2006年07月14日

タケニグサの花

暑かったですねぇ。最高気温38度を記録したところもあったそうですよ。
今日プールに入れた我が息子はラッキーでしたよ。

そう言えば昨日、ほんの一瞬、セミの声が聞こえました。
気のせいかな?と思うほど短い時間でしたが、
今日は久々に出かけた近所の公園でいっせいに鳴き出しました。
梅雨明け間近、もうすぐ夏本番ですね。

さて、今日の写真はタケニグサ。

06_0714_takenigusa1.jpg

名前は知らなくても、一度見たら忘れられないユニークな姿の
あの奇妙な草のお花の写真です。

お山の中の、どちらかと言えば荒れたところに、一種異様な風体で
巨体をさらしている 雑草。

周囲にとけ込まない その風貌。一気に2mにも達する圧倒的な存在感。
周りとは異質な 白っぽい 葉の色。
茎を切ると 毒々しいオレンジ色の汁が出て、
花とは思えない花をつけますよね。

06_0714_takenigusa2.jpg

でもね、この草、
結構古くから 薬草として利用されてきたお馴染みさんなんですよ。
しかも、意外なことに 綺麗な花の多い ケシの仲間なんです。
ケシ科タケニグサ属の多年草。

ケシ科なので、毒でもあります。
薬は薬ですが、外用薬です。飲んだり食べたりしちゃダメですし、
お肌に刺激が強すぎる場合がありますのでお気をつけ下さい。
かゆみ止めや皮膚病の薬、水虫なんかの治療にも使ったそうです。
お隣の中国では、「博落廻(はくらいかい)」という生薬として
利用されてきたそうです。


お花は、一体どんな造りになっているのか解らないほど個性的です。

06_0714_takenigusa3.jpg

つぼみのうちには、袋に入っているように見えますが、
これは萼片で、花が開くと同時に落ちてしまうそうです。
中にはオレンジ色のめしべが一本と
細いひも状の白いおしべがいっぱい入っています。
おしべの先には花粉がたくさん入ったヤク(葯)が付いています。

こうして拡大してみると、華やかですよね(^^)。




お馴染みの草だけに、俳句の夏の季語にもなっているそうですが、
その他に別名も多く、
また、名前の由来の説明も色々あってどれが本当か解らなくなります。
それもまた、面白いものですよね。

まず、タケニグサという名前。
これには「竹に似た草」と言う字をあてて、
背が高くなること、茎の中が中空なこと、
秋になって 枯れた姿が似ていることをあげる説があります。
でも、この草を見て、竹に似ているって…思うものなんですかね。

他に、「竹と煮る草」と書いて、
竹細工職人が、竹を柔らかく細工しやすくするために
竹と一緒に煮込んだという説もあるそうです。
ただ…、どこで見たのか思い出せないんですけれど、
それは間違いですと書いてあるのを見たような気がします。

図鑑の説明では「チャンパギク」と言う別名も紹介してありました。
’チャンパ’というのはインドシナの古い国の名前で、
その国から渡来したものと考えられていたためだそうです。
「キク」と付けたのは葉の形がキクの葉に似ていたからでしょうね。
考えられていたと書いてあるだけで、帰化植物という説明はありません。

ぺちゃんこな豆のサヤのような実がたくさん付いて、
風にサラサラ鳴ると人がささやいているように聞こえるから
「ササヤキグサ」という別名もあるそうです。

私は小学生の時に初めてこの草に出会い、
切るとオレンジ色の汁が出てくるのが印象的で、「インク草」と呼んでいました。




なまじ目立つので、いろんな噂が立って、本当の人物像がつかめない人って居ますよね。
タケニグサ。
やっぱり…変な奴。(^^;)


posted by はもよう at 23:36| Comment(10) | TrackBack(2) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
名前の由来に異説があると、それぞれの立場で論陣を張ったり実験で確かめようとしたり面白いですね。実際に竹と一緒に煮て効果がないから竹煮草は間違い、と言う人が出てきても不思議じゃないように思います。
ササヤキも囁きと笹焼きとありそうで、やっぱり変な奴ですね。
Posted by 横浜のおーちゃん at 2006年07月15日 06:38
これほど詳しい解説を読んでしまうと、わがBlogで取り上げる以上は「写真で勝負」しかありませんね。それなのに、草刈の影響で今年は巨大に成長したタケニグサが見られないのです。
さて、どうしようか思案中です。
Posted by ひろし at 2006年07月15日 08:10
おはようございます。
出ましたね・・・アップの花もすごいですね。
解説付きで、はもよう研究室、さすがです。
Posted by nakamura at 2006年07月15日 09:01
今日も♪ ⌒ヽ(*゜O゜)ノ スゴイッ!!!
何と私も同じ日にタケニグサの画像を一枚載せたのでした〜!
あの巨大な姿になる前の、未だ咲き始めの涼しそうな画像…です。
毎年変わった花姿であると思っては居ましたが…名前を調べただけで満足してました。なるべく触らず写真に撮るだけで〜茎を切ってオレンジ色の汁を確かめた事も有りません。
変な奴でもここまで詳しく取り上げて貰ったらきっと本望でしょう♪
薬草だったんですネ〜それは嬉しい事でした♪ 今日もお勉強有難う〜★

Posted by かえで☆ at 2006年07月15日 14:47
おーちゃんさん、いらっしゃいませ。

きっと、調べる資料が図鑑だけだったら、
こんなことを面白がったりはしなかったろうと思うのですが、
なまじいろいろな人の意見が聞けてしまうインターネットのおかげで、
手軽にいろんな説に触れられて興味深いです。

ササヤキグサにも、囁き説と笹焼き説と有るのでしょうか?
そうしたら、ますます、
得体の知れないへんな奴っぷりが上がっちゃいますね。
う〜ん、タケニグサ、侮り難し…。(−”−;)
Posted by はもよう at 2006年07月15日 22:48
ひろしさん、いらっしゃいませ。
いえいえ、たいして詳しくはありませんよ。
「写真で勝負」でもいいですが、
とっても変な奴みたいですから、まだまだ話題はあるんじゃないでしょうか。

草刈りされて、大きいのがなかったら、
芽生えたての可愛らしい姿はいかがでしょう。(^^)
小さいままなら、もう少し、愛されてたかもしれないのになぁと思う姿ですが。
Posted by はもよう at 2006年07月15日 22:55
nakamuraさん、こんばんは。
はい、出しときました。(^^;)

ちょっと検索してみましたら、
いろんな記述が見つかって面白かったですよ。

そちらのお仕事先にも、たくさんはえているようですね。
でかくてうっとうしいかもしれませんが、
一度見たら忘れられないような奴ですので、以後お見知りおき下さいませ。
Posted by はもよう at 2006年07月15日 23:06
かえで☆さん、こんばんは。
あら、かえで☆さんとこもタケニグサですか?
まぁ、それはそれは…ε=「( ^^)」ダ〜ッシュ!

…見てきました。
ええ〜っ!?秋に実る豆みたいな実がぺらぺら下がっているところが
遠目には竹に見えるんですか?
今度ちゃんと、見てみないといけませんね。
う〜ん、実のなる頃まで刈られず残りそうな株は…どこに行ったら有るかしら。(^^)

私も勉強させていただきました。ありがとうございました。
まだまだ、発見がありそうですね。楽しみです。(^^)頑張ろう♪
Posted by はもよう at 2006年07月15日 23:19
はもようさん  こんばんは
「写真で勝負」しようと思っても雨続きで撮影もままならず、このままではシーズンが終ってしまうので、おざなりではありますが取り上げました。TBさせていただきましたので、ご覧ください。
Posted by ひろし at 2006年07月18日 21:56
ひろしさん、こんばんは。
本当に、毎日良く降りますよね、雨。
「勝負写真」でなくて残念ですが、また次のチャンスに期待しましょう。

TBありがとうございました。
Posted by はもよう at 2006年07月20日 00:22
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