いやあ、暑いですねえ。今朝は早起きしてベランダいっぱいに洗濯物を干して、朝飯前に
いつもの公園へおさんぽに行ってきました。暑かったですよぉ。それでもちょこっとだけ
走って、ぼちぼち歩いて、写真も少し撮りました。そのあとは家で、扇風機と一緒に
静かに過ごしました(^^A)。家の中にいても熱中症になりかねない気温です。水分補給に
注意したり、風通しを良くしたり、いや、無理せず、弱くて良いから冷房してください。
除湿より冷房の方が節電になるそうですよ。賢く上手に暑さをやり過ごしましょうねえ。
さて、今日の記事は夏休み一日目の7/21に隣町へ行ったときの写真。
まずはいつもあまり目をやらない道ばたの、ありふれすぎてつまんない草などを(^^;)。

ね、今、日本全国どこにでも生えているでしょう。
キク科ムカシヨモギ属のお仲間か、セイタカアワダチソウか、ヒメジョオンか…
まあ、そんなところですよ。
いつもは木を見上げたり、つる草の葉っぱをひっぱたりめくったりしている道。
反対側の、車が行き交う道路っ端は、あんまり興味が持てない ありふれた草が並んでいます。
でも、今回カメラを向けてみたのは、ふと、子どもたちが小学生だった頃のとあるエピソードを
思い出したから。まさに夏休み一日目でしたし。
うちの子達の小学生時代といえば、ゆとり教育に移行し始めた頃。
やたらに自主性自主性って言って、調べ学習や班行動をとらせたがったけれど、そういう事って
それ以前の基礎が出来ていてこそ効果が出るわけで、本気でやろうとしたら、今までした来た
何倍もの手間がかかる取り組みだったのだけれど、まあ、今、やいのやいの言われているような
結果になっちゃったわけですよ。理想は良かったけれど、無理だったのよね。
そんな学校での、植物好きとしては忘れられないエピソードが、貼り出された調べ学習の成果、
その辺の雑草を貼り付けて「ムギ」って書いてあったこと。(-"-;)
先生は「調べましょう」とは言うけれど、調べた結果を云々しちゃいけない…んだったかな。
誤字脱字もそのまま、調べた結果が違っていてもそのまま。親としてはかなりの危機感を感じ
ましたよ。
もしもね、夏休みの自由研究で、身近な自然に興味を持った小学生が 検索でやって来たら、
ありふれた草の名前の調べ方を この辺に紹介しておいても良いかななんて。ちょこっと
思ったんですよ。
一列に並んで、なんの特徴もなく見えるこの草たちだけれど、夏休みが終わる頃には
もうちょっと姿が変わっているんだよ。
茎の途中から枝分かれしたり…

もしも子どもの背丈より低くて、先がほうきのように枝分かれして、お花をよく見たら
白い花びらみたいなのが付いていたら、それはヒメムカシヨモギって言う草だよ。

北アメリカがふるさとの帰化植物。
明治維新の頃、見られるようになったからゴイシンソウ(御維新草)、線路づたいに広まったから
鉄道草なんて呼ばれたんだ。
そっくりでも花びらが見られなかったら、アレチノギクの仲間だよ。
もともとは南アメリカの草で、最初に、背丈50cmくらいにしかならない 小さい仲間が
やって来て アレチノギクって呼ばれたよ。

でも、あとから大人の背丈くらいあるオオアレチノギクって言うのが広まったら、あまり
見られなくなっちゃった。
オオアレチノギクのお花は先がすぼまっていて、花びらはなくて、咲いたかどうだか
迷っているうちに綿毛になっちゃうよ。
道路のそばのでは他に、アカザ科のアカザの色違い、

シロザが葉っぱを広げたり…。
道ばたの草だけれど、お仲間には、野菜のほうれん草も入っている。戦争中、食べ物が
手に入らなかったときには、この葉っぱも食べたそうだよ。
秋にトゲトゲの実が付くセンダングサの仲間も葉っぱを広げるよ。

花びらが目立つのがセンダングサで、付いていないのがコセンダングサだけど、このあたりは
コセンダングサの方が多いよ。
そういえば草むらに、猫じゃらしも目立って来るよね。春にはなかったんだよ、気づいてた?

図鑑の名前はエノコログサ。犬のしっぽ草って言うくらいの意味さ。
エノコログサの仲間にもいろいろあって、花の穂が大きいの小さいの、赤っぽいの黄色っぽいの
それぞれに名前が付いているよ。
道ばたでよく見かける草たち。白いのはヒメジョオンの花で、

右の方にあるのはコセンダングサ。
夏休みが終わる頃、一足先に秋らしい姿になるオオニシキソウも茎を伸ばし始めていたよ。

小判みたいな形の葉っぱを茎の両側に並べて、風にゆらゆら揺れるよ。
変わった仕組みの花が咲くトウダイグサ科の仲間だよ。
夕方から元気になるのはマツヨイグサの黄色い花。仲間はいくつか有るけれどみんな
南北のアメリカからやって来た帰化植物。アカバナ科マツヨイグサ属の仲間だよ。

花はみんな似ているけれど、大きさや咲き方が違うんだ。
今、一番数が多いのはメマツヨイグサ。

黄色い花は 少ない光の中でも目立って、夜に活動する虫を呼ぶよ。
昔は温室の雑草だった コミカンソウも最近数を増やしているよ。

変わり者ぞろいのトウダイグサ科の小さな草だよ。

マメ科の葉っぱに似ているけれど、葉っぱの下に、お花を並べて、あとで、とっても
小さなミカンみたいなオレンジ色の実をつけるよ。
翌週もう一度行ってお花を撮ってきたよ。

とっても小さいのに、ちゃんとお花の形をしているよ。
今残っているのはおしべばっかりのおばなで、めばなは若い実になっちゃっていたよ。
温室の雑草が、普通に道ばたで育っちゃうんだから、最近の夏が暑すぎだって分かるよね。
夏休みは始まったばかり。どこか一箇所決めて、ひと月半の定点観察をしたら、それはそれで
面白い夏休みの自由研究になると思うんだけれど、最近、生き物と関わる事を面白いと思う
子どもが減ってるような気がします。虫取り少年に出くわす率も下がっているし…。
虫の興味がないようじゃ、草花なんてもっと…よねえ。(^^;)
携帯とゲーム機をおいて、野山へ飛び出せ子どもたち。面白いことが待ってるよ。
さて、おばさんはそろそろご飯作ってこよ…。