解るんですけれど、今までは一日300アクセスくらいだったのが、ここのところ
400アクセスを超える日が続いています。身近な自然に目を向ける方が増えたのなら
嬉しいです。
管理画面では、どんな検索ワードで当ブログをおたずね下さったかも解ります。
ここのところちょっと気になっている検索ワードは「アオダモ」。
かなり渋い木ですが、何を調べていらっしゃるのでしょう。(’’?)

さてこれは、4/21のマルバアオダモ。花の芽が動き出したときのものです。
今は爽やかな白いお花を咲かせています。
マルバアオダモの「タモ」はトネリコの仲間のこと。
モクセイ科トネリコ属、山野に広く自生し、高さ15mほどになる落葉高木。
粘りの強い材を野球のバットやテニスのラケットに用いる事で有名です。

マイナーだし、図鑑にもろくに載っていないし、web検索してもたいした情報は
見つかりません。
でも、初夏のお花はとっても綺麗で、お気に入りの木のひとつです。
アオダモもマルバアオダモもそっくりですが、まずはいつもおさんぽしている
公園に沢山ある方のマルバアオダモから。
マルバと言ってもたいして丸い葉ではありません。マルバというのは葉の縁の
ギザギザが目立たないという程度の意味だそうで、マルバアオダモの別名は
ホソバアオダモだそうですから。(^^;)←ちゃんと名付けてよと思う素人。

羽状複葉、小葉は3〜5枚。葉の縁が全縁で少し波立つのが、マルバアオダモの
特徴です。
枝先に直立する円錐花序が、控えめな方がたぶんメスの木。

めしべが赤いので、ちょこっと赤っぽいお花の穂です。
もっと拡大してみましょう。

花びらは4つに全裂して線形。
めしべの根元は赤紫色で、柱頭はさじ形、おしべは2本。
黄色い花粉が見えているのがおしべですね。
オスの株は花の数が多くて一層華やかです。
メスの株の花と違って赤い部分が無くて、より真っ白に近いです。

拡大してみると花びらは同じように4つに分かれていて、おしべが2つ。
新しいおしべは黄緑色で、花粉を出したおしべは黒っぽくなっています。

柔らかそうな葉っぱに 煙るような白い花を咲かせるマルバアオダモ。
とってもすてきな「木に咲く白い花」なんです。
隣にある、葉っぱのふちがギザギザしているのはたぶん、アオダモです。

お花を拡大してみると、4つに全裂した花びらや2本のおしべと一緒に
赤っぽいめしべが見えます。

この木もメスの木で、真夏を待たずに赤い翼果を付けるようになります。
あんまり知られていないけれど、アオダモもマルバアオダモも、

初夏に良く似合う 爽やかなお花の咲く木です。以後お見知りおきを。
ブログ内関連ページ:
2010/ 6/ 7付 「初夏の木の実 2」 マルバアオダモの翼果
2010/ 4/27付 「トネリコ属の花」
2010/ 2/15付 「トネリコの仲間の芽」
2009/ 6/23付 「豆のさや いろいろ」 マルバアオダモとアオダモの翼果
2009/ 4/30付 「春から初夏へ 1」 アオダモやトネリコの仲間の花
2009/ 2/12付 「枝先の笑顔」 冬芽
2008/ 5/ 1付 「マルバアオダモの花」
2007/ 5/ 3付 「マルバアオダモ」 基本情報
今年の「木に咲く白い花」
2011/ 4/30付 「名残のヤエザクラ」 ウワミズザクラ
2011/ 5/ 2付 「木の花 ぞくぞく」 ニワトコ、ニガイチゴ、オトコヨウゾメ
2011/ 5/ 7付 「ミズキ 開花」 ミズキ、白いライラック、コデマリ
これまでの シリーズ 木に咲く白い花
2010年版 ↓ この記事から
2010/ 7/ 3付 「リョウブ 開花」
2009年版 ↓ この記事から
2009/ 6/29付 「リョウブの花」
2008年版は ↓ この記事から
2008/ 6/29付 「リョウブの花」
2007年、2006年版は ↓ こちらの記事から。
2007/ 7/ 2付 「リョウブの花」