日が暮れる頃から小雨がぱらついてます、うちのほう。
さて、先週見てきた「北向き斜面」。今日の記事、ひとつめは
カタクリ自生地の今の様子をご紹介です。

にわかカメラマン達にいっぱい写真を撮られた後に、
今年のカタクリのお花の季節は終了しました。
あとには三角形の実が残り、最後の大仕事。種蒔きの準備に入っています。
カタクリの大きな葉っぱの向こうには、
ヤマジノホトトギスの油点もようの葉っぱが2枚並んで見えてます。
アケビの蔓がはい、羊歯が葉を広げ…
カタクリの葉がとろけるように姿を消す頃には、もう、みんな、
たくさんの葉っぱ達に覆い隠されていることでしょう。
少し足を伸ばして、秋にユウガギクなどを眺めた方へ行ってみました。
さすがに野菊はありませんでしたが、ここのところよそ様のブログでよく見かける
特徴的な葉っぱが目に止まりました。葉っぱのそばには…あれれ?

ニリンソウですよ。あらま、こんな所に咲いていたとはつゆ知らず。
たった一輪だけの咲き残り。ヤエムグラ、ハコベ、カキドオシ…
周りを取り囲むのは繁って繁って何もかも飲み込んじゃうような草ばかり。
こんな所で会えるなんて。 あ〜あ、びっくりした。
でも、ここはカタクリ自生地。保護のためにロープが渡してあって、
近づくことは出来ません。
あーっ、憧れのニリンソウがすぐそこにあるのに〜。(じたばたじたばた)
確か、この斜面は去年、タツナミソウの仲間 の花を見かけた場所。

タツナミソウのお仲間も、何種類か有るんだけれど、
この花にも近づけなかったんですよね。だからこれ以上細かいことは
解らずじまいです。今回、探しましたが見つけられませんでした。
これから…だと良いな。
少し小戻りしてきて、また、カタクリの花後や
まだ咲いていたジロボウエンゴサクなんか眺めていたら…あれれ?
ニリンソウのびっくりがまだ覚めやらないうちに、

今度はイカリソウを発見!!
解ります?ジロボウさんと色は一緒でも形の違う花が咲いているでしょう?
ほらほら、草むらにカメラつっこんでお花のアップです。

今度は保護のロープの近くで、手の届く場所で咲いてました。良かった♪
透けるような紫、不思議な 4つに分かれる形の花。
この花の形が昔の碇のようだからイカリソウですよ。
…でもね、会えて嬉しいのはやまやまなんだけれど、
…何で今まで気付かなかったのかな?
この場所は、何度も何度も来ているし、カタクリの花も
ジロボウエンゴサクやムラサキケマンも何度も写真に撮っているし、
まだかなまだかな…って、なめるようにして地面を眺め回していた場所。
だのに、何で、今まで気付かなかったんだろう…?
おつむの中、ハテナでいっぱいにしつつ、さらに見ていくと…
あれれ〜? この花は、最近植え付けられたばかりだよ。
確かこれは…

………ヒゴスミレ…じゃなかったかな?
ヒゴスミレが植えられていたのは、カタクリの保護地域のロープのすぐそば、
ちょうど腕を伸ばして植え付けるのにぴったりなくらいの場所。
細い道の反対側は民家です。
庭先や玄関にお花をいっぱい育てている人がずら〜っと住んでいる場所です。
誰かがスミレの苗を買ってきて植えたんだね。
これまでにも、保護地域内にコスモスやビオラなんかが咲いていたけれど、
それはまだご愛敬として見過ごしてきたけれど、
なまじ中途半端に山野草なんか植えられちゃうと、観察する方としては
すっごく困るんだけどなぁ…。
自生の山野草に会えたと思ってぬか喜びしちゃうからさぁ…勘弁して欲しいなあ。
すると、今まで会えて喜んだ草花のうち、本当の自生種はどれだったんだろうって、
思っちゃうじゃないですか…。
あーぁ、何だかなぁ…。
ちょっとブルーな気分になりました。
あ、でも、ご紹介した草花のほとんどは自生種だと思います。
ただ、ヒゴスミレは間違いなく植えられたものです。
イカリソウは…ちょっと怪しい。あとは…もう無いことを祈るばかりです。(^^;)
ほんと、勘弁して欲しいわ。
今度はもう少し地味だけれど、しっかり自力で生きている草をご紹介しますね。