2006年12月13日

冬のタンポポ

昨日は弱い雨が降ったりやんだりのお天気になりました。
開けて今日は、朝から気持ちよく晴れました。まぁ、もっとも、
お天気は下り坂で、夕方からはまたくずれるそうです。

このくらいの方が霜が降りなくて、植物たちはほっとしているのかも
しれません。
相変わらずおさんぽには行かれませんので、先月の写真をご紹介です。
11月30日、道ばたで咲いていたタンポポです。

06_1213_tanpopo1.jpg




タンポポには大きく分けて2種類あるのは、有名ですね。
古くからあった在来種のタンポポと、西洋から入ってきた外来種のタンポポ。

在来種のタンポポが、春にしか花をつけないのと違い、
外来種のタンポポの花期は長く、一年中咲いているという感じがします。

06_1213_tanpopo2.jpg

しかも、外来種のタンポポは自家受粉も可能なので、単独でも、
虫に花粉を運んでもらえなくても、種を作ることが出来ます。
外来種のタンポポしかないような都会の人は、
枯れた野原に こんな綿毛が立っていても、なんの疑問も持たないでしょう。

06_1213_tanpopo3.jpg

これは綿毛をたてていた株の別の花です。
4cmほど有り、こんなに寒くなっても尚、
普通サイズより大きくてたくましい花をつけていたことが解ります。

06_1213_tanpopo4.jpg

花の下のガク(萼)のようなもの総苞片(そうぼうへん)が華やかに
反り返っているのが、外来種の印です。




私も元は都会育ち。タンポポは外来種のものとしか馴染みが無く、
いつ花を見てもあまり驚かないのですが、この日は少し事情が違いました。

一枚目の写真の株の花の横顔、拡大です。
花の下のガク(萼)のようなもの総苞片(そうぼうへん)が反り返っていません。
形としては、在来種のカントウタンポポの姿によく似ています。

06_1213_tanpopo5.jpg

今まで見てきた スミレやユキヤナギの返り咲きなら、時々あることですが、
この返り咲きには不安が漂います。



わたしが住んでいる街には、昔ながらのカントウタンポポが咲く場所が
いくつかあるんです。ここもその一つ。

引っ越してきて、初めて見つけたときには感動しましたし、
毎年、春になると、カントウタンポポがちゃんと咲いているのかどうか、
ついつい、目で追ってしまうと言う入れ込みようで、ずっと見てきました。
遠くからでも見分けられるほど、結構たくさんのタンポポを見てきたんですよ。

でも、今まで、冬に咲いたカントウタンポポを見たことはなかったんです。
春 以外の季節に咲いているのは外来種のセイヨウタンポポ。
花をめくってみると、ガク(萼)が反り返っているものばかりでした。



で、何が不安かというと、この間 読んだ本の中に、
外来種と在来種のタンポポが自然交配して、雑種が出来ていることと、
普通、雑種は種を作れないのですが、外来種のタンポポの
自家受粉できるという性質を生かして、雑種の種がどんどん広がっていると言う話を
読んだばかりだったのです。

ただでさえ、繁殖能力に劣る在来種はその数を減らしているというのに、
純粋な外来種と、雑種に追われて、ますます少なくなるんじゃないかと 
とっても不安になったんです。

その実例の目撃 第一号なのかもしれません。

せっかく出会えたカントウタンポポだったのに、仮面をかぶった偽物だったらイヤですよ。
カントウタンポポの返り咲きなんでしょうか、違うんでしょうか?
ドキドキ 不安な 冬のタンポポです。


posted by はもよう at 12:08| Comment(14) | TrackBack(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
去年の秋にカントウタンポポと思われるものがたくさん咲いていました。
http://blog.goo.ne.jp/since2600/e/37f9e6648dd253bc3b654a973d5d20b1
その同じ場所で今年は見ることが出来ませんでした。去年のが返り咲きだったのか、仮面だったのかはよく分かりません。
Posted by 横浜のおーちゃん at 2006年12月13日 19:18
私の「枯野の花」シリーズでもタンポポが出演しています。田んぼまわりで黄色い花がいくつも見られますが、品種の確認を忘れていました。
今シーズンの課題として、至急確認作業に励むことにしますね。
Posted by ひろし at 2006年12月13日 20:46
おーちゃんさん、こんばんは。
去年の記事、見せていただきました。

う〜ん、まず、写真のいくつかは とってもブタナっぽいです。
綿毛の写真が一番ブタナっぽいのですが、
花の下の茎が、用もないのに細すぎるし、長すぎます。
つぼみが細くて妙に、ブタナっぽいです。
タンポポの茎は中空で、白い柔らかい毛がいっぱい生えているのに、
写真のタンポポの茎の質感は、細くて身が詰まっていそうで毛深くなくて固そうです。
タンポポっぽい葉っぱが一枚も写っていないのも
気にかかるところです。

それでも間違いなくタンポポでしたら、
あんな感じのガクは、東海タンポポ(ヒロハタンポポ)の方が似ています。
関西ほどではないけれどスマートなんですよ、東海は。
また、見かけることがあったら、比べてみてくださいね。(^^)

カントウは上の写真のごとく、ちょっとゴツいんです。
それで、蝦夷タンポポになると丸っこいんですよ〜。
そんな風に地域の個性が豊かな在来種が無くなっちゃったらイヤですよね。
何とかならないのかな…。
Posted by はもよう at 2006年12月13日 22:22
ひろしさん、こんばんは。
ああ、「枯れ野の花」シリーズにタンポポが入ってましたよね。
ひろしさんのところのも西洋だなと思った覚えがあります。
真ん中に移っているつぼみ(花後かな?)の周りに
衿飾りみたいなピラピラが見えてたから。

カントウタンポポはね、素朴で大らかで陽気なんですよ。←身びいき
ちょっとあか抜けないけど、明るくて気だての良い娘って感じの花なんです。

雑種の件はまた、専門家さん達の間で話題になると思います。
しばらくは、専門家さん達の研究を注意深く見守りたいです。
Posted by はもよう at 2006年12月13日 22:32
こんばんは。
タンポポも、外圧には弱いようです(笑い)。

日本の在来種と言っても、ほとんどが外来種ではないかと感じます。日本発の種こそが本来の在来種ですが、少ないのではないかと・・・。
人種と同じで、同化し、さらに強い種になるのかも知れませんです。ただ、少数民族を軽視するような文化はごめんですが・・・。
はもよう研究室で偉そうに言っております、恐縮です。
Posted by nakamura at 2006年12月14日 21:41
nakamuraさん、こんばんは。
そうですね、人間さえ、元を正せば外来種…らしいですし、
あんまり国粋主義に走るのもどうかとは思います。(^^;)

本を注意深く読んでいくと、外来のタンポポのひとつひとつの種は弱く、
自然環境がしっかりしていて、他の野草が元気に生えているところでは
芽を出せないそうです。

つまり、外来タンポポをはびこらせているのは、結局は、
環境を破壊したままにしておいた人間のせいなんですよね。
他の生き物サン達に申し訳ないので、ほじくり返したり、刈り取っちゃったあとは
ちゃんと直しておいて欲しいものです。

同化して強い種になって…、
雑種ばかりで種族間の遺伝子交換が出来なくて…
う〜ん、やっぱりあんまり良い未来を想像できません。(−”−)
がんばれ、たんほぽ。
Posted by はもよう at 2006年12月14日 23:06
ありがとうございます。
ブタナか東海タンポポですか。
ブタナは一本の茎に複数の花がつくとのことで、タンポポの仲間と思っていました。
同じ場所で今度咲いたら、きちんと観察してみます。
Posted by 横浜のおーちゃん at 2006年12月15日 11:41
おーちゃんさん、こんにちは。
スミマセン、差し出がましいことを言って。(^^;)
ブタナも好きで良く見るんですよ。
春に咲く花だけれど、秋にも、普通の顔して咲きますよね、ブタナちゃん。

まぁ、写真で鑑定できるほど詳しいのかというと、疑問の残る私の目利きですから、
全然違うのかもしれませんが、(←おいおい)
また、見かけたら、よく観察してみてくださいね。

東海タンポポ、うちの見分け図鑑の説明だと、
総苞片の外側が他の種類よりずっとギザギザしているのだそうです。
Posted by はもよう at 2006年12月15日 13:12
ふうむ、そのうち日本にもどんどん外国人がはい
ってきて交配が進み、日本人は雑種化していくのかなあとか、どうも余計なことまで考えてしまいます。
Posted by ディック at 2006年12月15日 20:13
ディックさん、こんばんは。
人間はねぇ、交雑した方が良いんじゃないかと思いますよ。
いろんな立場の人が身近になって、理解が進めば、
簡単には喧嘩しなくなって…それはそれで良いような。(^^;)

それに昔から日本に住んでいたのはアイヌの人のほうであって、
今、日本にいる人の祖先のほとんどは
朝鮮半島から来た渡来人だって話を聞いたような気もしますし。

でも、植物や動物たちは自分の意思で交雑したい訳じゃ無いから、
やっぱり、種の多様性は守れたらいいなと思います。
Posted by はもよう at 2006年12月16日 00:00
また、こんばんは。
日本人は、南方系も入っておりますから雑種の典型ではないかと思います。ヨ-ロッパも威張っておりますが、ほとんどが雑種です。
本当に威張れるのはアフリカかも・・・(笑い)。
地理地形が人種を作る、それが自然なのかも知れないと思うわけです。

考えていくと、全ての地球人が雑種でした!!(笑い)。
植物も同じでした・・・???。
Posted by nakamura at 2006年12月16日 21:37
はもようさん、こんばんは。
今年も年末が来ようとしています。
昨日今日とこりずに野の花を求めて田のあぜなどをウロウロしてきました。
けっこういろいろと咲いていましたよ。
キツネアザミが咲いているのを見つけたときには驚きましたが…。

それにしてもセイヨウタンポポと在来種のタンポポの雑種が出てきているなんて…私としては見分けがつくかどうかも心配です(笑)
冬でも咲いている在来種のタンポポ、温暖化も影響しているのでしょうね。
Posted by moto at 2006年12月17日 17:37
nakamuraさん、こんばんは。
すっかり遅くなっちゃってごめんなさい。

ふふ、ヒトは雑種でも良いですよね。少しはましになるかもしれないし(^^;)。

でも、少数民族と呼ばれる人たちはどう考えているのかなとも思います。
例えば、アイヌの人とかね。
多数派のおごった考えにならないように気をつけたいなとも思う、今日この頃です。

植物に限らず、いろんな外来種の問題は、
人が安直に攪乱している部分があるので、その点だけには、注意して見ていきたいと思っています。
ヒト以外の生き物から、迷惑がられない人になりたいんですよね、私。
難しいですけど(^^;)。
Posted by はもよう at 2006年12月22日 00:33
motoさん、こんばんは。
お返事遅れてごめんなさい。

なんですか、今年は妙に、冬が始まったばかりというのに、
春の花を良く見ますね。
あんまり冷え込まないためでしょうか。
咲いているのは嬉しいような、
嬉しがってちゃいけないのかなと戸惑うような…
なんとも不思議な12月です。
キツネアザミも咲いていたんですか?!へえ〜。

もう少しだけ冷え込んで、霜の写真くらい撮れたらいいのにななんて、
勝手なことを考えたりしています、私。(苦笑)

雑種の見分け方、もう少し余裕が出来たら調べてみたいです。
でもまた、新聞の記事か何かに ならないかな(’’?)なんて、
他力本願も忘れてません。(へへっ)
Posted by はもよう at 2006年12月22日 00:43
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