2006年07月16日

つるになる草

毎日蒸し暑いですねぇ。日中の気温が高いのも辛いのですが、
夜になっても気温が下がらなくて…。(><)
その上に湿度が高くて、とっても過ごしにくいです。
人はぐったりしていますが、道ばたの草たちは元気いっぱい。

06_0716_vines1.jpg

例えば…これは去年の夏の終わりの写真ですが、
ヤブに絡まるつる草の葉を、みんな見分けられるようになったら、
この、緑一色の景色も、また違って見えるようになるのでしょうね。
少しずつ調べてみましょうか。


一枚目の写真のヤブに注目して、早4年。
見つけたのは、まず、カタツムリがお宿にしてる3本の桑の木。
エノキ、ケヤキ、ミズキにニワウルシ。

次に、ヤマノイモの葉、ノブドウ、カナムグラ、アマチャヅル、
カラスウリにヘクソカズラにナツヅタ…っとまだまだありそうですが、
比較的どこにでもはびこるものを中心に、もう一度おさらいしてみましょう。




ヤブの中でもひときわ濃い色で 目立っているこの葉っぱ。
スタイリッシュな マット(つや消し)のグリーン。
コイル状の巻きひげが見えたら、たぶん、カラスウリです。
真っ白くてレースのようなお花が、夏の夕方のお楽しみ♪です。

06_0716_karasu_u.jpg

葉っぱは似ていても つやが少しあって、茎の赤みが強くて、
巻きひげと葉っぱが向かい合わせに並んでいたら、
ノブドウかもしれません。

06_0716_nobudou.jpg

食べるブドウとはまったく違う姿の実がなりますが、
いろんな色に色づくので秋が来るのが楽しみです。



葉っぱがよく似ているのは 同じ科のエビヅル。
図鑑だと、
えび色…海にいる海老のことじゃありません、ブドウの古い呼び名です。…が、
茎のあちこちにみられるから エビヅルというと書いてありますが、
それよりヤブで目立つのは、つるの先端の葉の毛深さです。
白い産毛におおわれたつるの先は、うす暗いヤブの中でひときわ白く目立ちます。

06_0716_nobud_ebidu.jpg

これはノブドウとのツーショット♪
下の枝がノブドウで、その上にちょろんとつるを伸ばしてきたのがエビヅルです。

同じ仲間ですし、葉の基本形も同様に 3〜5つに分かれる形なのですが、
時々、切れ込みの大きい葉っぱがあったりして、ノブドウの葉の形は、
どちらかというと鋭角的です。
エビヅルの葉は、とがったところが少なくて、深く切れ込むこともありません。

06_0716_ebi_du.jpg

エビヅルは花も実も、食べるブドウの方に近い形です。
ものすごく酸っぱいですが、食べて食べられないものではありません。
宮澤賢治の「風の又三郎」の中には、
山の子ども達がエビヅル採りに行くシーンが描かれています。
子ども達の生活の様子がうかがえて、とても楽しい場面になっています。

時々、ジャムやジュースでお目にかかる「ヤマブドウ」は
エビヅルのお兄さんのような ちょっと大きめのそっくりさんです。



同じブドウ科の仲間なのに、全然似ていないのはヤブガラシ。
お花は、どちらかというと(食べるブドウに似ていなかった)ノブドウ似でしょうか。

06_0716_yabugarasi1.jpg

薄くて緑色の花びらとおしべが、咲くとすぐに落ちてしまうところ、
真ん中にめしべが付いた花の土台(花盤)に蜜をたたえて、
たくさんの虫たちを呼ぶところなどはそっくりです。

06_0716_yabugarasi2.jpg

ヤブガラシの葉は、3〜5裂する…じゃなくて、
分かれた葉の付け根が細くて 茎のように見えます。これは鳥あし状複葉。
このお仲間は少ないのですが、何と、同じヤブの中にいました。



アマチャヅルです。

06_0716_amacha_du.jpg

ほら、ちょっと見はモミジのような形ですが、
良く見ると、葉の分かれ目が、細くて細くて…茎のようです。
この形だと、見間違いようがないように思えますが、
とりわけ芽生えたては、ヤブガラシとよく似ているそうです。

アマチャヅルの小さな星のようなお花はこれから咲く予定。
お花が咲けばすぐに解りますね。



ヤブのモミジ型の葉っぱ(掌状葉)と言えばカナムグラ。

06_0716_kanamugu.jpg

ほら、葉っぱに切れ込みはあっても、茎に見えるほど細くはならないでしょう?
カナムグラは、細かいとげの付いた 丈夫なつるが嫌われて、
草刈りの対象になりがちです。運良く花まで見られるとしたら、
秋の初めに、派手なおばなと可愛いめばなが咲きますのでお楽しみに。



ヤブにずらっと並んだ葉っぱ。どれがなんの葉っぱか…すらすら言えるようになりたいな。
頑張ろう。
つる草シリーズ 第一弾はこの辺まで。
またそのうちに 第2弾をご紹介しますね。



ブログ内関連ページ:

ノブドウ
2006/7/4付 コクチナシの花
2006/6/26付 鉢植え観察記(2006年6月)
2006/4/27付 我が家の鉢植えたちのその後
2006/4/12付 我が家の鉢植えたちの今…。


エビヅル
2005/9/15付 エビヅルの実

ヤブガラシ
2005/8/4付 スズメの仔の飛ぶ練習

アマチャヅル
2005/10/11付 アマチャヅル 
カナムグラ
2005/10/11付 カナムグラのめばな
2005/9/18付 カナムグラ


posted by はもよう at 22:55| Comment(8) | TrackBack(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も少し見分けられるようになりました。
アマチャヅルとカナムグラはまだ近所の林で意識してみていません。花も含めて分かるようになりたいです。
エビヅルは近所で生りますが、種が多い印象でした。また秋になったら実を採ってみます
Posted by 横浜のおーちゃん at 2006年07月17日 08:39
おはようございます。
カナムグラですか?、いやな雑草だと思っていたものです(笑い)。
刈り込みはよいのですが、服にまとわりつくのが損をしているのでしょう。ヤブガラシより勢いがよいですね・・・。
Posted by nakamura at 2006年07月17日 10:14
またまた、はもようさんの本領発揮の記事ですね。ここで紹介されている「つる性植物」の区別は本当に難しく苦手です。
先日は手入れ前の雑木林で、小道を塞ぐカナムグラとアレチウリに行く手を阻まれ、時ならぬ薮漕ぎを強制される羽目に遭いました。
Posted by ひろし at 2006年07月17日 21:30
エビズルの実、すごくきれい。色づく様子を見るのが楽しみですよね。
残念ながら家にあるのはヤマガシラです。トホホ。
Posted by こぐま at 2006年07月17日 21:58
おーちゃんさん、こんばんは。
決まったところを何度も眺めていると、だんだん解るようになってきますよね。
私も勉強中です。

カナムグラははびこる力がとても強いようですが、アマチャヅルは、か弱い感じ。
そんなところも、ヤブの中で見分けるヒントになりそうです。
カナムグラはおばなとめばなの姿がうんと違うのが面白いし、
アマチャヅルはちっちゃい花と可愛い実の表情が愛らしいです。
会えるといいですね。(^^)
山の子は気にせず食べていたようですが、エビヅルの種の多いのは
ジャムを作りたい人泣かせのようです。
どうしたらいいんでしょうね?漉すんでしょうかね?(’’?)
Posted by はもよう at 2006年07月18日 01:24
nakamuraさん、こんばんは。
嫌な雑草でしょうね。(^^;)はびこるし、トゲっぽいし。
気に入るとヤブガラシより勢いが良くなっちゃうんだ。
それじゃあ、たまらないでしょうね。

お疲れ様です。草刈り頑張ってください。(^^)
Posted by はもよう at 2006年07月18日 01:27
ひろしさん、こんぱんは。
つるになる草は好きなんですが、見分けが難しいですよね。
図鑑には対生だの、互生だの書いてありますが、確認しようにも
ものすごく絡まっちゃってたりしますし…なにかとやっかいです。

カナムグラとアレチウリに行く手を阻まれちゃったんですか?
うわぁ、強力タッグチームみたいですね。しかも、悪役の。
薮漕ぎは、私、怖くてできません。
虫に刺されたり、かぶれたりしませんでしたか?(^^;)
Posted by はもよう at 2006年07月18日 01:32
こぐまさん、いらっしゃいませ。
エビヅルの実? あ、関連ページを見て下さったんですね。
色づきかけが綺麗だったでしょ?
図鑑などでは、すっかり真っ黒に熟してからの写真が紹介されていますが、
色づきかけも良いもんですよね。

こぐまさんのおうちにあるのはヤブガラシですか?ありゃりゃ。
別名 貧乏葛(ビンボウカズラ)ですよ。
ただ、西日本の方なら、黒真珠のような美しい実がなることもあるそうです。
Posted by はもよう at 2006年07月18日 01:42
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