くずれてしまった崖、壊れてしまったお家…見ていてもお気の毒でなりません。
救助や復旧作業に当たる皆様お疲れ様です。被害にあわれた方にはお見舞い申し上げます。
どうか どうか、少しでも被害が少なくて済みますように。(−人−)
海の日です。今日は珍しく、みんなでお休みです。東京のお盆の最後の日なので、
旦那様の実家へ行って、送り火たいてきました。仏様、みんなを見守ってて下さいね。
今日の写真は超地味な野草、ガガイモ科のコイケマです。

いつもおさんぽしている公園の、低い植え込みに被さるように、
ちょっと見慣れないつる草が 葉を広げ始めました。

中央の上の方、ヘクソカズラの白い花が見えていますでしょう?大きさはこんな感じ。
お花はつぼみのようすから見て、毬状に咲くのかな?…なんてね。

濃いめの緑、薄い緑色に浮き上がる葉脈、何となく気になる葉っぱ。
なんだろな…。
図鑑を眺めていて、意外に簡単に 答えはわかりました。
ガガイモ科カモメヅル属のイケマより小さいからコイケマ。
イケマはアイヌ語で「巨大な根」という意味だそうですが、ちっちゃ巨大な根という意味では
ありません。
イケマの花の柄は長いけれど、
コイケマの花の柄は葉の柄と比べて同じか、短いくらいだから花は葉に隠れがちに咲く。

イケマの花は、花びらのように見える白くて大きい副花冠が5裂し、さらにそれぞれ…
イケマの花はきれいそう♪…で、このコイケマは?
さらに図鑑を読んでいくと…コイケマの『花冠の裂片はそりかえらずに斜上する。』
え?「斜上」?「斜上」って、聞いたことありますよ。たしか、ケヤキの枝…。
斜め上の方に立ち上がって…、え?立ち上がって…そりかえらないの?
つ、ま、り、コイケマの花は咲かないんです。あ、いや、花びらは開かないんです。
こんなに、今にも開きそうなつぼみのように見えますが、イケマの花のように
白くて大きい花にはならないんですって。

花びらが開かないからって 咲かないわけではありません。実だって実ります。
ガガイモ科特有の、結構大きい袋果です。
虫たちは、花びらが開いてなくてもこのつぼみの奥に、たっぷりの蜜が用意されているのを
ちゃんと知っています。写真を撮りたくてうずくまっていると、蜂が次々にやってきます。
アリもいっぱい たかっています。
さんざん粘りましたが、少しでも花びらの間が空いているものは見つからず、
とうとう花の中の構造は見られませんでした。
花の中には花びらのように見える副花冠というのが 外側と同様に もうひとそろいあって、
その付け根に蜜がたまるそうです。
すみません。知りたい病にかかってしまった方は、web検索お願いします。
咲いているよ!とアピールしない花、面白い花があるものですね。
でも、昔気質の殿方には、そんな方が多かったですよね。
声高に主張はしないけれど、きちんと仕事をこなすことで存在感を示す。
華やかさはないけれど、ステキですよね。
今の若い男子には見習っていただきたいものです。
そして女子には、そんな男子を見分けて、ちゃんと評価できる様になって欲しい…
と、昔の女子は思うのでした。(^^)
ブログ内関連記事:
ガガイモ科のお仲間
2007/ 7/13付 「オオカモメヅルの花」 再会
2006/07/11付 「オオカモメヅル」 初見
2005/09/14付 「コバノカモメヅル」
2005/10/25付 「綿毛いろいろ ガガイモの仲間」
コイケマ、知りませんでした。
ガガイモ科は知っておりますが・・・(笑い)。
最後のコメントが泣かせますねえ・・・(大笑い)。
ガガイモ科の花は面白いですね。
nakamuraさんも 見習われる側のお立場?
地味でしょ、コイケマ。イケマの方だったら、もう少し華やかで、
この間、nakamuraさんのブログで見せていただいたシタキソウに
挑戦できたんですけど、
この花、開かないんですもの…(^^;)
でも、数は少ないようです。
コイケマには去年から気がついていたんですよね。
まだ咲いてない花に蜂が顔をつっこんでるぞ!?って思ったんです。
これで咲いてたなんてほんとびっくりです。
ガガイモ科は面白いですよねぇ。その上、探せば結構身近に咲いてることが解ってうれしいです。
でも、すぐに刈られちゃうんですけどねぇ。(^^;)
コイケマは数を減らしている植物らしいですが、
いつかどこかで会えると良いですね。