9日の長崎、15日の終戦の日と…忘れがたい日付が続きます。
過ちは二度と繰り返さない。不戦の誓いを新たにしたいものですね。



トウゴマ:花の写真は今年のものですが、実と種の写真は去年のものです。


posted by はもよう at 22:16| Comment(2) | TrackBack(0) | 花だんの花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。
突然ですがその、トウゴマの種はどうしたら手に入るのでしょうか?販売しているものなのでしょうか?
ぜひ、教えて欲しいです。
Posted by mari at 2005年11月11日 20:58
mariさん、はじめまして。

すみません。
私が育てて居るものではないので、種の入手方法などはわかりません。
お役に立てなくて申しわけ有りません。

写真の種も、撮影しただけでもらっては来ませんでした。
Posted by はもよう at 2005年11月11日 22:55
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