辛うじてなんとか梅雨らしさを保っては居ますが、今日おさんぽにでたら、
セミが鳴き始めていました。
さて、記事の写真は先週のもの。
隣町の公園に行ったときに見てきた、他の木の様子も記録しておきます。
まずはアカメガシワ。

咲いてました。…って言うか、もうだいぶ前から咲いてます。
可愛い真っ赤な芽吹きを見たけど、別の木かな?と、迷うほど姿は変わっています。
アカメガシワの他には、アオギリ、ヒマラヤスギ、ウワミズザクラの様子を…。
アカメガシワはトウダイグサ科アカメガシワ属の落葉高木。
うちの近所に、アカメガシワの木がないわけではないのですが…
なんと言ってもこの木は、崖崩れなどで一時的に荒れた土地へ
真っ先に入り込み 栄える フロンディア精神に溢れる木。
道路造るだ、ビル建てるだで、すぐに地面を掘り返したくなる場所には
幼樹がいっぱい生えてます。
でも、すぐに大きくなるんですよ。で、花は枝先の高いところにしかつけないんです。
だからいつも、写真を撮らせてもらえるのは 隣町の公園の同じ株。

めしべが黄色いこの株。
図鑑に書いてあるような、紅いめしべの株をただいま探しておりまする。(^v^)
ちなみにオスの株に咲く、おばなはこんな感じ。

ちっちゃなおしべの黄色いポンポンがいっぱい開いて奇麗でしょ。
カシワはもともと、かしき(食器)になる葉…と言う意味で、
柏餅のカシワとは、一緒に食べ物をのせるのに使われたねぇ…と言う程度の関係。
植物的には無関係なので、花も葉も実も 似てません。
でも、木偏に秋と書く「楸(ひさぎ)」の字でも表され、万葉集にも登場しちゃう馴染みの木。
木偏に春は「ツバキ(椿)」、木偏に夏は「エノキ(榎)」、木偏に冬は「ヒイラギ(柊)」
木偏に秋なんて漢字はないって…よく、学生時代にクイズに出していたけど…
あったんですね。
上の4文字は中国から伝わったのではない、日本だけの文字・国字だそうですよ。
何だか…気軽なところに生えてるから、新手の帰化植物かと思っていたけど…
ものすっごい大先輩だったのね。失礼シマシタ。(^^;)
去年つぼみを眺めて、とうとう花を見に行き損ねたアオギリ。
今年こそはと見あげたら…うわっとびっくり!

木、全体につぼみが付きまくってました。当たり年…かしら?
去年はちょぼちょぼだったのに…。
アオギリの花から実への変化の仕方は、ものすごく面白いんですよ。
去年 偶然、web検索していて見つけちゃったんですけれど、
地味な花が咲いて…いったんエンドウ豆のように実ってから、
サヤのように見えてた部分が開いて…。
しかもこの時、サヤの中には水が入っているんですって。
…サヤが広がって 葉っぱのように乾くと同時に、
ツヤツヤ、まん丸のエンドウ豆みたいだったタネも乾いて シワシワになっちゃって、
あの、奇妙な実の姿に完成するんだそうです。
web上では、専門の先生が、ちゃんとまとめて見せてくださいますが、
「白岩先生の植物教室」内の記事 「アオギリ」
身近にアオギリの木があるんですもの、自分で見てみたいじゃありませんか。
今年は見に行けるかな?

今はまだ 茶色いつぼみのアオギリの花。
頑張ろう、去年もそう言ったけど、頑張ろう。
さてさて、大きな実。丸ごと欲しいけれど、手に入らない大きな実は…
ヒマラヤスギの松ぼっくり。今年もたくさん実ってますよ。
若いうちは薄い緑色なんてすよね。
デカいです。高さ10数センチはあります。
秋になると茶色くなるんですよ、普通の松ぼっくりと同じように。
でもね、そのまま落ちてこないんです。

お花のようにヒラヒラと、一枚ずつ、バラバラになって散るんです。
時々、かけらを拾いますが、
かけらでも、相当 魅力的ですが…いつか欲しいな、丸ごと一個。
今年も低めの枝に目星をつけて、台風か何かの不可抗力を願います。
今年初めて、それと確認したウワミズザクラ。
穂になって咲く白い花には 何度か気付いていましたが、
その花が真っ赤な実になると図鑑で知りました。
花の穂と同じような姿の真っ赤な実…見た覚えがありません。
今年は見逃すまいと、若い実の実り具合を2度目の確認に行ってきました。

ややっ、意外に近くで若い実の姿を確認です。
実が付いている枝先が 一足先に真っ赤です。実も そこそこ 付いている模様。
他の枝はどうかな?

ををっ!!こっちは黄色く色づいてます。きれい、きれい。
これは真っ赤に色づくのが楽しみです。
秋を待たずに色づくようなので、油断は出来ませんね。
こまめに見に来なくっちゃ。
せっかく付いた実が落ちないように、風吹くな〜とおまじない。
あれれ?
さっき違うことを願ったような…。ま、いっか。私がどう思っても
大勢に影響ないでしょう。(^^;)
木の観察には 気の長さが欠かせません。
変化はゆっくりですし、時期は向こう任せです。
見逃しても、たいてい、翌年には見られるけれど、
何を見たのか忘れちゃうとせっかくの蓄積が無駄になります。
その点、パソコンが出来て、デジカメが出来て…
ものすごく楽になりました。
今の私にとって、木は本当に、ちょうどいい遊び相手ですね。
毎度毎度、感謝してまっせ。 |樹|\(^^)
ブログ内関連ページ:
アカメガシワ
2006/ 9/21付 「9月の公園樹」 アカメガシワの実
2006/ 7/ 2付 「アカメガシワの花」
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2007/ 6/18付 「木の実準備中 その2」 もう少し前の若い実
2007/ 4/23付 「ウワミズザクラなど」 花の様子
サイト内関連ページ:
おなじみの木>町の木>「ヒマラヤスギについて」
アオギリは、こちらでも蕾がいっぱいです。私も今年は是非花の経過を観察したいと思っています。
そうですよね、アカメガシワは成長が早くて、
私がねらっていたメスの株も、あっという間に背が高くなって、
お花に手が届かなくなっちゃいましたよ。(しくしく)
アオギリの花から実へ変わっていく様子…見たいですよね。
私も頑張りますが、是非、おーちゃんさんも頑張ってください。
応援しています。 p(^^)q ファイト!
>木の観察には 気の長さが欠かせません。
まったく、同感でえ〜す(笑い)。
「同感」と言っていただけて嬉しいです。
今後とも、気長 のんびりでいきたいと思います。(^^)ノ”
いやあ、強いですね。根元からまた枝を伸ばしてきました。成長の早いこと!
崖のコンクリートの隙間から生えていて、少し日が強いと大きな葉がしおれているのに…、それでも雄々しく生きています。
荒事には馴れているのよね。
そのくせ、周りの植栽が安定してくると急に勢いが無くなって、
あたりが森や林になる頃には居なくなっちゃうんですよ。
根っからの風来坊って言うか…なんて言うか…。(^^)