2007年04月10日

北向き斜面の花

ソメイヨシノも盛りを過ぎ、風がなくても花が散るようになりました。
今日は、
日曜日に会いに行って来た「隣町の公園裏の北向きの斜面」の花を
ご紹介します。

07_0410_kakidosi1.jpg

夏になれば、北向きの斜面一面に網の目のように茎を伸ばして
絡み合うカキドオシも、今はこんなに可憐な花をつけています。

今日ご紹介するのは毎度お馴染みのカタクリ、ジロボウエンゴサク、
ムラサキケマン、セリバヒエンソウなどなど…、
草の花を中心にご紹介です。

シソ科の花はどこか似ていますが、カキドオシはその中では異色の横広がり。

07_0410_kakidosi2.jpg

下の花びらの斑点模様はここに蜜がありますよという印(花蜜標識)なんですって。
で、やって来た虫が蜜を求めてもぐり込むと、上の花びらに付いている雄しべの
花粉が背中にべったりくっつく…と、そういう仕組みの花なんだそうです。
よくできてますねぇ。



「北向き斜面」の主役と言えばカタクリなんですが、さすがにもう、
大半は終わってました。
でもね、まぁ、良いんですよ。去年しこたま撮りましたもの。

だから、カタクリの群生地に他にどんな花が咲いているのか見えるように…
ちょっと離れて撮ってみると…あれれ?

07_0410_katakuri.jpg

この丸っこいの蕗(フキ)の葉ですよねぇ。
…ってことは、ここでもフキノトウが見られたのかな?
キョロキョロ見回していたら…おぉっ、ここにみっけ!!

07_0410_fuki.jpg

でも、時機を逸してしまいました。まさに「トウが立つ」っていう感じ。
ちょっと遠くて、今年は良い写真が撮れなかったのが残念だけれど、
来年も探してみようと思いました。
フキノトウの花も、マクロで撮影すると面白い花なので、
近くで咲いてくれると嬉しいです。



「北向き斜面」のもう一つの主役は、ムラサキケマンです。

07_0410_m_kemanso1.jpg

一見、マメ科っぽい花ですが、ケシの仲間です。
ケシ科キケマン属の独特の形で、お仲間同士は見間違いそうなほどそっくりです。
種にはありさんが喜ぶ「エライオソーム」がついているそうです。

07_0410_m_kemanso2.jpg

春から夏にかけての短い期間に葉を広げ花を咲かせ、
大急ぎで種を作って、またすぐに休眠してしまう…。ムラサキケマンも
春の妖精「スプリングエフェメラル」のひとつなのだそうです。



でも、自分のお気に入りはジロボウエンゴサク。
桜の花びらが散り敷く中で、お気に入りの花に再会♪です(*^^*)

07_0410_jirobo_e1.jpg

ムラサキケマンが、少し赤っぽい紫の花だったのにに比べて、
ジロボウエンゴサクの花は楚々とした青っぽい紫。鈴しげでしょ。
お花の形をよく見ても、不思議な形ということしかわかりません。
これは少し赤っぽいジロボウさん。

07_0410_jirobo_e2.jpg

図鑑によればこれは内側2枚、外側2枚の計4枚の花びらで
できているそうです。

07_0410_joro_m_kema.jpg

花は良く似ていますが、ムラサキケマンとジロボウエンゴサクの
葉っぱは大きく違います。下の写真、中央に斜めの線を入れて
上半分がジロボウエンゴサクの、下半分はムラサキケマンの葉っぱです。



中国からの帰化植物だけれど、あんまりはびこらないし、
姿が良いので、結構大事にされているのはセリバヒエンソウ。

07_0410_s_hienso.jpg

こちらも、同属の仲間からは想像しにくい形のお花。
キンポウゲ科だっていうんですから、ちょっと驚きですよね。


で、キンポウゲ科のリュウキンカに似ていると思って
撮ってきたのはこのお花。

07_0410_h_ryukinka.jpg

カタクリ保護地の奥の方なので、これ以上近づけないんですけれど、
図鑑のリュウキンカは花びら(のように見える萼片)が
5〜6枚と書いてあるのに、この花は明らかに多すぎます。
web検索してみると「ヒメリュウキンカ」という園芸植物の写真が
一部似ているのですが、
この花、変化が多くて いまいち実態が掴めません。



去年と同じ花にたくさん再会しました。記事を書いた花も咲いてました。
いつもと変わらないようで居て、その実、変わりつつある「北向きの斜面」。
何があったのかはわかりませんが、
数カ所、こんな風に芝が貼られていました。

07_0410_siba.jpg

覆い被さる樹木の大半が切り払われたとしても、ここは所詮北向きの斜面。
お日様好きな芝が 生え栄えるとは思えませんが、
せっかくの観察スポットなのだから、そっとしておいて欲しいんですけれど…
今後はどうなるのかな?ちょっと不安です。


北向き斜面の写真、まだまだいっぱいあるんですよ。
今度は木の様子を中心にまたご紹介しますね。(^^)ノ”


ブログ内関連ページ:

カキドオシ、ムラサキケマン、ジロボウエンゴサク
2006/11/11付 「草もみじ」 秋の姿
2006/ 4/ 7付 「答え合わせ(野草の芽生えその後)」 同じ場所へもう一度
2006/ 3/ 7付 「野草の芽生え」 芽生えたての姿


カタクリ
2006/ 3/ 5付 「春の妖精」 新芽を出す前の雑木林、芽を出したばかりの姿。
2006/ 3/ 6付 「カタクリ(過去日記の引用)」去年とおととしの日記です。
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2006/ 3/23付 「カタクリの開花」桜にさきがけて、ほころび始めた花。
2006/ 4/ 7付 「カタクリ まとめ」この年に解ったこと


隣町の公園裏の北向きの斜面
2006/ 9/28付 「北向き斜面の秋の花」 
2006/ 7/12付 「北向きの斜面の花」 夏の様子
2006/ 5/30付 「ユキノシタの群落」 


posted by はもよう at 23:51| Comment(6) | TrackBack(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
近所の市民の森ではムラサキケマンとキランソウが勢力を張っていました。
私もジロボウエンゴサクが好きです。こちらは泉の森で見かけます。内外4枚の花弁になっているのですか。構造がいまいち分かりませんでした。
Posted by 横浜のおーちゃん at 2007年04月11日 09:05
おーちゃんさん、こんにちは。
ムラサキケマンとキランソウですか。
同じように紫色の花だけど、背の高いのと低いのと…ずいぶん違いますね。(^^;)

この手の花の構造は、気にはなるけど可愛そうで解剖までは出来ませんから、
毎年 よくわからないなぁと思ってきました。

でも、
キケマン属の花の構造と仕組みについては、
あの、ミズアオイ先生の↓「石川の植物」に詳しく出てましたよ。http://w2222.nsk.ne.jp/~mizuaoi/index.htm
いつもの通り、顕微鏡まで駆使した詳し〜い解説を是非、見てきて下さいませ。(^^)
Posted by はもよう at 2007年04月11日 15:28
先日自分が写真に撮っていた花は、セリバヒエンソウだったと、ひろし さんのブログで確認したばかりなので、名前が出てくるとなずいてしまいますね。
なんかまたひとつ物知りになった気分。
ムラサキケマンを見たいなあ。
Posted by ディック at 2007年04月11日 20:41
「北向き斜面」たくさんの種類の山野草があるのですね。どれほどの広さなのでしょうか。
リュウキンカは水辺の草ですよね。しばらく行っていない尾瀬で群生している様子を思い出します。
ここで私の名前を見つけてオッ!
ディックさんのBlogでは、はもようさんから「オオバベニカシワ」を教えてもらっていましたよね。Blogの輪ですね。
Posted by ひろし at 2007年04月11日 21:52
ディックさん、こんばんは。
セリバヒエンソウは、まだ、載っている図鑑が少ないですから、
webの情報が頼りになります。
園芸種の飛燕草やデルフィニウムと近縁だそうです。

ムラサキケマンは、私もここで知るまでは憧れの山野草だったのですが、
意外にも、街中の駐車場の片隅のような場所にも生える事が解りました。
ディックさんのお家の方にだって、あるかもしれませんよ。
写真に撮るのが難しいお花で、だから尚のこと、ムキになったりします。(^^;)
会えると良いですね。
Posted by はもよう at 2007年04月11日 23:37
ひろしさん、こんばんは。

「北向き斜面」は…さて、どのくらいあるのかしら?
公園のフェンスから下の道までの斜面で、
立ち入り禁止なので、
そんなに広くはないけれど、人に荒らされてない場所です。
それでも、見られる山野草の数は年を追うごとに減っているような気がします。

そう、リュウキンカは水辺の花というのに、ここは斜面の上の方。
斜面の下なら少しは湿っぽいけれど…。
そして園芸種のヒメリュウキンカなら、水辺でなくても育つそうなので
「ヒメリュウキンカ」なのかな?と思っているところです。

教え、教えられ。
本当にblogの輪にはいつも助けていただいてます。(^v^)
感謝、感謝。
Posted by はもよう at 2007年04月11日 23:45
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