でも、相変わらず蒸し暑いです。体調管理に十分注意しようっと。
記事の方は、今度は紫外線嫌いの草の葉の上に、影を落とす斜面の木々に目を向けて
みました。5/31の隣町。春に咲いたものは実になり、夏に咲くものはつぼみを用意する。

お花は地味でしたが、カエデ仲間のお約束プロペラ型の実を準備中のトウカエデ。
街路樹ではあまり見ない姿です。
隣町の公園に隣接した見晴台。お気に入りの観察スポット「北向きの斜面」のてっぺん
に大きなトウカエデが一本立っています。

小さい若木は街路樹として、都内育ちの私でも身近に感じるほど、よく利用されて
います。でも、街中の木はこまめに剪定されてお花を咲かせるほどには育ちません。
大木になると地味なお花とこんな感じのプロペラ型の実を付けるんですよ。
お花は地味でしたが、秋の紅葉はとっても見事です。
葉っぱはイロハカエデとは違って、葉の先が3つにしか別れません。
別名のサンカクセキ(セキは中国でカエデのこと)はそんなところから来ているのでしょうね。
春先に赤い花の穂を下げていたアカシデには「四手」のような実が下がり始めました。

神社のしめ縄などに下げる稲妻型の和紙の飾り…に似てますか?
園内ではアカマツの枝に去年と今年の松ぼっくりが並んでしました。

緑の大きいのが去年ので、赤っぽいのが今年受粉しためばな。
花の穂のように見えていたのはじつは本年枝で。
これからびっしり新芽を吹く予定です。
こちらはこれから花咲く予定のアカメガシワ。

これは小さなポンポンみたいなおばなが咲くオスの株かな。
メスの株の花の穂はもっと短いのでね。
北向きの斜面の端、「日陰の林」のムラサキシキブにもお花がちらほら。

今頃もっとたくさん咲いているだろうな。
反対側の端っこで見かけたこちらはたぶん、コムラサキ。

街中で見かけるお庭や鉢のコムラサキはもう満開ですものね。
今度見に行こう。
秋には綺麗な紫色の実になります。楽しみだな。
そういえばこの日はゼフィルスと呼ばれる初夏の一時期しか姿を現さない小型の蝶を
2種類見かけました。あとで写真をご紹介しますね。
それにしてもこの日はとっても良いお天気。雑木林は綺麗な新緑だし、見るもの全てが
輝いて見えました。

これは公園の裏口の谷。
いろんな形の木の葉が、光を求めて生い茂ります。

冬のうちは谷の底まで届いていた日の光が、この葉で遮られ夏の間は届かなくなります。
真夏の炎天下でも涼しいこの谷は、人も他の生き物も一息つけるオアシスになります。
北向きの斜面を更に進んで、春、泡立つように白い花を咲かせていたニワトコの大株の
前です。

たくさん咲いた花は、大急ぎで赤い実になります。
木の実が、秋に実るのばかりだったら、小鳥たちは飢えてしまいますよね。

初夏に実るニワトコの赤い実。小鳥たちが盛んに食べに来ます。

ほら、視界いっぱい大豊作。みんなで食べても食べきれないぞ。
この木の根元近くにあって、去年の秋、スズメバチに全滅させられちゃったけれど、
また、別の群れが住むようになったミツバチの巣からは、元気な羽音がしていました。
頑張れミツバチ、今度はスズメバチに見つからないようにね。
2014/ 6/ 5付 「木陰の赤い実」
2013/10/16付 「蔓の途中の実」