2014年06月20日

サイハイランの群落

今日は予報どおりに午前中晴れて気温が上がり、午後は雲が出て通り雨があり
ました。今日は出勤途中、オカトラノオが咲いているのを見かけました。近づけ
無い場所なので、写真にも撮れないけれど、身近に咲いてくれると良いな。
花だんでは色とりどりのユリが咲き始めました。夏の花、続々ですね。

でも、記事の方はまだ5/25のおさんぽから。今回はこの日、一番の発見。
サイハイランに群落を見ていただこうと思います。

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合戦の時、武将がふるった采配(さいはい)に似た花を咲かせる蘭の一種です。






サイハイラン(采配蘭)
ラン科サイハイラン属、やや薄暗い林床で見かける高さ30〜50cmの多年草。

花の色には変化が多く、紫色や緑色のお花まである。
胃の不調やヒビ、あかぎれにも効く薬草。
地中の菌と共生していると考えられ、長期栽培や移植は困難。
埼玉県千葉県では絶滅危惧U類。他の県でも準絶滅危惧種に指定されている。

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初めて出会ったのは、隣町の公園の雑木林の林床にある谷でした。

2012/ 5/30付 「采配蘭」

その年は、道路端の雑木林でも見かけました。でも、それきり。同じ場所で
同じ花を見ることはありませんでした。まあ、蘭などと言うものは発生の条件が
限られているものです。会えてラッキー、会えなくても当然と思っていました。

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ところが、「北向きの斜面」に面したお庭をお持ちの、とある山野草ファンの
おじさまに、斜面の奥の、ジャングルのようになった雑木林のそのまた奥に
サイハイランのそこそこ大きな群落があると教えていただきました。

私が公園内で見た株は、大群生地から飛んだタネが芽吹いたもののようです。

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その時は、冬でも葉っぱが出ているから、邪魔ものの少ない冬の間に見ておいで
とアドバイスも頂いたのに、ジャングルに分け入る勇気が無くて、
まだ見てないなあ…、見ないうちに5月になっちゃったなぁ…、もう咲いている
だろうなあ…と、

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まさに現地でそう思っているところへ、くだんのおじさまがおさんぽで通り
かかられました。
話はとんとんと進んで、おじさまが案内してくださることになりました。
もう、ラッキーとしか言いようがありません。迷わずお供することにしました。

ちなみに、おじさま、数年前に脳梗塞を患って半身がご不自由なんです。
リハビリを兼ねてのおさんぽに、元よりの山野草好きが加わって、めきめき
回復、とうとう道無き道をたどって新しい山野草を探しに行かれるようになった
そうです。
ちなみにこのおじさま、野に生えている草を抜いたりはなさいません。
野にあるものを、そのまま愛でるために草むらに分け入るタイプです(^m^)。


半身が動かないとは思えないおじさまの後に続いて、斜面を登り、枝をくぐって
更にその奥へ。斜面を管理する人や、職人さんくらいしか通らない獣道をたどって
いくと、あっという間に第一群落。

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いろんな葉っぱが茂る中に、ちょっと渋めのピンク色。
丸で囲った部分を拡大すると…

ほら、あそこに咲いてますよとおじさま。おお、久しぶり!サイハイラン!

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うわぁ、立派な群落だわ。

ほらあっちにも。

それからこっちにも。 

もうあと半歩進んで振り返ってみてください。

いや、サイハイランの群落は、雑木林のあっちこっちに点在しています。
それにしても、全部覚えていらっしゃるおじさまの 記憶の確かさに舌を巻きます。

ちょっと日陰が好きなんですよね。でも、あんまり暗くちゃダメなんですよね。

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倒木の下なんか、格好の生育地。ああ、たくさんの采配が振られています。
戦国武将がいっぱいだ。


お花にぐっと迫ってみましょう。

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細長く引き延ばされたような形ですが、カトレアにも通じるデザインでしょう。
お花ひとつを取り上げてみれば、蘭なんですよ。
上から見たお花のガク(萼)片と側花弁。

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それにしても、どうしてこんなに細長くしてみようと思ったのかしら?

省スペースの限界に挑戦したのかしら?

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横から見ると、赤紫色の入った唇弁がよく見えます。
ひとつの穂に咲くのは10〜20。ふさふさして見えますよね。


お花の色には変化が多いと言うことですが、ここのあったのは色素の濃いのと…

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薄いの。

それから、この緑色っぽいのは…つぼみ。

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緑色のつぼみに始まって、赤く咲いて、白っぽく色褪せていくのかもしれません。

その辺のところは、よく解らないんですよね。機会があったらまた、観察して
確認したいです。


初見のお花は、咲いたあとの若い実まで見て、写真を残しています。

2012/ 6/26付 「オオバジャノヒゲの花」

まあ、そのあと見失っちゃったのですが…(^^A)

今回は日陰で十分に熟した実の殻を見かけました。前の年のものかもしれません。

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ただ、ちょっとくらい場所で、ちゃんとピントがあって無くて、中にタネがあった
のかどうかも見て来なくって、観察不足でした。次回頑張ります。
でも、検索したら熟した実はこんな形でしたし、タネは糸くずみたいに小さいタネ
だそうです。次回は、ちゃんと見られると良いな。


それにしても素敵ですよね。ジャングルみたいな林の奥に点在するサイハイラン。

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各地で数を減らしているそうです。
お山で見かけても、持って帰っちゃいけません。
山野草のお店で買っても、栽培方法が確立していないので、すぐに枯れちゃいます。
サイハイランが生えたくなる環境を守ってください。
そして、この景色を山野草ファンの皆様と分かち合いたいです。

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独り占めしないでね。にわか山野草ファンですが、私からもお願いします。(^人^)



もう一カ所、とっておきと言って、公園内の秘密の場所も教えていただきました。

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うふふ。写真だけじゃ解りませんが、公園の中の人通りのある場所にも咲いて
いました。ここなら 道無き道をたどらなくてもお花が眺められます。
末永くそこで咲いててね。でも、悪い人にだけは見つからないでね。



おじさまに案内していただいて、この日は、じつにたくさんのサイハイランを見る
ことが出来ました。(〃▽〃)〜♪ でも、誰にも教えてあげないんだ。
また来年も咲いてね。ヤブかき分けてこっそりと、会いに来るからね。



次の記事も5/25のおさんぽから。ふわふわの綿毛特集の予定です。


posted by はもよう at 22:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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