雲だけが厚く広がるお天気です、うちの方。なんか、はっきりしないなあ。
でも、記事の中は今日も晴天。暑いくらいの気温だった4/7、お気に入りの観察
スポット、隣町へ行っていろいろ撮ってきた写真シリーズ。2回目の今日は
公園を抜けた裏側の、北向きの斜面で咲いていたお花をまとめて御紹介します。
まずはコバノギボウシの芽。'うるい'と言う名で、山菜として食べる地域も
有るそうです。私も一度自然食屋さんで買って食べましたが、くせは無く
歯触りが良くて美味しかったです。

わらびみたいな羊歯の芽も写り込んでますね。でも、なに羊歯なのかな〜?
うきうき歩く北向きの斜面に面した小径。いつもなら午前中は、お日様が差して
こないのだけれど、まだ木の葉が少ないので木漏れ日が多くて明るい感じ。
地面に顔出したまだらの葉っぱは

ヤマジノホトトギス。
この日、盛んに咲いていたのはケシ科のムラサキケマン。

水弾きの良い葉っぱには前日まで降っていた雨か、自分で吸い上げて余った水分か
ちっちゃい水玉がいっぱい付いてます。

あちこちに付いた水玉が、斜めに差し込んできたお日様の光を受けて 虹色に
輝いちゃってます。奇麗だなあ。
斜面にはそろそろ終わりのユリ科のカタクリの花。

保護地の外のぽつんと離れて咲いた株。
花びらの先がもう傷んでいます。
ご一緒するのはフキの一群。

もうフキノトウとは言わせないよ。
そうですね、終わったお花とフキの葉っぱ。童話に出てきた小さい人、
コロボックルが隠れていそうな茂みです。
小径をさらに進むと今度は、斜面を覆うように広がるユキノシタの葉っぱ。
葉っぱによっては赤みを帯びたりして、じっと寒さをこらえていたけれど、
いよいよ、初夏の開花に向けて動き出したね。

赤い匍匐枝を伸ばしてせっせせっせと、毛深くて丸い葉っぱでどこまでも、
領土拡大中。広がってます。
カタクリを保護しているロープの中では最終組が開花中。

これが最後の晴れ姿。はい、ちゃんと撮らせていただきました。
このあと本格的な夏が来る前に、↓こんな実を付け、

タネはアリさんに託して枯れ葉も残さずに、とろけて消えてしまう予定です。
春の妖精「スプリング・エフェメラル」の一員。何とも神秘的なお花です。
あ、ムラサキケマンも、お仲間ですよ。
カタクリ保護地のはずれには、もう一種類の 春の妖精が咲いてくれます。
こちらは誰も保護してくれないので、ロープからは遠いし、まわりじゅう草の葉
だらけで見通しは最悪。
その上、真っ白なお花は、普通に撮るとハレーションが起きちゃって、うまく写り
ません。

それでも、どんなに四苦八苦しても撮りたいお花が、キンポウゲ科のニリンソウ。
今年も咲いてくれました。
もっと株が増えてくれるように、かなり前から(>人<)願っているんですけれど、
あんまり増えませんねえ。頑張れ〜。
カタクリと隣り合わせに咲いていたとしても、有る意味、カタクリよりも
頑張って撮ろうとするのは、このジロボウエンゴサク。
同じケシ科のムラサキケマンに似ているけれど、もっと楚々としたお花です。

これも遠くで群生しているのよねえ。
近くで咲いてくれる株を探して、あちこち歩きます。
数が少ないので、結構大変なんですよ。やっと見つけてパチリ、

へんてこな花の形ですよね。でも好きなんだあ。今年も撮れて嬉しいな。
今日、ご紹介したうち、ムラサキケマン、カタクリ、ニリンソウ、ジロボウ
エンゴサクはみんな、春から夏にかけてしか活動しない春の妖精
「スプリング・エフェメラル」のお仲間です。他には福寿草とか。
みんなみんな、人が作り出した雑木林という環境を上手に利用している
ちゃっかりさんでもあるんです。気に入っていただいたなら、今後とも
末永くお付き合いいただきたいものですよねえ。
また、来年会いに来るね。(^^*)元気に咲いてね。
さて、次はきっと、木の花だな。