ボランティアの人たちが管理している花だんがあります。
春に植えられた花が、すっかり終わっていました。
そろそろ、夏の花に植え替えないといけないようです。
お世話する方達は、次に何を植えるのか相談しているのかもしれませんが、
部外者の私は、のんきに 花後の花だんで 変なもの探し♪
ね、ね、これ、なんだと思います?

これはすぐにわかりますね。

壺形の実。
上にすきまができて、まさに‘芥子粒’みたいな細かいタネをこぼすのは、
ケシ科ケシ属の花の特徴です。
これは花だん出身で、時々、道ばたや野原に逃げだしている ナガミヒナゲシの実。

こんなやさしげなオレンジ色のポピーみたいな花の花後です。
これは蕾なのかな、実なのかな?

こびとさんのとんがり帽子みたいなのは、
とっても可愛い ハナビシソウ(花菱草)の蕾です。
ハナビシソウはアメリカで改良されたの花だんのお花。
家紋のひとつ「花菱」によく似た四枚の花びらが特徴です。
園芸やさんではエスコルチアや、
英名のカリフォルニア・ポピーのほうが なじみがあるかもしれません。
カリフォルニア州の州の花ですって。
いかにも実らしいのが蕾なら、実はどこかに付いているのかな?
やっぱりケシ科ケシ属の壺形の実?

いいえ、茎にしか見えないけれど、この長いのが実なんです。
ケシ属じゃなくて、ケシ科エッショルツィア属の
ハナビシソウの実。
オレンジ色のヒラヒラが付いてますね。
まるで刀のつか(柄)みたいな形のヒラヒラが。

花は元気な黄色、オレンジ色。たまに白や赤。
カメラ泣かせの鮮やかさで、春の花だんを彩ってくれていました。
もう一つ、へんてこな実のムギナデシコ。

園芸屋さんではアグロステンマ。別名はムギセンノウ(麦仙翁)。
ナデシコ科アグロステンマ属の1〜2年草。
こぼれ種でも殖えて手軽にお花畑ができちゃう♪のが売りの
ヨーロッパ出身の園芸種。
スゴくモダンなデザインの花で、見慣れないあまりに
この世のものとは思えなかったのですが、
こうして実を結んでいるのを見ると 普通に植物なんだなって、
変なところに感心したりします。
へんてこな実は 足が5本で足りないけど、頭の細いタコさんの宙返り〜♪って感じ?
花の意外性に比べて、少し地味な実かな〜。
花はもちろん綺麗だけど、実の形がいろいろで 面白くってついつい注目しちゃうけど、
園芸種のこぼれ種は、自生種のすみかを脅かすので 問題になっています。
丈夫で育てやすくて、こぼれ種でも良く殖える…
園芸初心者には 魅力的な売り文句ですが、
そう言うお花こそ、管理上の注意が必要と言うことですね。
あ、そうか…実ができたって 喜んでちゃいけないのね。(^^;)ふふふ…気をつけます。
え?…いや、まぁ、
花の時機を逸しちゃったからの苦肉の策ですよ。(^^;)へへっ
でも、去年までは、
花が咲き終わったとたんに刈ってしまうなんて…と
不満に思っていましたが、いろいろ勉強して、
園芸種は
種ができる前に刈り取って処分する方が正しいんだなって解ったので、
解ったよってことも記録しておきたかったんですよね。
引き続き頑張りま〜す。(^^)