それでも葉っぱはだいぶ落ちました。赤くなっていた桜並木はもう、ほとんど葉っぱが
残っていないし、ケヤキの葉っぱも減ってだいぶ木の下が明るくなってきました。
すっかり散ってしまう前にご紹介しちゃいましょう。お天気の良い日に撮った葉っぱの写真。

隣町の更に大きいケヤキと白樺をご紹介。
ひとつ前の記事でご紹介した並木よりも、大きな木が並ぶ隣町への道。
大きすぎて、どうしたら写真で表現出来るでしょう。画面におさまりきれません。(^^;)

ほうきを逆さにしたような堂々とした樹形の木が、どかんどかんと立っています。
これを撮ったのも、並木と同じ11/11。今日通ったら、こちらもだいぶ散っていました。
大人一人では抱えきれない太い幹。根元には落ち葉が積もり始めました。

大きな木にどれだけたくさんの葉っぱがついていたのか、これから思いしるわけですよ。
シルバー人災センターの皆さんが何日もかけて集め、片付けてくださるのですが、
すごい量です。一部は堆肥に回されますし、大きな公園でも園内の落ち葉から堆肥を作る
取り組みをしていますが、それでも消費できないくらい散るでしょうね。
将来、もっとすごい何かに役立てる技術とか…できないかな。
見上げるとこちらも、いろんな色に色付く葉っぱで綺麗な模様。綺麗だけれど、そう何日も
見られる景色じゃないんですよ。

今だけのこの景色を残したくって、首が痛くなるほど見上げて写真を撮ります。
そうそう、ここに1本だけ、変わった木が立っているんですよ。関東の里山よりももっと、
ふさわしい場所があるでしょうにって思う木。

関東の里山よりも長野の高原の方がお似合いな、カバノキ科の白樺です。
wikiで調べてみたら、西は福井、南は静岡までが分布とされているから、無理はしていない
のかも知れないけれど、年々蒸し暑くなる下界に育っているのは気の毒な気がしちゃいます。
それでも暑さの盛りには、眺める清涼剤としてよく利用させてもらいました。
更に調べていくと、園芸店には暑さに強い品種も用意されているようですね。
初めて本物の白樺を見たときの驚き。こんなに白い幹の木が本当にあるんだって、びっくり
しましたよねえ。

絵本や雑誌のイメージでは、軽井沢の高級別荘地で避暑する深窓の令嬢とセットで
連想される物だから、勝手に可憐なイメージを抱いていましたが、今、検索してあちこちの
記事を読んでみると、崩壊地に真っ先に入り込んで、あたりがうっそうとしてくると
また別天地を求めて姿を消す、たくましいフロンティアな木だったみたいです。
あと、風媒花なので、特にたくさん生えてる北海道では、スギより白樺の花粉症の被害の方が
多いそうです。へ〜、調べてみると意外なコトって多いのね。(^^A)
ちょっと場違いな気のする街中の白樺。今年の猛暑にも耐えて、軽やかに色付いていました。
さてさて、大きなケヤキの大きな幹にもどりましょう。

ケヤキは木材としても優れているので、素晴らしいという意味の古代語「けやけき木」と
呼ばれたのがその名の由来 とも言われているそうです。
関東では建材として植樹が奨励されたので、あちこちにたくさんあるのだそうです。
勝手に生えている木ではなく人が植えた木なので、山よりも街中でよく見かけます。

ケヤキが属するニレ科には大きくなる木が多くて、神話や伝説と共に大切にされる巨木も
多いんですよ。そう思って見上げると、なにやら神秘的なパワーを秘めているように…
見えませんか?(^^a)私だけ?

芽吹いて、花を咲かせて、枝を伸ばして…、今年の活動もそろそろおしまい。
最後の晴れ姿が、この綺麗な色の葉っぱです。
天に向かって枝を広げる大ケヤキ。次の世代にも、たくさん残って欲しい木です。