2006年06月25日

ナツツバキとヒメシャラ

今日も日中は、曇り空。雨は降らずに済んでます。
小学生達は、外で遊べてよかったですね。
受験生は、ちょっとイヤだろうけど頑張って お勉強しています。

06_0625_natutubaki1.jpg

さて、木に咲く白い花の季節、今、盛りなのはナツツバキですね。
我が家のそばでもたくさん咲いています。

さわやかな白い花が、梅雨の鬱陶しさを打ち消してくれるようで、
毎年、楽しみにしている花のひとつです。


ナツツバキ(夏椿)は、ツバキ科の落葉高木。
宮城・新潟以西の本州と、四国、九州、朝鮮半島の山地に自生しますが、
庭木や公園樹としてよく植栽される、街でも身近な木です。

樹形がやさしくあまり乱れないことと、
芽吹きから、花、実、紅葉まで、季節ごとに表情が変わることが人気のゆえんでしょうか。
ハナミズキ、ヤマボウシと並んで、この、ナツツバキはよく植えられているようです。

ツバキの様とは言っても、花の造りはもう少し繊細で凝っています。
つぼみはまん丸で 花びらを覆うガク(萼)には絹のような光沢があります。
花が開けば、その花びらには、縁に細かいひだがきざまれています。

06_0625_natutubaki2.jpg

花びらの端はギザギザになっています(鋸歯がある)ので、なお一層華やかです。
おしべは ツバキの仲間にしては 根元まで深く細かく分かれた形。
中央にめしべがあります。
とっても綺麗な花ですが、一日の命で、次々に開いて、次々に散ってしまいます。
散り方はまさに椿と同じで、花の形そのままにぽとりと落ちてしまいますので、
木の下は今、散った花の花盛りになっています。

咲き始めは目の届かないような木の高いところから咲くのですが、
すぐに落ちてきますので、見えずとも、咲いたことはわかります。
ひとつ目を見たのはもう半月以上前のことでしたが、
ここに来てようやく 手の届く範囲で咲くようになりました。




06_0625_natutubaki3.jpg

花の落ちたあとは すぐにふくらんで、実の用意を始めます。
つぼみは白くてまん丸でしたが、
若い実にはめしべのなごりが付いているのですぐわかりますね。
実は、木質のさく果で 先が尖っています。実ると5つに割れてタネをこぼします。
秋に実って、長く枝に残っています。いずれまた、ご紹介しますね。




たくさんあるので何度も写真に撮っていると、こんなことにも気づきました。

06_0625_natutubaki4.jpg

花びらの一枚に、ほんのり、色が付いているんです。
ワンポイントは大変に薄い色で、容易には気づかれない事が多いのですが、
今まで見てきたほとんどの花についていました。
写真の花は色が強く出た まれな例です。

ポイントの色には、緑とオレンジの2種類がありました。
この記事の写真、1枚目の花と2枚目の花のワンポイントは
わからないでしょうけれど、緑でした。

色は、株によって違うのかなと思っていましたが、
今日、ひとつの木に、緑とオレンジが同居しているのを見てしまったので、
しかも、それがものすごく薄い色で、本当にそうなのかよく見えなかったりとか…
まだまだ観察が必要なようなのですが、
一度気づいてしまうと、ずっと 気になるものです。

今では、ナツツバキを見ると
「緑派かな?オレンジ派かな?」と確認しないではいられなくなりました。




そっくりさんにヒメシャラがあります。ナツツバキの別名「シャラノキ(沙羅の木)」にたいして、
花も葉も、樹高も小降りなので ヒメシャラ(姫沙羅)。
箱根以西の本州と、四国、九州の山地に自生していたそうですが、
これもやはり、公園や庭によく植えられています。

06_0625_h_shara.jpg

写真じゃ大きさの違いはわかりませんので、散った花を比べてみましょう。

06_0625_natutubaki5.jpg

ひとつだけ大きいのがナツツバキ。直径は5〜7cm程度、
6つも拾っちゃったヒメシャラは、直径2cmほど。可愛いでしょ。
後は、咲いてるときに花びらとガク(萼)の下に 2枚のおまけの葉っぱ(苞葉)が
ちょっと長めに付いているのも 見分けのポイントになるそうです。



ついでに樹皮も比べっこ。

06_0625_natutubaki6.jpg

薄皮がまだらにはがれて、綺麗な模様になるのもチャームポイント。
模様はナツツバキの方が大きく出て、ヒメシャラの方は はっきりしませんね。



このほかにも、花の時期、紅葉の時期も、ヒメシャラの方が若干 早めなど、
似ているようで違うところがいくつかあります。
図鑑を見ると、このほかにも、ヒコサンヒメシャラ(英彦山姫沙羅)とか、
トウゴクヒメシャラ(東国姫沙羅)という木もあるそうです。
全部見分けられるようになれば 立派なものですが…どうでしょうね。(^^;)


posted by はもよう at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 木の話 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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