昨日はくっきり見えた富士山ですが、風がないので今日はスモッグに霞んでいます。
どっちも良いっていうわけにはいかないんですよね。
さて、先週の「北向きの斜面」で、また、初めて見る野草に出会いました。
今日はその草をご紹介です。

新しい草に出会うのは、野草観察の大きな楽しみです。
ただ、残念なことに とっても遠かったんです。登れないくらい急な斜面の
私の背よりも高いところ、いろんな草のその奥に 奇妙なものが見え隠れ…。
んっ?!花より目立つあれってなぁに? つぼみなの? 実なの?
遠いんです。ちっちゃいんです。足場が悪いんです。精一杯の望遠でこのくらい。
赤っぽい茎に細い葉っぱ。白っぽい花の周りには葉っぱなのかガクなのか
細かく いくつにも切れ込んだ 緑のものがヒラヒラ。

お花は白っぽくて、シソ科…というよりは…ゴマノハグサ科?
ウリクサとか…トキワハゼとか…似たようなお花を思い浮かべてみます。
大きさは…遠いけど、多分…ムラサキサギゴケとかトキワハゼ並みの1cm内外。
でも、何より気になるのは、お花のそばで、
お花よりも目立っている これ↓。海を泳いでるときのタコみたい。
足が8本あるのか無いのか、そこまで見える距離じゃありませんが、
なんか可愛い。あー、近くで見たい。

図鑑で調べるためには、何とかお花の正面のアップをといろいろねらうのだけれど、
こっちが手前なのか、何だかタコちゃんにばかりピントが合っちゃうんです。
いっそ、きちんと見てみましょう。デジカメで撮った写真をパソで拡大。

う〜ん、8本も無さそう…。丸いところは 筋になってデコボコしてる。
つぼみとも、実ともなんとも言えない 遠くからじゃ。
あれ?でも、この形、何だかどこかで見た形。
タコっていうより…何か別の物の形にそっくりで…、何だっけ…。
こんな草…実際に見たのは初めてです。
こんなにユニークなのに、図鑑で見たこと あったかしら?
う〜〜んと悩みつつ、図鑑をめくっていたら…ありました。わぁ、載ってたんだ。
それは、クチナシグサ。
『ゴマノハグサ科 クチナシグサ属、
関東以西の日当たりの良い草地や林内に生える半寄生の2年草。』
ガク(萼)に包まれた実の形が クチナシの実に似ているから、クチナシグサ。
木に咲く香りのよい白い花、クチナシ(梔子)。横向きにはなっているけれども、
お料理の色づけに使うクチナシの実の形にそっくり…。た〜しかに〜。(゜、゜)感心
他には、赤い若葉をかがり火に見立ててカガリビソウという呼び名もあるそうです。
別の図鑑には、実の形がかがり火のカゴに似ているからと書いてありました。
どっちかな?(^^)

お花は薄いピンク(淡紅色)で、長さ1cmほど。上の花びら(上唇)が2つに分かれていて、
下の花びら(下唇)が3つに分かれていて、下の花びらの真ん中に黄色のワンポイント付き。
ガク(萼)は4つに分かれていて細く長く裂けている。
ガクの半分ほどは筒状で、筒の所には出っ張った線がある(筒部には隆起した脈がある)。
ガク(萼)の付け根にある ホウ(苞)と呼ばれる葉っぱのおまけまで、
細くて長くて2枚あるそうです。だから草全体が、細くて長い葉っぱだらけ…な感じ。
初めて見ました。へぇ〜な感じです。
実は熟すと真ん中からパカッと2つに割れるらしいです。
見てみたいけれど…もう少し近くで咲いてくれないかしら?
もひとつ 気になるのは、半寄生って言うけれど誰に?どれに?寄生しているのかってこと。
web検索してみたら一件だけ、「イネ科の植物に寄生する」という記述が有りました。
葉緑素は持っているから、自分自身でも光合成は出来るけど、
他の草の根っこから養分を分けてもらうんだって。あらら、ちゃっかりしてるのね。(^^)
何度も何度も見に行っている「北向きの斜面」ですが、まだまだ、まだまだまだまだ、
知らないことがいっぱいあります。
また見に行かなくちゃ。家事はてきと…、いえ、手早く片付けて。♪(^^A)
また、珍しい野草ですね。
またまた、根気よく調べるのがはもよう研究室でした!(笑い)。
いまイネ科の植物が目立つようになって来ましたから、そのどこかで見られるのかもしれませんね。見つける楽しみが出来ました。
数日来、名前がわからずに悩んでいたお花が、
はもようさんのところにアップされていて
びっくり!
ますます、果報は寝て待て状態になりそうです。
このお花、地味なお花ですのに、
どういうわけか、
とても気になって。
名前を教えていただき、ありがとうございました。
はい、今まで 見たことも聞いたこともない野草でした。
一生懸命調べた甲斐があってうれしいです。
今度そちらでも見つかるかもしれませんよ。(^^)
やはり、聞いたこと無いですか?
結構ユニークなのに、全く見覚えがなかったので、
ドキドキしながら図鑑をめくりました。
見つかってうれしかったです。
そうですよね、分布は 関東以西ですし、
そちらにもイネ科の植物はたくさんあるでしょうから、
案外身近にあるかもしれませんね。
まぁ、奇遇ですねぇ。
住んでる場所はだいぶ離れているはずなのに、
同じ時期に同じお花に出会っていたなんて。
しかも初めて♪
はい、地味ながら、どこか惹かれる 気になる野草ですよね。
でも、ブリさんの方が近くで写真に撮れててうらやましいな。
私も今度は近くで探そう。p(^^)q頑張るぞ。