そう言えば、遅くまで頑張っていたセミの声がとうとう聞こえなくなりましたね。
赤とんぼは居たけれど、夏の間、公園の池をパトロールしていた大きいトンボも
見かけなくなりました。こうやって少しずつ、季節が移っていくんですねえ。
さて、キンモクセイやウスギモクセイを見に行ったのと同じ日に、他の木の実も
見てきました。我が街の秋の深まり具合を、木の実の色からみてみましょうか。

これはゴンズイの実。
ゴンズイ(権萃)は ミツバウツギ科ゴンズイ属の落葉高木。
落葉樹らしからぬつやつやの葉っぱ。

画面中央の赤い実がゴンズイです。
アップにするとこんな感じ。

外側の 赤い皮が開いて中から黒いタネがのぞきます。
画面上の方の小さい赤い実はサンショウ(山椒)の実。
サンショウだけ取り出すとこんな風。

小さいけれどやっぱり赤い皮が割れると中から黒いタネがのぞくんです。
黒いタネがあの、小粒でもぴりりと辛い山椒になるんです。
ふちに微かにギザギザのある丸っこい葉っぱに 可愛い丸い実が付いているのは
生け垣にもよく使われるイヌツゲです。

うっすら色付いて来ました。これからかなり黒っぽくなるまでもうちょっと
かかります。
シラカシの木の下にこぼれたどんぐりと落ち葉。

別名ヤナギガシと呼ばれる 柳の葉っぱみたいな細い葉っぱがポイント。
葉っぱの縁のギザギザは細かくて全体に付いています。
どんぐりは、輪っかを重ねたみたいなはかま(殻斗)をはいています。
そっくりさんのアラカシはどうかな?見に行ったら、ひとつも落ちてませんでした。
枝にはまだ成長途中みたいなドングリが付いていました。

すんなり細いというよりは、先の方だけ幅広の倒卵形で、葉っぱの先だけに
粗いギザギザが入っているのがアラカシ。

ふっくら丸くてしま模様が入っているけど、どんぐりじゃ見分けられないねえ。
葉っぱの形と周囲のギザギザが見分けポイントなんですが、今だけの違いは
シラカシどんぐりは散っても、アラカシどんぐりはまだ落ちていないという点。
どこまで有効か解りませんが、いつもおさんぽしている公園ではその点が違い
ましたね。
ツバキの実がはじけて中のタネがこぼれ出しました。

この間まで赤かったのにね。このあとは茶色く乾いていく一方なんですよね。
早いなあと思っておさんぽを続けていると、あらま、山茶花がもう咲いていました。
いつもの白い山茶花。

可愛いなあ…。でも、この花が咲くほど、秋が深まったんだね。
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