名残は見つけられませんでしたが、空気が柔らかくなっていました。放射冷却が無かった
んでしょうか、冷え込みも穏やかで池の水も凍っていなかったです。久しぶりに汗かいて
歩いてきました。
今日の写真も冬芽と葉痕。
ちょこっと地味なトネリコの仲間の愉快な冬芽を見ていただきましょう。

ピエロが肩車しているような枝はトネリコの冬芽と葉痕。とってもユニークでしょう?
トネリコは、モクセイ科トネリコ属の落葉高木。
最近では、半常緑でツヤツヤ葉っぱのシマトネリコが庭木として人気らしくて、街で
トネリコと言えば、本種をさしおいてシマトネリコのことをさしちゃうらしいんですが、
こちらが本来のトネリコ。

もともとトネリコ属の仲間には、材木としては粘り強いものが多く、バット、ラケット、
スキー板等、スポーツに使う道具の材料として利用されてきました。
それからトネリコは田んぼの畦に、稲架木(はさぎ)として使うために植えられるそうです。
検索してもほとんど情報がないくらい 一般にはなじみのない木ですが、知らず知らずの
うちにお世話になって居るんですね。
お花は しべばかりが目立つ地味なものが春に咲き、ペタンコの翼果が実ります。

実のあとが残るのは めかぶ。いっぱい実ったんですよ。
枝先の冬芽がなかなかユニークで、ユーモラスな形をしています。

上の灰色のが冬芽で、半月型の葉痕が笑っているようです。変化が多くて、愉快な形を
したものが沢山見つかります。
まだ、この木の名前に見当が付かなかった頃から、↓ この冬芽には注目していました。
2007/ 1/12付 「再会」 まだ名前が解らなかった頃のトネリコ
今年はまだ、犬や馬に似た冬芽は見つかっていませんが、いつかまた、会いたいです。
素っ気ないこっちの株はたぶん、おかぶ。実の付いたあとが見あたりません。

おかぶには、もしゃもしゃしたおばなが咲きます。めかぶよりは派手ですが、鑑賞には
耐えない程度のもしゃもしゃです。(^^;)
でも、こっちの木の方が 面白い芽が付く確率が高いです。

ほら、布袋さんみたい。ぷっくりふくれた枝の先。どこからどこまでが芽なんでしょうね?
このぷっくりの中身がみんな春のおばななのかなあ?
隣に植えられている木のちょこっと茶髪のこの芽は、ヤマトアオダモ。別名オオトネリコです。

冬芽に付いた褐色の毛が目印。

とは言っても、見分けられたのがそんなに嬉しくないくらい、周りのトネリコと大差
ありません。(^^;)
とりあえず、この株はお花が派手めなので、たぶんおかぶです。
検索してもなかなか有用な情報に辿り着けなくて、解らないことだらけですが、
この時期は面白い冬芽を探しに、必ず見に行きたくなっちゃう魅力的な木です。
ブログ内関連ページ:
2010/ 4/27付 「トネリコ属の花」
2009/ 2/12付 「枝先の笑顔」 アオダモとマルバアオダモの冬芽
2008/ 5/ 1付 「マルバアオダモの花」
2010/ 1/31付 「2010年の冬芽 2」 ヤマトアオダモとトネリコの冬芽
2007/ 4/12付 「いつもの公園」 トネリコの花
2007/ 1/12付 「再会」 まだ名前が解らなかった頃のトネリコ
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