オランダミミナグサっていう草があります。
春、早いうちから咲き出していましたので、ちょうど今頃はもう花が終わって、
枯れた姿ばかりが目に付くかもしれませんが。
オランダにしかない草…ではないそうですが、とにかく外国産です。
ではただの「ミミナグサ」ってどんなの?って、思いません?

これが、元祖ミミナグサ。ナデシコ科ミミナグサ属の多年草。
道ばたの草…カテゴリーに入れましたが、道ばたよりは公園の中とか、
土手とか、もう少し、周りに草の多い場所に生えてる赤い茎の草です。
株の全体像だとよく解りませんね。↓はい、お花と茎、葉っぱの様子です。

茎は赤みを帯びることが多く、葉っぱは小さくて毛深いです。
この葉をネズミの耳にたとえて、「耳」の様な「菜」の「草」で
ミミナグサという名前になったそうです。

茎があんまり赤くないものもありますが、つぼみの端とか、いろんな所に
赤みがさします。奇麗ですよね。
柄が付いていて、ぴょんと飛び出て見えるつぼみがミミナグサのポイントです。
こちら↓がオランダミミナグサ。全体に毛が多く、茎の先で白いお花が
押しくらまんじゅうしているのが、外来種のオランダミミナグサです。

ナデシコ科ミミナグサ属、ヨーロッパ原産の2年草。
日当たりが良ければどこにてもはびこります。
ガク(萼)は星形、花びらは5枚で、真ん中に深めの切れ込みのあるタイプ。
つぼみは茎の先できゅっと固まってついていて、ぴょんと飛び出て見えた
さっきのお花とは違いますよね。

茎には、まず、赤みはさしません。元祖ミミナグサよりも毛深いので、
遠くからだと銀色に光っていたり、白っぽく見えたりします。
さて、これが元祖ミミナグサのお花のアップです。

写真は大きいですが、現物のお花はオランダミミナグサと同じくらい。
ガク(萼)は同じようにきれいな星形。花びらも5枚。中央の切れ込みは浅め。
ハコベより少し大きいかどうかくらいの小さなお花を写真に撮って
しげしげ眺めていると、どうでも良いような細かいことが気になります。
つぼみ、お花はすぐ解ります。その他に付いている、アレは何?
…と言うことで、アレを撮ってきました。

はい、タネをこぼした後の実(刮ハ)のカラです。
図鑑見たら『先端は10裂する』だって。数えるんだ、こんなとこまで。
ピンボケでよく解りません。(^^;)とほほ。
でも、さいたそばから どんどん種蒔きしてるんですね。
殖えるわ、これじゃ。(^^)
オランダミミナグサは車道脇の乾いた場所でも 平気で群生していて、
元気で賑やかな感じがしますが、
元祖ミミナグサの方は、道ばたや公園の隅など 人家の近くでも、
もう少し落ち着いた場所にひと株ひと株ぽつんぽつんと生えてます。
姿も何だか優しくて おっとりしている印象です。
会えるとちょっとうれしくなるのは…元祖ミミナグサの方かな、やっぱり。
ちっちゃいし、調べようとすると疲れる。
なので、私の中では手付かずのものが多い。
この記事を頼りにまた注目してみます。
はいはい、確かにこの辺のナデシコ科はちっちゃくて観察が大変ですよね。
でも、デジカメのマクロモードになれてくると、
なまじの大きい花は撮る気になれなくなるんですよ。
ちっちゃい花ばかりに目が行っちゃって…。
おとろえはじめた目をこすりこすり、見つめすぎて涙目になったりしつつ、
ついでに、
あんまり長い間かがんでいて腰が痛くなったりしても、
ついついはまっちゃうんですよ。
次の記事は、もっと小さい花についてです。
良かったら見ていって下さいね。(^^;)←懲りない
オランダミミナグサを覚えてから、ずっと会いたかったお花だったんです。
田んぼや畑が多い場所じゃないと無理かなと思っていたら、
近所の公園にありました。
目立つ草じゃないので、見逃しているかもしれませんよ。
どこかで会えると良いですね。(^^)
そっちには少ないのかな?
私は図鑑で見たときから、この草の姿が好きで、
初めて見つけたときはとっても嬉しかったです。
有りますように。(^人^)