撮ってきた写真から。8回目の今日はちょこっと視線を変えて樹皮の様子などにも
目配りしながら、ご紹介してみます。

一面の落ち葉ですね。これは前の記事でご紹介した、ジェントルマンなイチョウを
ケヤキの幹越しに見ている所。樹皮も見たかったけれど枝の陰も面白いなあ…と
気の多い写真です。(^^;)
ケヤキの樹皮は灰色っぽくて、大体なめらか。途中に小さな皮目というぽつぽつが
有って、老木になってくると一部がはがれて、雲の形のようになります。

葉っぱはいろんな色に染まりますが、このケヤキは赤っぽく染まりました。綺麗ですね。
同じニレ科のこちらはムクノキ。幹に走る 赤っぽい縦縞模様がポイントです。

葉っぱは黄色く染まります。この時期、枝先に黒い実が残っていることもあります。
根っこは地上部分が平たく発達して、板のようになることもしばしば。

板根(ばんこん)って言うんだそうです。
もう一種のニレ科のお仲間、エノキはこんな風。

木の立ち姿(樹形)や葉っぱの様子は、そっくりだって言われることもある
…私にはそうは思えないんですけどねえ…ムクノキとエノキですが、
根っこ近くの樹皮が、象さんの足みたいにしわしわしていたら、エノキです。
樹皮には縦縞もなく、灰色でザラザラしています。

あ、そう言えば、樹皮がザラザラのエノキの落ち葉は すべすべですが、
樹皮が縦縞で、どちらかと言えばなめらかな ムクノキの落ち葉は、
紙ヤスリの並みにザラザラです。
樹皮と落ち葉の手触りが 逆の組み合わせなんだなあ。面白いと思いませんか?
あ、私だけ?(^^a)
たくさんの落ち葉の中から、ムクとエノキを並べてみました。

どっちがどっちか…解るかなあ?
←左がエノキで 右がムクノキですよ。→
葉っぱで見分けるときには、柄の近くの葉脈の入り方の違いに注目です。
裏から見た方が解りやすいかな。
詳しい説明はHPにでてますので、見てみてくださいね。←横着
葉っぱまばらな写真ばっかりじゃなんだから、別の場所のまだ、葉っぱがたくさん
茂っていた株の写真も載せておきますね。
こちら ↓ はたくさんの細い幹が集まっているムクノキです。

こちら ↓ は公園でも一二を争うエノキの大木です。

もう半月も前の姿だから、今、葉っぱは残ってないかもねぇ。
ケヤキ、ムクノキ、エノキ…ニレ科の三兄弟も、どの木を見ても魅力的です。
1年いっぱい楽しませてもらいました。ゆっくり休んでね。
来年の春にまた会いましょう。