いつもの公園へウォーキングに。歩き出したら気分が良くなって、ちょこっと
足をのばして遠くまで行ってきました。
ここのところ隣町の公園へ、木の花の写真を撮りに通っていますが、足元に咲く
草の花を見てこなかったわけではありません。今日の記事は草の写真を中心に
見ていただきましょうか。
いよいよ初夏の実りシーズン幕開けですよ。人向きではないけれど、きっと
楽しみにしている生き物が…いる?のかな。

ヤブヘビイチゴのつやつやの実が赤くなってきました。綺麗。
日陰好き、結構大きくなりがち、葉っぱの色濃いめがヤブヘビイチゴの特徴です。
詳しい説明は過去記事で。
2008/ 6/ 1付 「ヘビイチゴ3種」
公園の中の縁石に寄りかかって、初夏を告げる小さな黄色の花を見かけました。

サクラソウ科オカトラノオ属のコナスビですよ。
2009/ 5/19付 「黄色い花 3」
普段は地面を這う草ですが、たまたま立ち上がっていたので写真に撮りやすかったです。
オカトラノオ属ってあちらは白いお花ですけど、こちらは黄色。

そして、実がなすびの形に似ているからコナスビって言うそうですが、私が見た
ところでは、そうでもないかなと…。もっと名前を付けるにふさわしい特徴が
有るんじゃないかと思う程度の似かたでした。
お気に入りの観察スポット「北向きの斜面」へ向かう途中の谷にあるカラスビシャク。

サトイモ科ハンゲ属の薬草です。面白い形のお花が咲いてました。
2009/ 5/24付 「カラスビシャク」
2008/ 7/ 6付 「烏柄杓と柚香菊」
北向きの斜面に出ると、まずはキツネアザミがお出迎え。

アザミそっくりなのに、トゲトゲがいっさい無くって、キツネに化かされた気がする
からって言うのがその名の由来だそうです。
お花も可愛いけれど、綿毛がまた絶品です。見かけたら是非、虫眼鏡で観察を。(^m^)
2006/ 6/16付 「初夏の綿毛」 キツネアザミの綿毛
それから、元気な黄色のニガナ。

ニガナはキク科ニガナ属。日当たりの良いところに普通に見られる多年草。
茎や葉を切ると苦みのある乳液が出るので、苦菜。
5月の斜面を明るく爽やかに彩ってくれる可憐なお花です。
2007/ 6/16付 「ニガナの綿毛」
2007/ 5/14付 「ニガナ」
そうそう、ご近所にはこんな個性派も葉っぱを広げています。

マムシグサですよ。
いつもおさんぽしている公園でも見かけましたが、北向きの斜面の方が沢山あるんです。
今年も会えて嬉しいよ。赤い実を付けられるまで頑張れ〜。
それから、毎年 生存確認をしているコバノタツナミも咲いていました。

庭先で育てていらっしゃる方もありますよね。可愛いお花です。
2008/ 5/ 9付 「コバノタツナミなど…」
ツリガネニンジン、一昨年はこの上に周りを剪定した枝をおかれてしまって、お花の写真を
撮りそびれました。
去年は暑くて夏中ご無沙汰してたら終わってました。
2008/10/24付 「隣町で咲く秋の花」 初めて見つけたツリガネニンジン
2010/ 9/ 4付 「隣町の野草 '10/9月の2」 花のあと

ここに咲くことに気づいてから4度目の正直です。今年こそ何とか、お花の盛りに写真に…
撮れたらいいなあ…←既に弱気。(^^;)
さてさて、あちこち回ってきて、一つ残念なお知らせがあったんです。
もうちょっと前から解っていたのですが、園内のイチヤクソウを眺めた場所が荒らされて
せっかく増えた群落のほとんどをほじくり返されちゃったんです。
哀しいなあ。
近くを通るとついつい、もう無いと解っているイチヤクソウを探しちゃいます。
常緑の葉っぱも、これから立ってくるはずのお花の穂も見あたりません。
残念だなあ…と未練がましく眺めるフェンス際にタチシオデかな、いや、ことによると
サルトリイバラかな?の幼植物が並んで立っていました。

可愛らしい姿に癒されつつ、でもやっぱりあきらめきれないで フェンスの向こうを
眺める日々が続きました。
で、このあいだ、また未練がましく眺めていたら、
うわっ、木々の間の日陰になったところに見慣れた花の穂発見です。

イチヤクソウにも仲間と同じように腐生性があるらしく、土の中の条件が整ったから出て
きたお花。勝手にほじくり返したって、簡単に鉢で育てられるお花じゃないんです。
逆に、ここは条件が合うんだから、きっと土の中にタネなり根っこなり残っているはずと
思ってました。
フェンスのずっと向こうで、悪い人だけでなく、私も近づけないけれど良いんです。
咲いててくれればそれで。
思えば、最初に気づいたときにも、一年、姿が見えなかった。
目立ってくるとほじくり返して独り占めしたくなる人が出ちゃうのかな。困ったものです。
でも、イチヤクソウの生命力の方が強くて良かった。
昨日もう一度見てきたら、か細い花の穂がフェンスのこちら側にも顔を出してくれました。
群落は、最初からやり直しかもしれないけれど、またイチヤクソウに会えそうです。
頑張れイチヤクソウ。
おまけ画像はもうちょっと前に撮った写真。

地面から吹き上がる噴水みたいな草の芽。日の光を浴びて、希望に満ちるように輝いています。
近くの見覚えある株もこんな感じだったから、これはヤブランの芽ですね。

ヤブランって、芽の時の方が葉っぱが太いんですね。面白い。
イチヤクソウの群落のそばなんですよ。希望を持ってと励まされたような気がして
撮っておいて良かった。
草の命の強さには、いつもいつも励まされちゃいますねえ。
私も頑張ろう、いろんなことに。p(^へ^)
ブログ内関連ページ:
2010/ 6/ 1付 「春から夏への道ばた」
2008/ 6/ 1付 「ヘビイチゴ3種」
2009/ 5/24付 「カラスビシャク」
2008/ 7/ 6付 「烏柄杓と柚香菊」
2006/ 5/19付 「5月の道ばたの草」 キツネアザミ
2006/ 6/16付 「初夏の綿毛」 綿毛
2009/ 5/19付 「黄色い花 3」
2007/ 6/16付 「ニガナの綿毛」
2007/ 5/14付 「ニガナ」
2009/ 4/27付 「チゴユリなど」 北向き斜面のマムシグサ
2007/ 4/26付 「オオマムシグサ」
2007/11/ 8付 「スズメウリの実」 切られた実
2008/ 5/ 9付 「コバノタツナミなど…」
2008/10/24付 「隣町で咲く秋の花」 初めて見つけたツリガネニンジン
2010/ 9/ 4付 「隣町の野草 '10/9月の2」 花のあと
2009/ 5/21付 「トウバナなど」
2009/ 3/11付 「ヒメカンスゲなど…」 冬越し中の葉
2008/ 6/19付 「イチヤクソウ」
2009/12/17付 「イチヤクソウの実」