来ました。あんなに暑かった夏…本当に終わっちゃったんですね。←今更?
長く枝に残っていた金木犀の花も昨日の雨であらかた散ったようです。
今日の写真はそろそろ姿を見せるようになった渡り鳥、カモさん達。

一番乗りはマガモの群れ。
デコイでおなじみこのカラーリング。

緑の頭、黄色いクチバシ、白い首輪、茶色の胸。
カモの中のカモ、マガモのオスです。
マガモのメスはこんな風。

地味めの茶色い体にオレンジルージュ。
あ、写っていないけれど、マガモのあんよはオスメス共に鮮やかなオレンジ
色です。
こっちの、いろんな要素が混じり合ったのはたぶん、交雑種のマルガモ(仮称)。

一年中、公園の池に住んでいるカルガモととある冬にやってきたマガモとの
間に出来た子。またはその子同志の間に出来た子達。
水際が好きなカツラの木。

葉っぱが黄色くなってきました。
生乾きの落ち葉からは砂糖醤油を焦がしたような甘い香りがします。
一週間後、カモさん達の数が増えていました。
マガモのカップルと…

黒っぽいクチバシのカモさんは…オナガガモ。

あら、地味だなあ、メスばっかりかな?
いえいえ、違います。
黒っぽいクチバシのカモさんには ↓ 羽根の模様が違う二種類がいますでしょ。

向かって←左がオスで 右→がメスです。
図鑑に載っているのは、(特にオスは)結婚のお申し込み用におめかしした姿。
でも、普段はもうちょっと地味な姿をしています。
このいわば普段着状態のことを「エクリプス」と呼びます。月食や日食の時
にも使われる言葉で、輝きを失っている状態を表すそうです。
こちらはちょっと着替えが進んでいるオスのオナガガモ。

いつものお洒落なフォーマルウエアにだいぶ近づいてきましたね。
羽が地味でも、クチバシの横のブルーグレーの部分だけは変わらないので、
よく見ればオスとメスを見分けることが出来ますよ。
そしてこちらはメスです。全体的に茶色くて、羽根の模様は楕円の繰り返し
の様に見えます。

地味だけど、優しげで可愛らしい柄だと思うんですよね。
マガモやカルガモと比べると、一回り小さいことでも見分けられますよ。
一年中いるカルガモに、早めに到着したマガモと一足遅れのオナガガモ。
冬のカモさんシーズンの幕開けです。

これから、春が来るまで池はいろんなカモさん達で賑やかです。
池の周りの草むらもだんだん色付いてきました。

初夏から咲いていたイヌタデも、秋の訪れを感じて草もみじ。
ここよりずっと寒い国から飛んできた、旅のカモさん達のお着替えが済んだら
また、ご紹介しますね。