もうすぐ七夕ですが、各地で被害が出そうなほどの雨が予想されているそうです。
我が家は 比較的高いところにありますので、心配はないのですが、
山沿いとか、川岸の方は十分にご注意下さいね。
街中でも、下水道の許容範囲を超えちゃうと、突然水浸しになったりしますからね。
十分にご注意下さい。
さて、画像の方はのんきに、道ばたの どうでもいいような
地味〜な花のご紹介です。

この穂になる花は、ハエドクソウと言います。
6月の末に、例の「北向きの斜面」にどっさり咲いていました。
ハエドクソウは、ハエドクソウ科ハエドクソウ属。
一属一種のユニークな存在です。
ガク(萼)に特徴があるそうです…図鑑に詳しい説明が載っていなかったので、
webで調べちゃいました。

花は白から淡紅色で、写真で濃い赤に見える部分はガク(萼)の一部で、
ここが 花のあとカギ状になるのがポイント♪ のようです。
別名は、ハエトリグサ。
その名の通り、古くからハエ退治に利用されてきました。
図鑑の説明では、
『根を煮詰めた汁でハエ取紙をつくる』…程度のことしかわかりませんが、
ふふふ…、見つけちゃいましたよ、またまたweb検索で♪
私がもっている植物図鑑の解説もして下さってる 先生のコラムを。
そのコラムの記述を補足説明とするなら、
この草の根をすりつぶして、ご飯と練り合わせて、紙に伸ばし、
その上に砂糖などをすこし置いておくと、ハエが来て、
貼り付いて死んでしまうんですって。
なんだ ハエ取り紙って、あのくるくる巻かれたハエ取りリボンのことかと思っちゃった。
↑歳がばれます。
ハエ取りリボンの元祖みたいですね。
この説明だけ聞くと、ベタベタするしか能がないようですが、
葉や根を潰して、昔のトイレに入れて、ウジ虫退治もしたそうですから、
やっぱりハエには毒だったんですよね。

確かに、形はユニークでしょ。
花はごく小さくて、5mmほど。
つぼみの頃は上を向いていて、花開くときには真横。
そして、実になれば下を向きます。
ガク(萼)には もともと カギ状のとげがあり、実の時期には大きくなって、
そのカギで 他の生き物にくっついて、種を遠くに運んでもらうのだそうです。
茎の両側に並んだ、この、くっつき虫っぽい 実の様子が見分けのポイントですね。

花は、白かピンクの唇形で、大きくしてみると とっても綺麗です。
ハエトリグサ なんて、地味で撮るに足らないと思っていましたが、
大きな誤解でした。
か細い 花の穂に並ぶ つぼみと、花びらとガク(萼)のグラデーション。
なかなかどうして、ものすごく綺麗ですよ。

ただ、とっても か細い花の穂なので、取るのは大変難しいです。
いっぱい撮りましたが、ピンボケ量産しちゃいましたもの(^^;)へへっ
見過ごしそうな花の中に、思いがけない魅力を発見して…。
また深くのめり込んじゃいそうです。
…がんばろう。(^^ゝえへへっ
なんて上手に撮れているんだろう、と思いつつ読んでいて最後のこの一言。まったく同感。
この花の撮影は風と藪蚊との戦いです。やったことのない人にはわからない苦労だと思います。
という私は、まだ満足できる写真を撮っていないのですが、今年は早くもギブアップしました。蚊に刺されると、後々いつまでも痒みの続く体質なもんで。
最近入ったグループの人たちが数年前に、ハエドクソウでハエ取り紙を作ろうと挑戦したそうです。結果はうまくいかなかったらしいです。
蚊はやっかいですよね。
また、蚊が居るようなところに、
写真に撮りたいような花が咲いているんですよねぇ。(しみじみ)
ハエドクソウ、まだしばらく咲いていますから、
風も止まる 油照りの日などにチャンスが巡ってくるかもしれませんよ。
お楽しみに♪
はい、見てみて下さい。
群生しているところは なかなかの美しさでしたよ。
ハエドクソウのハエ取り紙作り、トライした方達がいらっしゃったとは!
私もちょっと興味があります。
思うような結果が得られなかった原因はどこにあったんでしょうね。
どんどん出てくるから、頭の中に記憶しとくのが難しくなりました。
でも、知っているのに見たことないお花を、見つけたとき〜
嬉しいんですよね♪ 特に野草は。
あら、まだ会っていらっしゃいませんか?
そうですよね、ブログ巡りしていて見かけた花が、実際
近所に咲いているのを見つけると、ものすごく嬉しいですよね。
ミズヒキのような、(細い茎にびっしり並ぶひっつき虫の)イノコズチのような
そんな感じの草ですよ。
近々、出会えるといいですね、ハエドクソウ。