2011年07月18日

アオギリと南京ハゼ

いやぁ、なでしこジャパンのW杯優勝。良かったですね。2度リードされても
そのたび追いついて、レッドカードもらっても一人減ってもPK蹴られても、
延長戦でも決着が付かなくて最後のPK戦で勝っちゃうなんていう、とんでも
ない試合でした。相手チームにとっては、いやな相手だったでしょうねえ。
早朝にもかかわらず、あちこちの家から歓声が上がっていました。中継を見て
いた人、多かったみたいです。いろんな人に勇気を与えちゃったんじゃないかな。
選手と関係者の皆さん。おめでとうございます。

さて、そろそろ始めないと写真がみんな古くなってしまいます。これから数回に
分けて7/15に行ってきた隣町の公園と裏の北向きの斜面の写真をご紹介します。
まずは途中にあるアオギリと南京ハゼを見ていただきましょう。

11_0718_aogiri1.jpg

まずはアオギリ。
実り方が面白くて花から逐一、追いかけた年もありました。今なお花の盛り。
猛烈な数のお花が咲いて、大きなハナバチがブンブンうなっていました。





今まであんまり注目していなかったんですが、ここにはアオギリのそばに
南京ハゼが植えられて居るんですよ。

11_0718_n_haze_aogiri1.jpg

画面右がアオギリで、左がナンキンハゼです。
今回は2種を比べながら特徴をご紹介してみたいと思います。


まずは個々にお花見ていただきましょう。

アオギリ科アオギリ属の落葉高木、アオギリ。中国では梧桐と表し、
鳳凰が住むと言われる聖なる木です。


こちらアオギリの大きなお花の穂。満開です。

11_0718_aogiri2.jpg

ひとつひとつのお花が見えるまで拡大します。
赤っぽいのがめばなで、黄色っぽいのがおばなです。

11_0718_aogiri3.jpg

くるくる丸まっているのはガク(萼)です。黄色いおばなの真ん中にある
のは10数個の葯がくっついて一個にまとまっちゃっているもの。
赤いめばなの真ん中にはめしべとその下に後で実になる"子房"が付いて
居ます。受粉が済んだ後、ここがとってもユニークに変化するんですよ。

興味のある方は、記事の一番下にリンクを載せておきますので
専門家の先生のページでも良いし、私の観察結果でも良いので、見て
見てください。なかなか面白いですよ。




お隣はナンキンハゼ。
ナンキンハゼ(南京 黄櫨)中国原産、トウダイグサ科シラキ属。

三角形の葉っぱが可愛くて、秋の紅葉が綺麗で、たまに公園に植えられたり、
街路樹になったりしています。

大きな木を見上げると今こんな感じ。

11_0718_nankin_h1.jpg

この木ではお花まで見えないので、別の近所の木を代役に…。

はい、もうちょっと近くで見たナンキンハゼです。

11_0718_nankin_h2.jpg

葉っぱの透き間からヒモのようなものが下がっていますね。
あれがおばなの花の穂です。穂におしべが並んだような簡単な造りの
花です。

同じ木にめばなも付くはずだけれど、よく見えないので別の穂を…。
はい、 ↓ こちらがめしべがよく見える花の穂。あらま残念、おばなが
開いてないですね。でも、まあ、その方が解りやすいか。

11_0718_nankin_h3.jpg

弧を描いて長く伸びる花の穂の付け根に、糸くずみたいにくるっと、
ちょろっと 伸びているのがめしべの先。ガク(萼)も花びらもない
花です。
黄緑色のひらひらしたものは新芽です。これから大きくなる葉っぱ。


受粉すると緑のげんこつになって、熟す頃には黒くなり、中から白い
タネを出します。白いのは仮種皮で、蝋が採れるそうです。



今咲いているお花を比べてみましたが、今回特別に気づいちゃったのが
足元の幼樹です。

可愛いなあ。これもしかしてアオギリの芽かなあ?でも、ナンキンハゼの
葉っぱにも似てるかなぁ。まよったので、大人の葉っぱと見比べてみました。


こんども 右がアオギリで、左がナンキンハゼです。

11_0718_n_haze_aogiri2.jpg

次に足元の幼樹の葉をひっくり返してみます。

11_0718_n_haze_aogiri3.jpg

ふうむ、なるほど…。


葉っぱの形は、芽生えてすぐだとどっちも同じようですが、葉裏の葉脈の
入り方が違いましたね。

アオギリとナンキンハゼの幼樹確認です。

11_0718_n_haze_aogiri4.jpg

ナンキンハゼはあんまり変わらないけれど、アオギリの双葉があまりにも
可愛くて気に入っちゃいました。

大きくなる木のはじめの一歩。タネから芽を出して間もない赤ちゃんの木。
どんなに大きな木だって、この姿から始めたんですね。
芽を出したからって、大きな木になれる訳じゃないけれど、覚えておこう、
この姿…と思いました。

アオギリとナンキンハゼ、また見に来るね。





ブログ内関連ページ:

2011/ 5/17付 「アオギリの新芽とイスノキ」
2010/ 7/14付 「夏の木の花、さらに」

2009/11/ 9付 「南京ハゼとハゼノキ」
2005/11/ 7付 「ナンキンハゼ」 基本情報




アオギリの実り方について

参考ページ
「白岩先生の植物教室」 四季に生きる草木と昆虫
表紙
「アオギリ」
◎見てびっくりのアオギリの実り方。是非一度ご覧下さい。


ミズアオイ先生の「石川の植物」
表紙
「取材日誌 2004年版」
◎2004/7/11に おしべの葯の様子、2004/7/17に 若い実の様子が載っています。
 盛りだくさんなので 見るのはちょっと大変かもしれませんが、とっても面白いです。



詳しすぎる(^^;)アオギリについて ブログ内関連ページ

実り方のまとめ (下から順に見ていくと、花が咲いて実になる様子がわかります。)
2007/ 8/31付 「アオギリの実」
2009/ 8/ 8付 「アオギリの袋果裂開」
2007/ 8/ 4付 「5個の分果」
2007/ 7/20付 「アオギリ・受粉済みのめばな」
2007/ 7/11付 「アオギリ開花」 おばなとめばな
2007/ 7/ 3付 「アカメガシワなど…」 つぼみ

その他のアオギリ
2011/ 5/17付 「アオギリの新芽とイスノキ」
2010/ 7/14付 「夏の木の花、さらに」
2009/12/22付 「星の降る樹」 冬の枝先
2009/10/13付 「青空と木の実」 実
2007/ 1/25付 「冬のアオギリ」 冬芽
2006/ 6/24付 「初夏の実りなど」 アオギリのつぼみ
2006/ 5/18付 「あの木のその後」 新芽を開くアオギリ
2006/ 5/ 6付 「4月に出会った木の芽」
2006/ 3/14付 「身近な木の芽 その5」 冬芽の様子
2005/11/11付 「アオギリの実」 詳しい説明




posted by はもよう at 18:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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