2006年06月19日

トキワハゼ

昨日は雨が降ったりやんだりでしたが、
その前のお天気の良い日に 見てきましたよ、トキワハゼ。
思ったよりいっぱい、あちこちに咲いていました。
花期が長くて、一年中いつでも咲いてるみたいだから「トキワ(常磐)」、
実が熟すとはぜるから「ハゼ」。ゴマノハグサ科サギゴケ属の一年草です。

紫の衿に色白のお顔。1cmほどではありますが、なかなかお洒落なお花です。

06_0619_tokiwahaze1.jpg

先日、ムラサキサギゴケを集中的に見てきたので、すぐに違うと解りましたが、
ちゃんと比べつつ、ご紹介していこうと思います。
ちょっとマニアックになりますので、見分けにこだわりたい方のみ、
おつき合い下さいませ(^^;)。




まず、この時期だと生え方ですぐわかります。

06_0619_tokiwahaze2.jpg

これ↑がトキワハゼ。ほら、ほふく茎(ランナー)が無いでしょう。

ムラサキサギゴケも、芽生えたてならそっくりですが、
この季節では ほとんどの株が長いほふく茎(ランナー)を出して、
丸っこい葉っぱを並べています。

でも、この↑葉っぱはどれも細長いままだし、ほふく茎(ランナー)なんて
一本もありません。
ここ↑は踏まれちゃう場所なので、花の茎を立てることもなく、
べたっと這いつくばっていますが、↓ムラサキサギゴケとは明らかに違います。

06_0619_m_sagigoke1.jpg

おさらいしてみましょう。これ↑が初夏のムラサキサギゴケです。
ね、丸っこい葉っぱが並んでますでしょう?




私の手元の図鑑では、ムラサキサギゴケは這いつくばっている姿、
トキワハゼは花の茎を立て居る姿の 写真で載っていたので、
花の茎を立てるのも、見分けのポイントになるのかと思いましたが違いました。
どちらも、条件が合えば花の茎を立てますし、
条件が合わなければ姿勢を低くしたまま、横に生え広がります。




ではもっと細かくみていきましょう。
ちいさなトキワハゼの花の写真を ぐぐっと拡大しての観察です。

まず気がつくのが上の花びら。すごく小さいです。目立ちません。
あれ?有ったの?ってくらいです。

06_0619_tokiwahaze3.jpg

数カ所観察しましたが花色の変化は、ほとんどありません。
白っぽかったり、赤っぽかったりしたムラサキサギゴケとは違って、
見た花全部が 花の後ろの筒状の部分が紫で、花の前の方がほとんど白に見える紫、
模様の点々はオレンジ色という配色でした。

上の写真の 花の色だけ白く飛んでしまったのも、
この配色のせいなんだなと思います。




もう一つ細かいことを言うと、トキワハゼは、
模様のはんてんが途中までしかありません。
ムラサキサギゴケの模様は、かなり端っこまで続いています。

それから、ムラサキサギゴケは模様のあたりが毛深かったけれど、
トキワハゼはそんなに毛深くないです。
でも、こういう細かいことは、たくさんの花を比べないと判断できないかもしれませんね。

06_0619_m_sagigoke2.jpg

ムラサキサギゴケ↑の上の花びらは 大きいでしょう?
咲いているときは、ねちゃっていることが多いのに、
図鑑の写真では強調されていた理由がわかります。
ウサギ耳の花びらは、ムラサキサギゴケ。これが一番、わかりやすいポイントかもしれません。




最後に、花を並べて比べてみましょう。

06_0619_tokiwahaze4.jpg

大きさが違うんです。

厳密に言うと、数株を比べても、
ムラサキサギゴケの花の大きさにはあまり変化はなかったのですが、
トキワハゼは、株による ばらつきがありました。
写真の花はトキワハゼの方が明らかに小さいですが、
場所によってはもう少し大きな花もありました。

単純に大きさが違うと言うよりは、トキワハゼは、
小さくても花を咲かせてしまうという点が特徴ではないかと思います。
ものすごく小さな花もあったんですよ。

たくさんを比べたわけではないですし、
よその土地でも通用するのかどうかはわかりませんが、今のところ、
私が見回った範囲内では、そんな感じでした。

大きさって言うのは、見分けのポイントになりそうで、ならないんですよね。
とくに、たくさん比べられない、私のような素人にはね。(^^;)




似てる草って、やっかいですよね。
でも、こうして比べて 互いの個性を確認すると、その草の特徴がよくわかります。
比べて眺めた草や花は その後1つだけ見ても なんの草かわかったりします。

見分けにこだわることには、観察のポイントを絞りやすいという利点があると思います。
比べて比べて、またがんばって観察したいと思います。




ブログ内関連ページ:
2006/6/9付 ムラサキサギゴケ


posted by はもよう at 00:11| Comment(6) | TrackBack(0) | 道ばたの草 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はもようさ〜〜ん (^◇^)b
遣りましたね〜〜「トキワハゼ」観察〜♪
この野草がここまで解析されるなんて素晴らしい!
当のトキワハゼも喜んでいるでしょうネ♪
年中咲いているけれど場所によって花の大きさも微妙に違って…少し悩みましたが、ランナーの確認、花の形・姿でもう大丈夫です!
はもようさんの記事は何時もお勉強できて嬉しい限りです!
又、お勉強に来ます〜☆⌒(*^▽^)vThanks!!
Posted by かえで☆ at 2006年06月19日 08:36
はのようさんの本領発揮の記事ですね。いつも勉強させていただいています。
我がフィールド横浜・舞岡公園では「草刈好代(すきよ)」さんのお陰で、今の季節は園路脇の下草が一掃されてしまいます。田んぼの畦ではトキワハゼがなんとか生き残っていくのですが、ムラサキサギゴケはいまだに見つかりません。いざ見つかった時には、この知識を思い出して同定できたらいいな、と思います。
Posted by ひろし at 2006年06月19日 18:58
かえで☆さん、こんばんは。
やりましたよ。(^^)
ここ数年のもやもやを一気に解消です。

そうそう、花の大きさが微妙に違いますよね、トキワハゼ。
ちゃんとポイントを押さえないと、いつまでも
はてな???の大行進になっちゃいますので、
きっちりと自分の目で確認しちゃいました。

まだまだ完全ではないので、今後も観察を続けようと思います。
かえで☆さんも ご一緒してくださいね。
Posted by はもよう at 2006年06月20日 00:29
ひろしさん、こんばんは。

草刈民代さんならいつも期待通りか、それ以上だけれど、
好代さんは、時々がっかりさせてくれますねぇ。
うちの方にもいらっしゃいますよ。

ムラサキサギゴケの方が田んぼの雑草なんですが、
舞岡公園では見あたらないんですね。
でも、今度どこかで、地面を這う茎に まるこい葉っぱが並んでいるのを見かけたら、
ウサギ耳の花を探してみてくださいね。どこにあるのかな〜?(^^)
Posted by はもよう at 2006年06月20日 00:39
お見事です! (拍手・拍手!)
似た花を見分ける目、大切ですよね。
似た花から入って行くと、花がよくわかりますし、勉強になりますよね。
花をアップしようとしたら、まず似た花はないかと検索しています。
有ったら即、図鑑等で調べるのですが、これが楽しくもなります。。。~~)/

Posted by yaso-bana at 2006年06月21日 00:00
yaso-banaさん、こちらにも、いらっしゃいませ〜。
似た花を検索…いいですね〜。
今はネットで手軽に調べられますから、楽ですし、
違いと見分けを中心に編集された図鑑も有りますから、
楽しく勉強できていいですよね。(^^)
Posted by はもよう at 2006年06月21日 00:28
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