2007年07月14日

アキノタムラソウなど…

台風の進む速度が、ことのほか遅くて、まだ、我が家の方には影響がありませんが、
朝から強い雨が降り続いています。
被害にあわれた皆様にはお見舞い申し上げます。
雨が降り続いている地域の皆様は、どうかお気をつけ下さいね。

さて、写真の中は今日もいいお天気。月曜日にお気に入りの観察スポット「北向きの斜面」で
見かけた、他の野草たち。
だいたい再会組が多いので、今年の様子を伝える写真を少しずつご紹介。
詳しい説明は関連ページの方に載っていますので 興味のある方はどうぞ。

07_0714_akino_tamura1.jpg

トップバッターは、アキノタムラソウ。
名前に惑わされ、お花が咲き出すタイミングを逃してばかりでしたが、
今年はとうとう捕まえました。「秋の…」といいつつ、こんな時期から咲き出していたんですね。




アキノタムラソウ(秋の田村草)はシソ科アキギリ属、山野の道ばたなどに普通に見られる多年草。
花の時期は7〜11月。

ちなみに、
紀伊半島より西から四国、九州で、4〜6月に咲くのは ハルノタムラソウ。
神奈川、東海、近畿地方で、6〜8月に咲くのが ナツノタムラソウ。
本州、四国、九州、沖縄で、7〜11月に咲く…これがアキノタムラソウです。
このほかに戸隠の山では、ミヤマタムラソウにも出会っています。

アザミの仲間に「タムラソウ」という花がありますが、関連はないそうです。
     …と、ここまでが基本情報。

07_0714_akino_tamura2.jpg

長い穂を立てて咲く花です。全体を写すと花が見えず、花を写すと全体の姿がわからなく
なっちゃいますが、青みの強い紫色が涼しげできれいな花です。

さすがは「日本のサルビア」♪(そういう学名なんですよ)

図鑑を見ていたら、最初、上の花びらの裏に並んで付いていたおしべが、花粉を出し終わり、
めしべが伸びる頃には うなだれ 左右に分かれて、自家受粉を避けると書いてあったので、
お花をぐぐっとアップで確認♪

07_0714_akino_tamura3.jpg

うはーっ、毛深いなぁ。おっきな口ですねぇ。
お花ごとにおしべの向きが違います。うひゃぁ、なんかおもしろ〜い。
精一杯 よそっぽ向いてますよ。自家受粉を避ける工夫。うん、頑張ってます。



2種類目はヒヨドリバナ。
お山の花だとばかり思っていましたが、意外にも近所の「北向きの斜面」に咲いててくれて
うれしいです。

07_0714_hiyodori_b1.jpg

ヒヨドリバナは、キク科フジバカマ属。
ヒヨドリの鳴く頃、花が咲くからこの名があると言われる多年草。
まぁ、ヒヨドリなんて、私の周りでは年中鳴いてますけど?な鳥ですが…、一応そういうことで。

何だか花っぽくない花ですよね。どんな造りなんだろう。近づいてみて…

07_0714_hiyodori_b2.jpg

キク科の花は、小さい花の集合体。んー、どこからどこまでがひとつの花?
図鑑の説明は『ヒヨドリバナの頭花は5個ほどの白色の両性の筒状花からなる。』
う〜ん、もっと拡大してみて…

07_0714_hiyodori_b3.jpg

おぉっ!!これか?
『花冠の先は浅く5裂し、花柱の先が分枝して長くのびだす。』
確かに、百合のお花みたいに、花びらの先が分かれているのが見えてます。
筒状花の中の色の濃い部分がおしべのヤク(葯)ですね。
で、ひょろ〜んと伸びている糸のようなものがめしべの先ですね。
これが5個くらいずつ集まって、茎の先に散房状(まばらな房の形)について
あの涼しげなヒヨドリバナの花を形作っているんですね。
へぇ〜、拡大してみると違うお花のようですね。



それから、今、盛んに咲いているのは、ヤブミョウガの白い花。
ツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草。
これも大きくて、お花を撮れば葉っぱが写らず、葉っぱを撮ればお花がぼけちゃいます。

07_0714_y_myoga1.jpg

はい↑、葉っぱを撮ってお花をあきらめた例です。
ミョウガによく似た質感の大きくて艶のある葉っぱ。
背丈が大きくて1m近く、葉っぱも一枚30cmくらいになります。

木の影のはじっこが好きです。
ヤブ蚊が居そうな薄暗い場所を背に、ぼぉっと浮き上がるように咲いてます。
まるで、自分が引き立つ場所を心得ている様です。

ひょろんと高い花の穂には白い花を何段にも輪生させます。
花にはめしべの長〜い両性花とおばながあり、両性花は実って白っぽい緑の玉になります。
後に黒っぽく実ります。

07_0714_y_myoga2.jpg

でも、この花の穂、つる草のいい餌食。
せっかく実をつけたけど、ヘクソカズラに いいようにからまれてます。(^m^)
今年はまだ両性花を写せていません。興味のある方は過去の↓記事をどうぞ。

2006/ 9/ 8付 「ヤブミョウガ」 両性花とおばな




おまけは、いつもおさんぽしている公園で見かけたハイメドハギの今年の一番花。
他の株は、まだ葉を広げている最中です。

07_0714_h_medohagi.jpg

かなりのせっかち。この花も強い青みの紫が粋な感じ。
そっくりさんの(這わない)メドハギは赤みの強い紫なんですよね。
ハギもハイメドハギも、お目覚め早いのね。



次回も「北向きの斜面」を中心に 月曜日に眺めてきた草のお花をご紹介します。




アキノタムラソウ
2006/10/18付 「アキノタムラソウ」
2005/ 9/14付 「アキノタムラソウ」
2005/ 8/28付 「ミヤマタムラソウ」 山で見かけたお仲間


ヤブミョウガ
2006/ 9/ 8付 「ヤブミョウガ」

ヒヨドリバナ
2006/ 7/12付 「北向き斜面の花」
2006/ 2/12付 「金色の花」
2005/ 8/21付 「ヒヨドリバナ」 

ハイメドハギ
2006/10/12付 「マメ科ハギ属の実など」 ハイメドハギの実
2006/ 9/18付 「ヤハズソウなど」 ハイメドハギの花


posted by はもよう at 23:04| Comment(8) | TrackBack(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今晩も一番乗りかな?
当地ではナツノもあるはずなのですね。あるかな?
また、こちらでは、ヒヨドリバナもヤブミョウガもまだ蕾もついていません。そちらは、早いですねー。
ヒヨドリバナはスズメバチが大好きで、園路を散策する人には要注意の花です。

台風はいつ最接近するのでしょうね。いまは雨風ともに静かになっていますが。
Posted by ひろし at 2007年07月14日 23:15
もうアキノタムラソウもヒヨドリバナも咲いているんですね。

もうすぐ台風がきちゃいます。
でっかい台風のようだし、まともに来るようなので、
ちょっと今回は警戒をしています。
そちらも気をつけてくださいね。
Posted by bigtree at 2007年07月14日 23:38
ひろしさん、おはようございます。
おぉ、昨夜もアップしたてを見ていただいたんですね。ありがとうございます。

web検索してみるのですが、「ナツノ…」も「ハルノ…」も
今ひとつ、違いのよく解らない写真しかヒットしません。
ここはひとつ、舞岡公園で見つけ出していただいて…
詳細な写真を公開していただきたいところです。(^^)ノ 

ヒヨドリバナにスズメバチですか?
蜜を求めてきてるのは、蝶々しか見たこと無かったのでびっくりです。
わたしも気をつけよぉ。(^^A)

台風近づいてますよね。くれぐれもご注意下さいね。
Posted by はもよう at 2007年07月15日 08:56
bigtreeさん、おはようございます。

ハイ、もう咲いてました。
あれ?もしかして、相当のせっかち?
ま、花の世界にも気ぜわしいヤツが居るんでしょうね。(^^;)

かなりでっかい台風でも、うちの方に来るときには弱まっているんです。
それより、そちらの方に先に接近するんでしょう?
気をつけてくださいね。

台風が通り過ぎたら、子ども達が楽しみにしている夏休みですね。
Posted by はもよう at 2007年07月15日 09:00
こんばんは。

当方でで出したい野草が先先と出てきます(笑い)。研究室だから仕方ないか・・・(大笑い)。
Posted by nakamura at 2007年07月15日 22:43
nakamuraさん、おはようございます。

似たようなフィールドで、似たような野草を見ているんですもの、
記事にしたいものが重なるのは当たり前ですよ。
私はnakamuraさんの所で別の角度からの写真が見られるのが楽しみです。
ガンガン 出しちゃって下さいませ。(^^)v
Posted by はもよう at 2007年07月16日 10:43
うーむ、アキノタムラソウって、こんなに毛深いのですか! すごいですね。
Posted by ディック at 2007年07月18日 21:46
ディックさん、こんばんは。
はい、アキノタムラソウは毛深いです。

でも、お山で出会ったミヤマタムラソウは
別名を「毛 夏のタムラソウ」と言うだけあって、もっと毛深いです。
ふさふさ〜です。(^^)
Posted by はもよう at 2007年07月18日 22:17
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