2007年04月29日

パピリオナケア

毎日よく晴れて、穏やかな連休です。
我が家はどこへも行かないで、家でのんびりまったりしています。
人混みが苦手なので、どこかへ行くのなら
シーズンオフにゆっくりと楽しみたい派です。


先日、家の近所の植え込みに
鮮やかな紫色のすみれが咲いているのを見つけました。

07_0429_papilionacea1.jpg

パピリオナケア 時々、お山の中にも逃げ出して咲いている、
人気の園芸種です。



図鑑と首っ引きで、ようやっと名前調べしている身につらいのは、
意外に多い、花だんからの逃げ出し組。
野草の図鑑には出てないし、
やっと解ってもカタカナの長い名前は覚えにくいし…悩みの種ですね。

パピリオナケア(V.papilionacea)
北米産のスミレ、ビオラ・ソロリアの園芸種で、紫の花のスミレです。
太い地下茎を作ること、花の後ろの出っ張り(距:きょ)が太くて短いことなど、
日本のスミレサイシンの仲間によく似ているので、
アメリカスミレサイシン(亜米利加菫細辛)と呼ばれることもあるそうです。

07_0429_papilionacea2.jpg

例の「北向きの斜面」ではムラサキケマンやセリバヒエンソウと一緒に
白地に紫のポイントがあるビオラ・ソロリア‘プリケアナ’と一緒に群生していました。
ここ…カタクリの保護地域のはずなのに…(−”−)



ビオラ・ソロリアの日本で紹介されている園芸種は主に4種。

一枚目の写真の紫の花は、ビオラ・ソロリア‘パピリオナケア’。
そして、白地に紫のもようのビオラ・ソロリア‘プリケアナ’、
白い花にインクを吹きかけたようなビオラ・ソロリア‘フレックルス’、
(フレックルスはそばかすの意味)。
白い花が咲くビオラ・ソロリア‘スノープリンセス’の4種です。

そして、写真↓はビオラ・ソロリア‘プリケアナ’。

07_0429_papilionacea3.jpg

これも隣町の公園で見かけました。公園のそばの民家で地植されてましたから、
たまりませんよね。スミレの種蒔き係はアリさんなんでしょう?
地植えなんかしたら、あっちこっちへ殖えても仕方ないですよねぇ。



紫の花は特に、日本に古くからあったニオイタチツボスミレに似ていますが、
匂わないから解るだろう…ていうことです。
それだけじゃ 不親切だと思うので、細部を確認してみましょう。

まずは葉っぱの様子です。

07_0429_papilionacea4.jpg

葉っぱは丸っこいハート形(円心形)で先はとんがっていて、
色が濃くってツヤがあります。大きな株になると これがこんもり茂りますから、
なかなか見栄えがしてお庭に植えるには良いかもしれません。



ぐっとアップにして地面近くの葉っぱのお供(托葉)の様子を見てみると…

07_0429_papilionacea5.jpg

ニオイタチツボスミレは、タチツボスミレのお仲間ですから、
托葉は 櫛の歯状に裂ける派手なやつが付いているはずですが、
ほら、これには地味〜なやつが付いているだけでしょう?



次にお花を良く見てみましょう。

07_0429_papilionacea6.jpg

色は濃い紫色です。まさにスミレの色って思うような奇麗な紫が
ビオラ・ソロリア・パピリオナケアの花の色です。

一番の特徴はお花の中が、ものすごく毛深いこと。

07_0429_papilionacea7.jpg

めしべの形はどんなかな?なんて思って覗いても 毛しか見えません。
白と紫のプリケアナも、そばかす模様のフレックルスも、
白花のスノープリンセスも、この特徴は変わりません。

それから、撮れていませんが、花の後ろに突き出す部分(距:きょ)は
小さいです。後ろに6〜7mm (距が)突き出す ニオイタチツボスミレとは
後ろ姿もかなり違う印象になることでしょう。



ちょっと好奇心がわいたので、見えないめしべの先を写真に撮って来ちゃいました。

07_0429_papilionacea8.jpg

あら、意外!ここだけはニオイタチツボさんに似てますね。
花の中が毛深くないニオイタチツボスミレと見間違うことは無いと思いますが、
見えないところだけは似ていたなんて、面白いですね。




こぼれ種で殖えます、頑強で長持ちします、手軽で丈夫です…
園芸店でお花を買うときに、とっても魅力的に響く売り言葉ですが、
自然のお山に行って、外国産の園芸種に会うのはちょっと嫌ですよね。
自然界にこぼれていかない工夫。何かあると良いですね。


posted by はもよう at 23:05| Comment(5) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おお、これこれ。
うちの駐車スペースの芝にも勝手に生えてきているやつ。隣の家の玄関前にも生えています。そして、この前、うちからアリが運ぶことはありえない距離離れている公園でも咲いているのを見つけました。
ビオラ・ソロリア・プリケアナですか。
http://konton57.blog8.fc2.com/blog-entry-825.html
Posted by 混沌 at 2007年04月30日 03:16
おはようございます。

ウチにも洋種2種が我が物顔で威張っておりましたが、そろそろ終わりです。
今は、小さいアリアケスミレが芝生を占拠。

研究室に来るとお勉強になります・・・(笑い)。
Posted by nakamura at 2007年04月30日 08:01
混沌さん、こんばんは。
プリケアナ 咲いてましたか。
はい、混沌さんのブログの記事も見てみました。
うん、確かに…。

ついでに、4/8の記事の方のはパピリオナケアですね。
ごっつくなる根っこもバッチリ写ってます。

web検索中に虫好きさん達が、
外来のスミレが殖えてしまうのはゆゆしき問題だけれど、
ツマグロヒョウモンのご馳走が殖えるのは良いことだって
話している記事も見かけました。

アリが運ぶとは思えないようなところに咲いているけど、
人が蒔くでも無さそうで…
それじゃあ、どうやってここへ来たのかな?
不思議だけれど、都会でもガンガン殖えてますよね、このスミレ。
まだまだ謎がいっぱい隠れていそうです。(^^)
Posted by はもよう at 2007年04月30日 23:39
nakamuraさん、こんばんは。
アリアケスミレってどんなのかな?って図鑑を見てみました。
可愛いピンクのスミレの写真が出てきました。
ををっ、こんなのが庭を占拠しているなら、OKではないかと…。(^^;)

「研究室」かどうかは解りませんが、ぼつぼつ勉強しています。
Posted by はもよう at 2007年04月30日 23:48
>ついでに、4/8の記事の方のはパピリオナケアですね。

やっぱりそうですか。くさいなとは思っていました。

身の回りの雑草の7〜8割は帰化植物なので、いまさら外来のスミレが増えても、もうどうでもいいような気がしています。

ツマグロヒョウモンは、もうそんなに増えなくてもいいです。現段階で、うちにすでにサナギが2つあります。
Posted by 混沌 at 2007年05月02日 00:53
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