蒸し暑いです。
世間では色々ありますし、子ども達の方は学期末で忙しいですが、
まぁ、のんびり道ばたの草の話でもいかがでしょうか。
またまた、小さな花です。地味な野草です。
その名も、ヤブジラミ。
ヤブ(薮)のシラミ(虱)ですよ。かわいそうな名前ですねぇ。

こんな、さわやかな白い花なのに。
セリ科の越年草。お花は可愛いヤブジラミ。

セリ科の植物のお花は、たいてい、白い小花がレースの様に咲きますよね。
葉っぱも細かく切れ込んでいて、高原が似合うような清楚でさわやかな姿ですよ。
ひとつひとつのお花も手を抜かず、精巧で美しいです、ほら。

それでも、ヤブ(薮)のシラミ(虱)なんですよね。
シラミ(虱)なんて、今の人にはぴんと来ないかもしれませんが、
(もちろん私も、直接、お会いしたこと無いですし…(^^;))
喰われるとかゆいのに、ちっちゃくて退治しにくい やっかいな虫ですよ。
この草がどんなに嫌がられていたか想像がつきますね。
名前の由来は可愛らしい花ではなくて、実の方です。

ほら、一面のお花畑に、もう出来かけていた若い実です。
拡大してみましょう。

すごいトゲトゲでしょう?毛じゃないです、トゲです。
実 ひとつの大きさは数mm。
着物に良くくっついて取れにくく、かなり皆さんを困らせたようです。
そっくりさんに、オヤブジラミというのもあります。
オヤ(親)のシラミ(虱)じゃなくて、
オ(雄)ヤブ(薮)シ゛ラミ(虱)です。
こちらの方が春のうちから咲いていて、もう実もすっかり出来上がり、
草むらでは、すっかりカラカラに枯れちゃっています。
5月に撮った花の写真です。

オヤブジラミは、茎と葉に赤みが差してます。
花の付きはまばらです。良く見ると、花にもほんのり赤みがあります。
次に6月に撮った実の写真です。

他の草や葉は、これから伸びる季節なのに、もうすっかり 実りの秋の風情です。
オヤブジラミの花付きがまばらだったのと同様に、(当たり前のことですが、)
実の付きもまばらで、若干大きめです。
いくら見かけを可愛らしくしても、人に迷惑をかけると、嫌われるんですね。
気をつけないといけません。(^^)
名前の割には、可愛らしくて綺麗な花ですよ、ヤブジラミ。
お近くにありませんか?
でも、これからの季節は、深情けにご注意下さいね。(^^;)
「ヤブジラミ」ってひどすぎですよね。
ヤブジラミ、おもしろい名前を付けたものですが、なるほど!
はもよう研究室は、勉強になります・・・(笑い)。
あらっ、ご覧になりしたか?それはよかった。
これでもう覚えましたね。(^^)
我が家の方も、今年はやけに多いですよ。
実のトゲはまだ柔らかいですし、
中身が充実してないうちは茎から離れたがりませんから、
今はくっつかないかもしれません。
とんでもない名前の草には、たいていなにかしら有るんですよね。(^^;)
恨まれてるのかな?ヤブジラミちゃん。
お楽しみ頂けたようで 何よりです。
研究室デスか…ふざけろよと叱られないように頑張らないといけませんね。
また、おもしろい話がありまたらご紹介しますね。(^^)