ほどではなかったのですが、それでも雪はすっかり溶けて、明るい日差しが降り注ぎ
ました。これで明日からまた雪に向かって少しずつお天気崩れていくという予報が出ていて
何だか、信じられないような不思議な気持ちです。まあ、とにかく、めまぐるしいお天気に
体調を崩さないように頑張りたいと思います。
今日、常緑樹シリーズの記事はモッコクとヤマモモ。地味だし、そうそう人の話には
登らない木ですが、最近、都会でも植栽されているのをよく見ます。案外身近な木に
なりつつあるのかもしれませんよ。
まずはモッコク。

遠目の全体像じゃまるっきり 見分けようがないけど、こんな木です。
モッコク(木斛) ツバキ科モッコク属の常緑高木。
「庭木の王」と呼ばれ、松に次いで日本庭園には欠かせない木とされているそうです。
2005/10/18付 「モッコクの実」 基本情報
日本各地の神社仏閣、名園の類に、樹齢数百年の名木がたくさん残されている昔から
人との関わりの深い木です。
丸っこくて艶やかな葉っぱの深い緑。新しい葉っぱの明るい緑。

そして新芽と 散る直前の葉の赤い色

一年中同じ姿をしていると思われがちですが、結構、表情豊かでしょ?
初夏に咲くクリーム色の花は、ツバキの仲間とは思えないほど地味ですが、和風の
奥ゆかしい匂いがします。

花の後は可愛らしい赤い実が付いて、これが子ども達のおままごとに良く使われました。
花も実も可愛らしかったのに、熟したとたんにびりびりに破けてタネが落ちるのが
意外で 面白かったですね。
育ちがゆっくりで、枝が暴れず、手をかけなくても美しい樹形になるのも
庭木に適した性質です。

葉っぱをつづり合わせて美観を損ねる 困った虫がつくくらいで、病害虫にも強いので
最近、街中で見かける機会が増えているのかなあ?なんて思います。
名園の巨木も良いけど、街中のちっちゃな若木も可愛いです。
モッコク、意外に身近にあるかもしれませんよ。以後お見知りおきを。
こちらはヤマモモ(山桃)。
同じように全体を見せても、さっきのモッコクとの区別さえつかないけれどこんな木です。

葉っぱが枝先にぎゅっとまとまって付くから、お花が咲いたように見えるのが、私と
しては、特徴かなと思っています。

こちらも、都会の環境にも耐えられる樹木として、街路樹や緑化樹として広範囲に
植えられているのを見かける機会が増えました。オスの木とメスの木に分かれるので、
オスの木ばかり植えたら、ヤマモモって気づけないかもしれませんよね。

もともと暖かい土地の海沿いに自生していた木で、四国では実を食用にするそうです。
美味しいけれど日持ちしないので、流通には乗らず、知名度も低いままなのが残念です。
我が街では一部の街路樹に採用されていますが、せっかく実った実も見向きもされず
踏まれて街が汚れるだけの存在になっていて、もったいないなと思っています。
モッコクとヤマモモの環境改善への貢献ぶりについてはこちらのページに詳しくでて
いますので良かったら読んでみてください。
東芝オンラインマガジン 「ゑれきてる」 内
シリーズ自然を読む 樹木の個性を知る、生活を知る
「モッコク 風格ある庭木の王者」
「ヤマモモ 積極的に植栽すべき樹」
そして今度、都会で頑張るモッコクとヤマモモを見かけたら、良くやってるね ♪ って
褒めてあげてくださいね。
おまけは近所の河津桜。

雪がやんだら咲いちゃうなあ。2/10でここまで。春はすぐ来そうです。
さあ、次は針葉樹編へ進んじゃおうかな。
ブログ内関連ページ:
モッコク
2005/10/18付 「モッコクの実」 基本情報
2010/ 7/ 3付 「リョウブ 開花」 花
2009/ 6/29付 「マサキとモッコクの花」
ヤマモモ
2010/ 6/ 6付 「初夏の木の実 1」 枇杷とヤマモモの実
2010/ 5/ 7付 「ちっちゃくて地味な花」 めばな、
2009/ 6/21付 「梅の花の実る頃」 実