で、木を見ると、あっちにもこっちにもアブラゼミが鳴いてます。
猛暑日になるような特別暑い日があと少し続くようですが、一度気温が下がったあとだけに、
暑さが身に応えますねぇ。
暑いだけなら、体の方も慣れてきてので対処できるのですが、
冷房のきいている場所では冷えて、戸外や料理中は汗だく〜…というのを繰り返していると、
体温調節をどうしたらいいのか、体が迷いだしますよね。
気をつけないと 即 夏風邪〜!って事になりかねません。頑張らねば。
今日の記事は、今年も戸隠で再会出来た大好きなお花、シラヒゲソウのご紹介です。

目で涼んでくださいね〜。
「キャンプ報告 その3」でご紹介した↓この写真の場所は…

去年ご紹介した ↓この場所や、

2006/ 9/ 2付 「シラヒゲソウ」
一昨年初めて見つけた↓この場所と同じところなのですが、

2005/ 8/16付 「シラヒゲソウ」
今年は周りの様子がすっかり変わってしまって…咲いているのを見つけられないんじゃ
ないかと心配しました。
いつもテントを張る場所から少し離れていて、小さな流れの対岸にいくつか群生しているんです。
ちょうどすぐそばに小さな橋が架かっているので お花に近づくのも、写真を撮るのも
何とか出来ました。
一昨年はこの場所の花にしか会えませんでしたが、
去年は息子が戸隠の歴史をまとめたいと言い出したので、一緒にあちこち歩くうち、
余所でも咲いているのを見つけることが出来ました。
結構賑やかな、観光地へ続く道ばたに咲いているのですが、人目をひくほどではありませんでした。
こんなにきれいで可愛いのにね。(^^)
今年は今まで見た場所には一輪もなくて、反対の岸に…つまり私のすぐそばに咲いていてくれました。
わあ、こんなに近くに咲いてるじゃないの!…驚きの一枚が、最初の写真です。
この花、シラヒゲソウは、
ユキノシタ科ウメバチソウ属の多年草。暑いの苦手なお山の、しかも湿地のお花です。
絶対にぜ〜ったいに お家に持って帰らないでくださいね。育ちませんから。
姿の素敵なのもさることながら、ウメバチソウと一緒で、花の咲き方がユニークなのも
魅力のひとつなんですよ。
このお花は、丸いつぼみが開くと…おしべがひとつずつ成熟して花粉をだし、虫さんたちに預けます。
5本のおしべが、毎日ひとつずつ開くので、今日何日目なのかすぐに解ります。
で、おしべの仕事が全部終わるとおもむろに、中央のめしべが開いて、余所からの花粉を
受け取れるようになるんです。
この様子の解説は去年の記事で詳しくどうぞ。「なんちゃって連続写真」もありますよ。
2006/ 9/ 2付 「シラヒゲソウ」
このときの手前のお花は、多分これからめしべが開くところですね。

お花の中央のこんもりしているところが、めしべの位置。
ふちが赤くなって今にもバカッと開きそう。
開いたところも見てみたかったけれど…、ここまでどまりですね。残念。
頭が黒いのが、花粉を出し終わったおしべのヤク(葯)です。
もっともっと、花びらに隠れちゃうまで反り返るものなんですよ。
頭が黄色いのは仮おしべ。図鑑には『黄色の腺体が付く』って書いてあります。
『腺体』は蜜が出るところのこと…。甘いのかな?
出会えただけで感激で、まだ触ったことがないんですよね。
今度こそ!今度こそ、蜜をなめてみよう。(^^)
お仲間のウメバチソウは梅の花に似ていて、花びらのふちはこんなにビラビラしていませんが、
おしべの動きは一緒です。面白いでしょ。お山で会えるとうれしいですよ。
で、↓こちらが一緒に並んでいたお花。(1枚目の写真の 奥でぼやけて写っている方。)

こちらは咲いたばかりのようです。おしべの色がまだ若々しくって…黄身饅頭みたい。
美味しそう。(^〜、^)
ユニークなお花の咲き方は去年、記事にしたので今回は葉っぱに注目してみましょう。

丸いんですよ。ハート型で茎に抱きついている形。可愛いでしょ。
お山の、冷たいお水が流れているそばで、こんな葉っぱの上にころんと
まぁるい つぼみが乗っていたら、シラヒゲソウかもしれませんねぇ。(^^*)

こちらは、いつも観察していた場所の下流。まだまだ、沢山のつぼみがありました。
図鑑を見てもお花の咲く時期はこれからです。残暑は厳しいですけれど、
お山のせせらぎのそばで こんな可憐なお花に会えたらうれしいでしょうね。
蜂さんが来て、熱心に蜜を吸っていましたので、ちょっと遠慮して待っていました。
なぁに、あたりは花だらけ、他のお花の写真を撮っていればすぐですよ。
さてさて、蜂さんが行っちゃったあとのお花をアップでご紹介。

3つのおしべが仕事を終えて…ひとつ準備中…と言うことは、開いて4日目…でいいのかな?
めしべのお山はまだ真っ白〜。仮おしべが王冠のようですね。

同じお花を真上から♪ほらね、仕事を終えたおしべが花びらの陰に隠れちゃいそうなほど
反り返っているでしょう?
初めてカメラに収めたときは、虫かなんかかな?と思って居たけど、おしべなんですよね。
自家受粉を避ける巧妙な仕掛け。
出来ることなら…この後、どんな種ができるのか、そばにいて見ていたい…。
年に4日ほどしか滞在できない私には叶わない希望ですが…タネは順調に出来て、
繁殖は上手く行っているみたいです。
8/17の↓この写真は、この花からさらに下流なんです。

一昨年私が初めて見つけたお花には、今年は会えませんでしたが、
下流に沢山の同じお花が咲いているのが解りました。
大好きなシラヒゲソウ。いつまでもここで咲いてて欲しいです。
ここは私の大事な場所♪ 荒らさないでね。
ブログ内関連ページ:
2007/08/17付 「キャンプ報告 その3」
2006/ 9/ 2付 「シラヒゲソウ」
2005/ 8/16付 「シラヒゲソウ」
【関連する記事】
シラヒゲソウ、ほんとにウメバチソウににています。
花びらを丸くしたら、そっくりです。
うちのほうももう少し涼しくなると
ウメバチソウが咲き出します。
葉っぱが1枚だけなんです。
はじめてみたときとても驚きました。
わたしにとってそこはとても大切なお山なのですが、
ふもとのあたりに、最近ワルナスビがたくさん咲いてきて、
とても心配しています。
ワルナスビが悪いわけではないのですが、
何とかすみ分けていただきたいと願うばかりです。
ね、似てますでしょ、ウメバチソウと。(^^)
…と言っても、私、まだ、ウメバチソウには会っていないんですけれど。
そちらには咲くんですね。いいな。
…で、えっ?ウメバチソウの葉っぱって、一枚しか付かないんですか?
へぇ〜。
ああ、ワルナスビは…トゲがすごいし、あまり増えて欲しくないですよねぇ。
確かに…うまい具合に住み分けてくれれば良いんですけれど、
なかなかねぇ、こればっかりは…。
言って解るものでもないですから、難しいですねぇ。(−”−)