2007年08月25日

ズダヤクシュ

せっかく涼しくなったと思ったら、また、今日も猛暑日になりかねない 晴天です。
昨日は、記事にする写真も用意していたのにとうとうアップできませんでした。
だって息子が急に、翌朝はお弁当持って朝の6時半に家を出るなんて言い出すんですもの。
あわてて早寝して、今朝は4時半起きです。でも、涼しいうちに家事を済ませることが出来たから
ま、いいっか。(^^)

そんなわけで、昨日予定していた記事を これから書いていこうと思います。
お盆休みのキャンプで見かけた山の花、恒例のシラヒゲソウの次は、新しく見つけたお花です。

07_0825_zudayakushu1.jpg

小さくて地味なお花です。10cmくらいの花の穂に数ミリの小さな花がまばらに付いていました。
テントの近く、小さな溝のすぐそばに 他の草に混ざって、ひと株だけ花をつけていました。



小さな、釣り鐘のようなのお花を見つけたのは キャンプ1日目。
せっかく、山と渓谷社のハンディ図鑑「山に咲く花」を持っていったのですから、
この場で調べてみようと図鑑をめくってみるのですが、全然、見あたりません。

珍しく、目次の分類を頼りに 絞り込んでみました。
「被子植物 双子葉 合弁花 類」 タネが出来て、芽は双葉で、ハラハラ散る花びらを持つ植物
「被子植物 双子葉 離弁花 類」 タネが出来て、芽は双葉で、花びらがくっついている植物
「被子植物 単子葉     類」 タネが出来て、芽が出るときに双葉ではなく、葉っぱ一枚の植物。

…だからこの花は?……
ねぇ、この花 見てどう思います?…私、合弁花だと思ったんですよ。
それが大きな間違いでしたケド…。


見つからないので、次の手がかりにと 葉っぱに注目。

07_0825_zudayakushu2.jpg

うわっ、微妙。特徴があるようなないような…。一体何科なの?



結局…1日目では解りませんでしたが、翌日、他の花も見ようとうろうろしていると、
もう少し大きい株が有りました。

07_0825_zudayakushu3.jpg

花の穂の先には、出来かけの実も付いています。

耳かきの先っぽみたいな 茶色い実…。ああ、こんな実、毎年沢山見てきました。
ネットで見かけたタツナミソウの実に似ているような気がしたので、もう少し早い時期なら、
タツナミソウが見られるのかなと思っていたのでした。

タツナミソウじゃなかったんだ。ちょっと残念なような、でも、手がかりが増えてうれしいような…。
こっちの株は大きくて、30cm以上はありました。とにかく、その実がユニークなこと。
実が似ているのだから、タツナミソウのお仲間にないのかな…こんなお花。

またまた図鑑とにらめっこしましたが、やっぱり見つかりません。



ちゃんと解ったのは、家に帰ってきてからでした。
同じ図鑑を家で見ていて、そっくりなお花に気がつきました。

ユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草、ズダヤクシュと言うお花でした。
何と、離弁花ですって。

(`O`;)ああ、手間を惜しんじゃいけないのネ。
へたな考え 休むに似たりって、良くじいちゃんに言われたよ。
やっぱり、初心者は初心者らしく、端から全部見る、ローラー作戦で探した方がよいようです。



さてさて、この、聞き慣れない変な名前。妙な草。図鑑を見ながらご説明します。

まず、ズダヤクシュの「ズダ」は木曽地方の方言で「ぜんそく:喘息」のこと。
「ヤクシュ」は「薬種」と書き表し、この草が喘息の薬だったことを表します。

山地〜亜高山のブナ帯から針葉樹林帯の林内に生えるそうです。
はいはいはい、まさに、キャンプ地はそんなところです。
あ、でも、北海道では平地でも普通に見られるそうですけどね。

地下走出枝を出すそうですから、気にいった場所では群生しちゃうようですね。
名前が解ってから web検索してみたら、立派な株が ずらりと並んだ姿が
あちこちで紹介されていました。図鑑の写真もそんな感じ。
私が見た株はちっちゃくて、ひょろひょろでひとつだけはぐれていたので、
結びつきませんでした。



図鑑の説明を見ながら、もう一度自分が撮った写真を眺めてみると…

07_0825_zudayakushu4.jpg

はい、これがお花の造りです。3mm程度でよく見えなかったとはいえ、
釣り鐘型で白いのがガク(萼)で、針のように細いのが花びらですって。
そんなこと、見た目からは思いもつきませんよねぇ。

花びらは5つ、長さは2.5cmほど、おしべは10個。
めしべが目立つのは、受粉後↓。

07_0825_zudayakushu5.jpg

万年筆の先みたいなものが でてきて…大きくなって…すると根元に、実が出来ているんですね。
この形、図鑑には『さく果は舟形の長短2心皮からなる』って書いてあります。

こうして良く見ると…違うんですよねぇ、タツナミソウの実とは。(^^;)
勘違いしたままじゃなくて良かった。



山里の人達は、この草を煎じて飲むと咳に効くとして、昔から利用してきたんですって。
そう思って、改めて見てみると…

07_0825_zudayakushu6.jpg

う〜ん、清楚で良いお花だなぁ。(^^)またひとつ、知らなかったお花の名前を覚えました。

名前なんて、知ってても知らなくても お花はお花 なんですけど、
名前やいわれを知って、人とどう関わってきたのかを知ると、不思議に親しみがわくものです。

今度、出会えたら、喘息の薬なのかぁ…と改めて しみじみ眺めて来たいと思います。




さぁて、今夜はおべんきょ合宿に行っていた娘が帰ってきます。どんなだったかな?
久しぶりにみんな揃います。好きなもの用意して待っててあげなくちゃ。(^^)


posted by はもよう at 11:33| Comment(4) | TrackBack(0) | 山で見た木や花 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんばんは。

初めて聞く野草ですが、ユキノシタ科と聞いてなるほど・・・。
それと、早起きは三文の得ですか?(笑い)。
Posted by nakamura at 2007年08月25日 22:40
お早うございます〜はもようさんヾ(^▽^* 
もう随分前にズダさんを初めて見つけた時に、
他にもっと開花したものがないか探しましたが
この半分開花状態がズダヤクシュの花でした〜♪
今年も入笠山の湿原で沢山咲いていましたよ〜!
舟形の種になっているのもネ。でも傍に咲いていた
ミヤマタニタデに気をそがれてしっかり写しませんでした。
ズダさんご免なさ〜〜い。 m(__)m
Posted by かえで☆ at 2007年08月26日 07:38
こんにちは、nakamuraさん。
はい、私も初めて聞きました。(^^)ズダヤクシュ。
地味ながら、何気に個性派ぞろいのユキノシタ科です。

はいはい、早起きは三文のお得でした。(^^)ほくほく
でも、翌日は、息子に加えて娘もお弁当…って言うので、
寝ぼけ頭フル回転でお弁当を2個作って、少しくたびれちゃいました。
いやいや、馴れないことはするもんじゃない…←こらこら
Posted by はもよう at 2007年08月27日 13:38
こんにちは〜。^O^)ノかえで☆さん。
おお、かえで☆さんもズダヤクシュをご覧になったのですね。
私が見たのは小さな株でしたが、図鑑やネットで見かけた立派な群落は、
なかなか見ごたえがありました。

あぁ、でも、そっちも地味めなミヤマタニタデさんに負けましたか…
地味はな合戦は 蓼さんチームに軍配(^▽^)/♪ですかね。
Posted by はもよう at 2007年08月27日 13:45
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